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「なんか見覚えある」「まさかの」最終話で炸裂した“衝撃シーン”にSNS騒然…見どころが尽きない話題アニメ

  • 2025.10.14

9月18日に最終話を迎えたTVアニメ『ダンダダン』第2期。サイエンスSARUによるハイクオリティなアニメ化で話題を集めた本作は、実写でアツアツのおでんを描くという一風変わった演出もSNSで反響を呼んだ。また、最終話のラストでは、第1話にてアニメオリジナル(通称:アニオリ)で描かれた爆発シーンをオマージュし、キャラクターの恋心を鮮烈に表現した。

一瞬だけ映し出された“実写おでん”

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

『ダンダダン』第17話では、高倉健(オカルン)たちが綾瀬桃(モモ)の家で食卓を囲み、みんなでおでんを食べるシーンが描かれた。そのおでんが、どう見ても実写なのだ。一瞬だけ実写で描かれたおでんは、鍋の中にたまごや大根、こんにゃくといった具材がたっぷりと入っており、白鳥愛羅(アイラ)がアツアツの大根を口に頬張り「おいひ~」とおいしそうに食べるシーンも。

同じく夏アニメとして放送されたTVアニメ『光が死んだ夏』の最終話でも、実写のシーンが描かれた。光とよしきが電車に乗って出かける場面で、車窓から見える川の風景をはじめ、電車内のミラーやつり革が実写で描かれたのだ。一つひとつのカットが、エモーショナルな空気感を醸し出していた。

アニメーションにさしこまれる実写シーンには、違和感からくる強いインパクトがある。『光が死んだ夏』の実写シーンはノスタルジックな雰囲気を演出した一方で、『ダンダダン』で描かれた実写のおでんは、“飯テロ”になるほどおいしそうだ。実写おでんはアニメスタッフの遊び心が見え隠れするとともに、それまで描かれてきた邪視との激しい戦いが一旦落ち着いたことを、みんなで囲む食事シーンで表現しているように思う。

第1話の“オマージュ”?モモの衝撃が爆発に

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(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

『ダンダダン』の最終話にあたる第24話では、第1期の第1話でも描かれた“爆発シーン”が。第1話のラストでは、モモに名前を聞かれたオカルンが「高倉健です」と言った直後、モモの背後で墜落したUFOが爆発するシーンがあった。モモは俳優の高倉健が好きで、オカルンが同姓同名だと知り、キュンとした恋愛感情を爆発によって表現している。この爆発シーンは原作にはないアニオリであり、第1話のオチをより印象的なものにした。

そして、最終話のラストでも爆発シーンが描かれ、SNSでは「なんか見覚えある」「まさかの」との声があがった。突然現れた謎の美少女がオカルンにキスした瞬間、モモの背後で家が大爆発したのだ。その後、モモの顔がアップで映し出されるところまで同じであり、第1話の爆発オチをオマージュしたものだといえるだろう。

ただ、第1話と最終話の爆発は、意味合いが違う。第1話の爆発はモモのオカルンに対する恋愛感情のときめきだったが、最終話では失恋のようなショックの感情を表現している。爆発はモモが受けた衝撃を視覚的に表し、オチとしても最高だ。加えて、モモの心情を第1話と最終話で対比的に見せている。アニメーション制作を務めるサイエンスSARUの作画や演出が魅力となっている『ダンダダン』のなかでも、この爆発シーンは屈指の名シーンとして挙げられるのではないだろうか。

本作は、第3期の制作が決定している。モモとオカルンの前に現れた謎の美少女の正体も、続編である第3期できっと明らかになるだろう。モモとオカルンの恋愛模様や、アニメならではの遊び心たっぷりの演出など、見どころが尽きない『ダンダダン』。今後の展開に、要注目だ。


ダンダダン
ABEMAにて毎週木曜25時より無料放送
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-10
【(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari