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Z世代の離職… 《給料》ではない “生々しい理由” とは?上司が「ある振る舞い」を改めていたら「辞めなかった」の声

  • 2025.9.28

「ハラスメント」と捉える恐れ

Z世代の会社員イメージ
Z世代の会社員イメージ

Z世代の若手社会人が職場を辞める理由は何でしょうか。その答えは想像以上にシンプルかもしれません。大学生向け学習管理SNS「Penmark」を運営するペンマークと、退職代行サービス「退職代行モームリ」を運営するアルバトロスが、「Z世代と上司のコミュニケーションに関する実態調査」を共同実施し、結果を発表しました。

調査は全国のZ世代(20~29歳)の若手社会人316人を対象に行われました。その結果、実に70.6%が「上司の言い方や伝え方が改善されていたら、退職・転職を思いとどまっていた可能性が高い」と回答し、そのうち32.3%は「可能性は非常に高いと思う」と答えています。

この数字は、Z世代の離職防止において、給与や待遇の改善だけでは不十分であることを示唆しています。日々の上司とのコミュニケーションの質が、彼らの職場定着に極めて重要な要素となっています。

この結果の背景には、Z世代特有の価値観があります。幼少期からデジタルネイティブとして育ち、SNSを通じて多様な情報に触れてきた彼らは、個人の価値観や感情を重視する傾向が強いです。

一方的な指示や高圧的な物言い、意図が不明瞭なコミュニケーションは、Z世代にとってはハラスメントと捉えられやすく、心理的安全性を損なう要因となっています。彼らは「個人の尊重」や「自己成長」を強く志向しており、上司からの言葉一つ一つが自分の存在価値やキャリアパスにどう影響するかを敏感に感じ取っています。

この調査結果は、多くの企業が直面しているZ世代の離職率増加の一因を明確に示しています。管理職層のコミュニケーションスキルの向上が喫緊の課題であることが浮き彫りになりました。

Z世代の定着を図る企業にとって、給与や福利厚生の充実だけでなく、上司のコミュニケーションスキル向上への投資が重要な経営課題となりつつあります。彼らが求めているのは、自分の意見を聞いてもらい、適切なフィードバックを通じて成長できる環境なのです。

(LASISA編集部)

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