「あれほど問題になったのに…」回転寿司で醤油ボトルを…来店客の迷惑行為に運営が声明「厳正な対応をしていく」

今月、大手回転寿司チェーン「くら寿司」で、レーンに流れてくる寿司のカバーをあけて寿司を触ったり、醤油差しから醤油を飲んだりといった行為がSNSに投稿されました。その動画は多く拡散され、動画を見た人々から批判の声が続出する事態に。

くら寿司は10月14日、公式ホームページにて、現在問題となっている、来店客による迷惑行為について対応を進めていることを明かしました。

過去、他の回転寿司チェーンでも同様のトラブルが発生し大きな問題になったため、再びこのような事件が起きたことに驚いている人も多数。くら寿司の声明を受け、今後の対応に期待を寄せている人も少なくないようです。

くら寿司、迷惑行為について声明を発表

くら寿司は10月14日、公式Webサイトに「山形南館店における迷惑行為につきまして」と題したリリースを発表。

を報告しました。

続けて、「またIT機器の活用により迷惑行為を把握する環境を作っており、お客さまにはこれまで通り安心して当社店舗をご利用いただければと思います」と説明。すでに実行者の特定が完了しており、地元警察に相談しながら対応を進めていくと明かしました。

最後に、本件についてくら寿司は、「今回のような行為につきましては、多くのお客さまにご利用いただく飲食店として、許される行為ではなく、厳正な対応をしていく予定です」と断言。今後の動向に注目が寄せられています。

くら寿司は2023年3月から、回転レーンでの迷惑行為を防ぐため、業界初となる「新AIカメラシステム」を導入しています。このシステムは、回転レーン上に設置されたAIカメラが「抗菌寿司カバー」の不審な開閉を検知する仕組みとなっています。

異常が検知されると本部でアラートが鳴り、本部担当者が直ちに該当店舗の責任者へ電話連絡。店舗では異常が検知された寿司皿を速やかに撤去し、来店客へ確認の声かけを実施。

また、2003年から導入している「店舗遠隔支援システム」と連携することで、迷惑行為発生時の録画映像や対応中の店舗の様子をリアルタイムで確認でき、必要に応じて速やかに警察への通報も可能となっています。

このような回転寿司チェーン店での迷惑行為は過去にも発生しています。

2023年には、スシロー岐阜正木店にて、来店客による迷惑行為が発生しました。こちらの事例では、実行者が醤油差しや未使用の湯呑みを舐め、同行者が一部始終を撮影しSNSに映像を投稿しました。

報道によると、運営会社は少年側に対し約6,700万円の損害賠償を求めて提訴しましたが、その後、調停が成立し、請求は取り下げられたということです。一方、岐阜地検は少年を器物損壊の非行事実で岐阜家裁に送致しました。

約2年前に発生したスシローの事件を鮮明に覚えている方も少なくないようです。そのため、いまだに飲食店などで迷惑行為をし、さらにはSNSに動画を投稿するような人物がいることに衝撃を受けている人も。

そのほか、くら寿司の声明を読み、迷惑客に対する厳しい対処を望む内容のコメントが続出。

くら寿司は今回の迷惑行為に対し、「厳正な対応をしていく予定」と明言しています。同社は2023年3月から、業界初となる「新AIカメラシステム」を全国の店舗に導入しており、このシステムは回転レーン上での寿司カバーの異常を検知することで迷惑行為を防止する仕組みとなっています。

また、先に触れた事例のように、迷惑行為の代償は時に数千万円の損害賠償という形で跳ね返ってきます。このような迷惑行為は、法的責任を問われる可能性があることを改めて認識する必要があります。

飲食店における安全と信頼は、利用者一人ひとりのモラルによって支えられています。テクノロジーによる検知強化が進む一方で、なぜこうした行為が繰り返されるのか、そして私たち利用者はどのように飲食店の文化を守っていくべきなのか、改めて考える必要があるでしょう。