子どもの能力を伸ばすカギは「相性」？学校・習い事で子どもに「合う環境」を見つけるための3つのこと

こんにちは、アメリカで子育てをしているシングルマザーのひろこです。みなさんは、お子さんの学校や習い事をどのように選んでいますか？ 「子どもの能力を伸ばしてあげたい！」と思うと、「より偏差値の高い学校」や「より評判の良い塾や習い事」と、ついレベルの高さに目が行きがちですよね。でも、最後にいちばん大事なのは、わが子に合っているかだと思います。実は、成長にはその子と環境の相性が関わることが研究でも示されています。

子どもの能力を伸ばすのは「相性」？

Goodness of Fit（気質×環境の適合）という心理学の考え方を知っていますか？ 子どもの気質と、周りの期待や環境が噛み合うほど、適応や成長が進みやすいというものです。この考え方は、ニューヨーク大学の研究でも確かめられています。小学校低学年の教室で、子どもの気質に合った関わり方を学ぶ10週間のプログラム（INSIGHTS）を導入し、実施したクラスとしなかったクラスで効果を比較しました。その結果、プログラムを受けたクラスの子どもたちは、読み・算数の伸びが大きく、集中も長く続くことが確認されています。つまり、子どもの気質に合う環境ほど、学びが伸びやすいということです。

アメリカでは、習い事はとにかく「試す」！

習い事でも、子どもに合うかどうかは重要ですよね。アメリカで暮らして実感するのは、「試してみて合えば続ける」という文化が強いこと。スポーツはシーズン制で、春は野球、秋はサッカー、冬はバスケのように、1年を通して色々なスポーツを体験することも一般的です。子どもが習い事をやめる時も、マイナスに捉えずに「やめたからこそ新しいことを見つけられるかも」と考える親も多いです。親の役割は「続けさせる」より、その子に合う環境を一緒に探すことだという考え方を感じます。でも実際には、子どもに合う環境を見つけるってすごく難しいですよね。そのためには親が日常生活の中で、子どもの気持ちや興味に注意を払うことが大切だと思います。そこで、私が家庭で実践していることを3つ紹介します。

子どもに「合う環境」を見つけるための3つのこと

1. 帰宅〜就寝はスマホをOFF！

まずは子どもの気持ちを知るために、話しやすい雰囲気を作るようにしています。そのために、帰宅してから息子の就寝までは、私自身がスマホに触らないルールにしています。スマホが近くにあるとつい見てしまうので、仕事から帰ったらスマホは鞄に入れたまま。息子が寝てから出すようにしています。きっかけは、息子がプリスクールに通っていた頃に園での問題行動が増えたことでした。会話を増やそうと始めてみたところ、やり取りが増えたため、今も続けています。緊急連絡がある場合に備えて、おやすみモードにしておいて家族や特定の人の通知だけ受け取れる設定にしておくこともできますよ。

2. 「何もしない時間」をつくる

また、子どもが自分のことを考えられるよう、予定はぎっしりにしないようにしています。スケジュールを詰め込み過ぎてしまうと、子どもは何かを学んで「吸収するモード」から、やることをただ「消化するモード」になってしまうそうです。それってすごくもったいないことですよね。生活の中に余白があることで、「自分はこれをやってみたい」「こんなことが好き」と子どもが自分自身で考える余裕も生まれると思います。また、子どもの予定がいっぱいだと、親も当然忙しくなります。いつも慌ただしい相手には、大人でも話しかけづらいもの。だからこそ、親子ともにとくに何もしない時間を意図的につくることを心がけています。

3. 子どもを先生に

最後は、子どもの興味に、親も関心を向けることです。私自身、最近そのことがとても重要だと実感したできごとがありました。息子が夢中になっているゲームがあり、私に見せながら説明を始めたときのこと。ゲームに詳しくない私は、息子が一生懸命説明するのを「うん、うん」と、ただ横で聞いているだけでした。しかし、15分ほど経つと、息子がとてもきらきらした顔で「すっごい楽しかったね！またやろうね！」と言ったのです。子どもは自分の好きなことをママやパパに知ってもらうことが、こんなに嬉しいのだと気づきました。子どもを先生に、親は生徒のつもりで、好きなことや夢中になっていることを子どもから教えてもらうのはすごく良いと思います。そうすれば子どもは自分の好きなことをどんどん親に話してくれます。そして結果的に、親が子どもに合う環境を見つけるヒントになると思います。

「その子に合う」を見つけるために

子どもに合う環境を見つけるって、明確な基準があるわけではないですし、とても難しいですよね。そのためには、子どもを観察したり、子どもが気持ちや意見を話しやすい空気を親が作ってあげることが大切だと思います。みなさんが、お子さんに合う環境を見つけるために実践していることがあれば、是非教えてください！

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