【ランキング】私たちの知らない「業界のウラ側」に衝撃――　1000人が選んだ《医療ドラマ》TOP10！3位は「JIN－仁－」

心を動かされるのは「登場人物の葛藤や成長」

NEXERとアルファユニが全国の男女1000人を対象に共同実施した「感動した医療ドラマ」についてのアンケート調査。その結果をこのたび発表しました。医療ドラマといっても、その舞台は大学病院から離島の診療所までさまざま。どのような作品が視聴者の心を動かしたのでしょうか。

まず注目したいのは、「医療ドラマのどういった点に最も心を動かされたか」という設問の回答です。最も多かったのは「登場人物の葛藤や成長」で45.8％。次いで「ストーリーの展開や伏線」が40.5％、「命の尊さや人間の弱さを描いたテーマ」が33.2％、「医療現場の緊迫感やリアリティー」が31.9％と続きます。

この結果から、医療ドラマであっても、視聴者は医療技術そのものより、そこに関わる「人」の物語に心を動かされる傾向があるようです。それでは、どんなドラマが人々の心を震わせたのでしょうか？ TOP10のランキングをカウントダウン形式で紹介します。

まず10位は、「少しずつひも解かれていく真相に心を動かされた」（20代女性）、「病気と闘いながらも頑張っている姿」（40代男性）といった声が寄せられた「アンナチュラル」（31票）。そして9位は、「人生や会社に必要なエキスが凝縮されていた」（30代男性）、「合わない者同士が、最後助けようとするところ」（50代女性）など、人間関係の機微に感動する声が多くあった「振り返れば奴がいる」（35票）です。

8位は、「コメディーの要素と真剣なシーンが一緒にあるのがハートフルでした」（40代女性）という意見のように、笑いと感動のバランスが評価された「ナースのお仕事」（43票）。また7位は、「いろんなパターンのストーリーがある。こんな境遇に合う人もいるんだと実感する」（20代女性）、「赤ちゃんを産むことの尊さ」（30代女性）など、命の誕生をテーマにした物語に感動する声が寄せられた「コウノドリ」（49票）でした。

6位は、「救急医という難しい役で緊迫感があり、医療ドラマでは素晴らしい」（10代女性）、「いろんな困難を乗り越えながら成長していく点」（50代女性）といった意見が目立った「コード・ブルー」（62票）。そして5位は、「緊迫感とリアル感のある救命救急医療の現場と全ての登場人物にしっかりしたドラマがあった」（40代女性）、「救命救急の厳しい現場で葛藤する人たちの姿」（60代男性）など、リアルな医療現場の描写が評価された「救命病棟24時」（75票）です。

続く4位は、「仲間との熱い関係にいつも涙します」（40代女性）、「患者を救うことに対する熱意」（60代男性）と、主人公の強い意志と信念に感動する声が多く見られた「ドクターX ～外科医・大門未知子～」（81票）です。3位は、「当時にはない医療を必死に届ける姿や、命と歴史の狭間での葛藤が胸を打った」（30代男性）、「登場人物にそれぞれ信念があり、主人公の熱意によってその信念が形になるストーリーが胸熱だった」（30代女性）など、時代設定の中での医療の葛藤に共感する声が多く寄せられた「JIN－仁－」（134票）です。

また、「それぞれのキャラクターの関係性や人の温かさを感じた」（30代女性）、「単なる医療ドラマではなく、孤島の医療について懸命に携わる医師と島民の関わり合いがドラマの軸になっている点」（60代女性）といった意見が寄せられた「Dr.コトー診療所」（139票）が2位に。孤島での医療を通じた人々の温かいつながりに多くの視聴者が感動したようです。そして、「私たちの知らない医学界のウラ側を知った」（20代男性）、「医療従事者側と患者側の考えや立場などいろいろ考えさられる点に心を動かされた」（50代男性）、「大学や医療現場をも支配する権力構造の恐ろしさ」（60代男性）などの声が寄せられた「白い巨塔」（149票）が1位でした。医療現場での権力や内部事情の描写が心に残ったという声が多く見られました。

医療ドラマの人気の秘密は、単なる医療技術の描写ではなく、命と向き合う人々の葛藤や成長、人間関係の機微にあるようです。あなたはどの医療ドラマに感動しましたか？

同調査は、NEXERとアルファユニが共同で、2025年8～9月、全国の男女1000人を対象にウェブアンケート形式で実施したものです。

（LASISA編集部）