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「最高の幕開け」9年の時を経て迎えた“最終章”――初回放送から魅せた“圧巻の演出”に大熱狂

  • 2025.10.16

10月4日より放送がスタートした堀越耕平による漫画を原作とするTVアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』(以下、『ヒロアカ』)。本作は、第1期が放送されてから9年もの時を経て、ついに最終章に突入した。初回が放送されると、SNSではファンによる熱のこもった声が続々と投稿され、“完結”への注目度の高さがうかがえる。

オールマイトがピンチでも“笑う理由”

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(C) 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

第160話では、初回ながらクライマックス級のバトルが繰り広げられた。パワードスーツを着用したアーマードオールマイトと、オール・フォー・ワンの激闘。ひとつでも選択を間違えれば死に直結する戦いだが、それでもオールマイトは「ハッハッハッ!」と高らかに笑う。

オールマイトは、長年ヒーロー界でトップを走り続け、“平和の象徴”と呼ばれてきたヒーローだ。彼は強さだけでなく、態度でも人々を安心させる必要があったに違いない。オール・フォー・ワンとの戦いは海外にも中継されており、世界中の人がオールマイトの勇姿を見守っている。オールマイトが絶体絶命の状況でも笑うのは、不安でいっぱいの人々を安心させ、勇気づけるためではないだろうか。

さらに第160話では、ヴィラン・KUNIEDAの“個性”によって苦戦する青山優雅とファットガムも描かれた。青山の“個性”である“ネビルレーザー”の光を使い、葉隠透の攻撃がKUNIEDAに炸裂。その際、死線に立ったことで葉隠の“個性”である“透明化”が壊れ、服を着ていない彼女の姿が現れた。

葉隠は作中屈指の美少女であり、ファンからの人気も高い。2023年9月18日に、原作者である堀越がX(旧Twitter)にて投稿した葉隠のイラストが、47万いいねを獲得しているほどだ。めったに拝めない葉隠の素顔が見られる、貴重な回となった。

最終章の初回となる第160話に対してSNSでは「1話から最高」「激アツすぎて泣きながらみた」「1話が濃すぎる」「最高の幕開け」と、興奮の声が。『ヒロアカ』最終章に大きな期待を寄せる視聴者の心を、がっちりと掴んだようだ。

アニメ放送開始から9年、物語はついに“完結”へ

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(C) 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

『ヒロアカ』最終章のオープニングテーマは、第1期でもオープニングテーマを務めたポルノグラフィティが担当している。最終章のオープニングテーマ『THE REVO』の歌詞のなかにある「THE DAY HAS COME」というフレーズは、第1期オープニングテーマ『THE DAY』でも使われていた。

また、オープニング映像では、ボロボロになったキャラクターたちが壮絶な戦いを物語っている。緑谷出久(みどりやいずく)と死柄木弔(しがらきとむら)がぶつかり合うシーンでは、2人が過去の姿に戻る演出も。幼少期の姿になり、目には涙を浮かべる緑谷と死柄木。最終章のオープニングについてSNSでは「OPの映像でも泣いた」「OPここに来てポルノグラフィティなのアツすぎる」「第一期のフレーズ使われてるところアツい」「OPめっちゃネタバレ映ってる」との声があがった。

TVアニメの放送がスタートしてから9年の時を経て、『ヒロアカ』は今シーズンでついに完結する。『ヒロアカ』の完結に対してSNSでは「ついに完結か!!」「9年見続けたヒロアカ、とうとう最終クール」「第1期から9年経ったファイナルのopが同じ歌手でこの題名なのがエモすぎ」「1期が始まって9年近く経ってるの泣ける」との声が。

9年ともなると、第1期の放送時に子どもだった視聴者が、すでに大人になっていてもおかしくない。『ヒロアカ』とともに成長してきた人も、きっと多いはずだ。感慨深くもありさびしくもある完結だが、リアルタイムで見届けられるのは、とても幸せなことではないだろうか。老若男女から愛される“ヒーロー作品”の締めくくりを、しかと目に焼き付けたい。


『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』
ABEMAでは毎週土曜日夜6時より最新話の無料放送&1週間無料配信
[番組URL]https://abema.tv/video/title/19-15?s=19-15_s8&eg=19-15_eg0

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari