これどうやって計算するか覚えてる？「2.1×0.4÷7」→正しく計算できる？

小数の計算は学生のときに習ったきりで、社会に出てからはほとんど使わなくなっているという人もいるでしょう。

今回の問題にチャレンジして、計算方法を思い出してみませんか？

問題

次の計算をしなさい。
2.1×0.4÷7

正解は、「0.12」です。

正しく計算できたでしょうか？

「似たような答えになったけれど、小数点の位置が違った」という人もいるかもしれませんね。

次の「ポイント」で、小数の計算方法を確認しておきましょう。

この問題のポイントは、「小数点の扱い方」です。

2.1×0.4÷7

今回の問題では、まず2.1×0.4を計算し、次にその答えを7で割ります。

小数の掛け算は次のスリーステップで行います。

ステップ1：小数の小数点を右に動かして整数の掛け算を作る
ステップ2：整数の掛け算をする
ステップ3：掛け算の答えの小数点をステップ1で右に動かした桁分、左に動かす

では、2.1×0.4を計算してみましょう。

ステップ1：2.1の小数点を右に一桁、0.4の小数点を右に一桁動かして21×4を作る
ステップ2：21×4=84を計算する
ステップ3：84の小数点を左に二桁動かす→0.84

ステップ3で小数点を左に二桁動かすのは、ステップ1で掛けられる数、掛ける数の小数点をそれぞれ右に一桁ずつ動かしているからです（一桁+一桁=二桁）。このようにステップ3で動かす小数点の桁数は、ステップ1で小数点を右に動かした桁数の合計になります。

なお、84は84.0の形に直しておくと小数点が見えるので、ステップ3の小数点の移動もしやすくなります。

小数の掛け算が終わった段階で、式は次の形になっています。

2.1×0.4÷7
=0.84÷7

次に現れるのは小数÷整数の計算です。割る数が整数の場合は、割られる数の小数点を動かさずに計算を行います。

0.84÷7
=0.12

筆算形式で見ると、このようになります。

これで、0.12という答えが出ましたね。

今回は、小数が登場する計算問題にチャレンジしました。

掛け算と割り算では、小数点の扱い方が違うことが理解できたでしょうか。小数×小数の掛け算では、まず小数点を動かして整数にしてから計算を行い、あとからまた小数点の位置を移動します。一方で、小数÷整数の割り算の場合は、割られる数の小数点の位置を固定して割り算をします。

ただし、割る数が小数である場合は、また計算ルールがガラッと変わります。小数÷小数の計算方法が気になる人は、一度調べてみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

もう一問挑戦！

小数点の位置に気を付けて！「1.6×0.5÷2」→正しく計算できる？