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【大ヒット書籍の仕掛け人×じママ対談】「時間がない」を言い訳にしない! 超多忙な2人の「意外な共通点」

  • 2025.9.25

『妻のトリセツ』(黒川伊保子/講談社刊)シリーズなどの宣伝を手がけ、70万部を超えるヒットにまで導いた「伝え方のプロ」として知られる黒田剛さん。数々のベストセラーを仕掛けてきた書籍PRの第一人者でありながら、子どもを育てる父として、子育てにも向き合う日々を送っています。4月にご自身初の著書『非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方』(講談社刊)を出版された黒田さんと、6月20日に『人生が圧倒的にラクになる! 夫婦ONE TEAM(ワンチーム)思考』(講談社刊)を発売したじママとのスペシャル対談が実現!本とメディア、著者と読者をつなぎ、数々の本をヒットさせてきた「伝え方のプロ」である黒田さんに、時間がない子育て世代の私たちが“成果を出す”方法を教わりました。スキマ時間の活用方法やコツコツ頑張ることが大切な「わらしべ長者理論」、子どものやる気を引き出す「トム・ソーヤー理論」など、忙しい共働き夫婦でも今日からすぐに取り入れられるヒントが盛りだくさんです!

「時間がない」と言わない人の共通点は「未読ゼロ」

じママ「黒田さんのご著書『非効率思考』を読ませていただきました。私自身、営業する立場なので、参考になることがたくさんありました。ご著書には、『同時進行のタスクが多く、朝から夜まで時間がいくらあっても足りない』と書かれていましたが、まさに子育て世代のママたちの悩みベスト3に入るのが“時間がない”です。でも、時間がなくてもやりたいことができる人もいるし、できない人もいます。その違いはなんでしょうか?」黒田さん「時間がないのはすべての人の悩みですよね。僕が一番意識しているのは、スキマ時間を徹底的に埋めることです。たとえば、洗濯物を畳みながら英語の音源を聴くとか、お湯が沸くまでの5分間だけ超集中してメールを返すとか。移動中もやっていますし、お風呂や寝る時間以外は何かやっています。僕は受信トレイを空っぽにするのが好きで、LINEも未読ゼロです」じママ「未読ゼロですか! 私もです」黒田さん「よくせっかちだと言われるんですが、せっかちって言い換えると『行動力がある』んですよね。考え込んで動けないのではなく、すぐに行動できる」じママ「本当にそうですね。エレベーターにいる15秒の中でも営業しているという話を聞いた時に、すごいなって。15秒ですら無駄にしないのか、と思いました。やはり考えている人や行動している人は、秒単位で時間を大切にしているなと感じます」

忙しい人ほど、10分の積み重ねで差をつける

じママ「黒田さんのご著書にはさまざまな理論がでてきますが、特に私が好きなのが“わらしべ長者理論”です。ほとんどの人たちは、土台作りはいいから手っ取り早くうまくいく方法だったり、夫婦関係を修復する魔法の言葉だったりを知りたがります。でも、どの本にも『地道にコツコツやるしかない』と書いてありますよね。その“コツコツ”ができない人たちは、どうしたら抜け出せると思いますか?」黒田さん「僕も元々コツコツが苦手なタイプでした。なぜできるようになったかというと、編集者や著者など一流のすごい人たちと出会い、彼らがみんなコツコツやる、つまり継続しているという共通点があったからです。一冊だけベストセラーを出すのは、もしかしたら偶然でもできるかもしれない。でも、何十年もベストセラーを出し続ける、超一流になるためには、絶対にコツコツは必要です」じママ「会社もそうですね。ヒット商品を出しても、あとが続かないことはありますもんね」黒田さん「続けられる人は、失敗した量が圧倒的に多いんです。コツコツするのでも、ただやるのではなく改善や工夫をしたり、アイデアを試している。拙著の中で『1日10PR(毎日10件新規提案をする)』について書きましたが、これは村上春樹さんがやっていた『毎日必ず原稿用紙10枚分の原稿を書く』を参考にしました。インフルエンサーの方々も毎日投稿するなかで、反応を見て改善を繰り返していますよね」じママ「まさにその通りで、私もInstagramを始めたばかりの頃は『何が当たるんだろう』とずっとABテストを繰り返していました。一つ当たったネタがあれば、しばらくはそれを突き詰める。でも時代が変わるとニーズも変わるので、また新しいテストを始める。その繰り返しでした」黒田さん「その経験は素晴らしいと思います。本も同じで、出してからどう売っていくか、というマーケティングの世界。出しながらABテストをしている感じです。だから、常に新しい挑戦をして、SNSの投稿も1日1個工夫して投稿するなど、たとえ10分でもいいから死ぬ気で考えたものをやることはすごく大切だと思います。もし何か成し遂げたいことがあるのなら、コツコツと続けるのが最高の攻略法ですね」

