1. トップ
  2. 「まさかの表現規制」「萎えるからやめて」“衝撃の規制シーン”に騒然となった神アニメ…今後も注目集まる“表現の落とし所”

「まさかの表現規制」「萎えるからやめて」“衝撃の規制シーン”に騒然となった神アニメ…今後も注目集まる“表現の落とし所”

  • 2025.10.30
undefined
※Google Geminiにて作成(イメージ)

2014年4月より放送されたTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』に、視聴者をざわつかせた“不自然なシーン”がある。主人公・空条承太郎(くうじょうじょうたろう)の顔の下半分が、黒く塗りつぶされているのだ。じつは、このシーンには規制が加えられており、高校生である承太郎ならではの“黒塗りされた理由”があった。

初めて“スタンド”が登場した『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』

2014年4月より放送されたTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』。本作は“週刊少年ジャンプ”(集英社)にて連載がスタートした荒木飛呂彦による人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を原作としており、シリーズの第3部にあたる。架空の超能力である“幽波紋(スタンド)”が初めて本格的に登場したのが第3部であり、TVアニメでは原作の第12巻から第28巻のエピソードを全4クールに渡り描いた。

本作では、承太郎が祖父であるジョセフ・ジョースターとともに、宿敵・DIOを倒すために日本からエジプトまで旅する姿が描かれている。ちなみに、『スターダストクルセイダース』という副題は後からつけられたものであり、原作漫画が連載していた当時の副題は『第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―』だった。

黒塗りで規制された承太郎の“喫煙シーン”

『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』で視聴者をざわつかせたのは、第6話である“暗青の月(ダークブルームーン)”にて描かれた承太郎の“喫煙シーン”だ。船上で承太郎がタバコに火をつけると、彼の口元が不自然に黒塗りとなり、見えなくなる。また、直後にタバコを吸う承太郎の顔がアップになるが、同じくタバコを含んだ顔の下半分が影のようになり、規制によって隠されているのだ。

承太郎の喫煙シーンについてSNSでは「萎えるからやめて」「規制されすぎて何が起きてるか分からん」「まさかの表現規制」との声があがった。一見すると少年らしさは感じられない承太郎だが、第3部の時点で彼は17歳の高校生だ。日本ではもちろん未成年の喫煙は法律で禁止されており、視聴者への影響を考えた結果、規制されたものと見られる。

一方、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズはグロテスクなシーンがたびたび登場する。圧倒的なスタンド能力によって、人間の形をとどめないほど相手を破壊してしまうことがあるのだ。そのため自主規制する場面もあり、原作のグロシーンがアニメ化される際、SNSではファンから心配する声があがるほど。その分、過激なシーンが規制なしで描かれると、驚きや喜びの声があがることも珍しくない。

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、“ジョジョ立ち”と呼ばれる独特なポージングやスタンド能力もさることながら、バイオレンスな描写も見どころだ。2026年には、第7部である『スティール・ボール・ラン』のアニメ化も決定している。アニメ化にあたり、グロシーンやタブーなシーンがどのくらい規制なしで描かれるのか、今後も要注目だ。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari

※タバコは20歳になってから