成果を出す子どもに! “楽しさ”が原動力になる「トム・ソーヤー理論」

じママ 「“トム・ソーヤー理論”も目から鱗でした。何かを始める時は自分が誰よりも夢中になり、楽しさを見せることで人を巻き込んでいく。物語の『トム・ソーヤーの冒険』に出てくる“ペンキ塗りの話”がもとになっていると書かれていましたが、チームの雰囲気を良くしようと自分から率先して動ける人って、実はそんなに多くないのではと思うんです」黒田さん「僕が考えるトム・ソーヤー理論の原点は、編集者の方々と仕事をした経験です。今は本をPRしないと売れない時代で、編集の方に『どうやったら本が売れるか講演してほしい』と頼まれることがあるのですが、僕が熱弁するだけでは、行動に移す人はまずいません。でも、ある編集者さんと一緒にPRを成功させ、本が売れていく様子を見せると、みんなが『どうやってるの?教えて』と聞いてくる。この経験から、マニュアルで伝えるよりも楽しそうにしている姿を見せることが重要だと学びました」じママ「この理論はすごく再現性があると思います。チーム全体をまとめようとするより、まず一人を楽しくすれば、周りが広がっていくんですね。リーダーシップは持って生まれたものと思いがちですが、このトム・ソーヤー理論なら誰でもできそう」黒田さん「そうなんです。たとえば、以前、娘がピアノをどうしても辞めたいと言い出したことがありました。理由を聞いても答えないので、『じゃあパパにピアノを教えてくれない?』とお願いしてみたんです。僕はまったくの初心者だから、4歳の娘の方が上手い。『じゃあパパ、まずは指の使い方を教えるね』『明日までにここを練習しておいてね』と娘に指導されながら弾いていたら、気づけば娘は自分の練習を楽しそうに続けるようになっていたんです」じママ「なぜ娘さんは、そのとき練習を始められたのでしょうか?」黒田さん「あとから気づいたのですが、それまでは“やらされている”と感じていたんだと思います。家族もそれぞれ食事の支度や仕事に追われて、娘が練習している姿を誰もちゃんと見ていなかった。でも、『パパ昨日教えたのにもう忘れたの? じゃあ私が弾くから見てて!』と僕を教えてくれる時間は、家族みんなで笑いながら盛り上がるイベントになっていった。その姿を見てもらえることが娘にとって嬉しかったようです。そんなこともあって、僕の考えるトム・ソーヤー理論は“楽しんでいる姿を見せて、周りを巻き込む”なんです」じママ「なるほど。一人とチームになって、そこから全体でチームになっていくんですね」黒田さん「そうそう。最初の一歩が大変なんですけど、そこさえ踏み出せば」じママ「私の拙著『夫婦ONE TEAM思考』にもあるように、令和の今は夫婦もチームになっていくことが大切です。まず一人から、を夫や妻にできると夫婦関係は良くなっていくと思います。これから、家庭や職場の雰囲気が悪いと感じている方たちに、まずは一人を見つけてやることの大切さを伝えていこうと思います!」次回は、『非効率思考』と『夫婦ONE TEAM思考』に共通する「安全地帯」や「コミュニケーションの大切さ」についての対談を紹介します。お楽しみに!

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「夫婦ONE TEAM思考」を実現するママ向けオンラインサロンG’s Community

Instagram:じママ(@gmamanoikuji)

書籍『人生が圧倒的にラクになる! 夫婦ONE TEAM思考』

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