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網膜から脳内へ流れ込むような圧倒的な迫力を体感せよ!この秋に見たい注目アート展3選

  • 2025.9.19

東京国立近代美術館での大規模回顧展も記憶に新しい美術家・大竹伸朗の個展が開催。
視覚と記憶の臨界に迫る〈網膜〉シリーズの新作を通じて、その世界に没入して。


1970年代後半より作品発表を始め、重要な国際展への参加を経て、近年も東京国立近代美術館を皮切りに大規模な巡回展を開催するなど、国内外で幾多の展覧会を開催してきた大竹伸朗さん。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)での大規模な個展「大竹伸朗展 網膜」では、その半世紀におよぶ活動を通じ、膨大な熱量が生み出した多様な作品の数々から、〈網膜〉にフォーカスすることでその作品世界に迫ります。

網膜とはそもそも眼球の最奥にある、光を感受し視神経を介して脳に情報として伝える機能を担う薄い透明の膜ですが、大竹さんの〈網膜〉は、廃棄された露光テスト用のポラロイド・フィルムに残された光の痕跡を大きく引き伸ばし、その表面に透明の絵具としてウレタン樹脂を塗布する「絵画作品」です。

一見すると抽象的な作品ですが、「写真像の色面」を「透明の塗膜層」が覆っているので、見る角度によっていろんな表情や景色が現れます。

放置されたフィルムの「時間」と、見る人それぞれの「記憶」が一気に網膜から脳内へと流れ込むような圧倒的な迫力。

今回の個展では、この〈網膜〉を新たに12点制作し、1990年代初頭に制作された未発表の〈網膜〉も修復を終えて展示します。

最大で高さ約3mの〈網膜〉がずらりと並ぶ会場は壮観の一言です。
加えて〈網膜〉につながる作品もたくさん展示します。音と光を組み込んだ、巨大なレリーフ状の新作、大規模なインスタレーション《網膜屋/記憶濾過小屋》など「時間」や「記憶」を介して〈網膜〉と絶えず往還し続ける作品の数々。

拡がり続ける大竹伸朗さんの〈網膜〉世界に没入し、大竹さんの現在地に立ち会う貴重な機会になるはずです。

トップ掲載作品:大竹伸朗《 網膜/漠悸》 1989-2024年
©Shinro Ohtake Photo by Shimpei Yamagami

教えてくれたのは・・・
丸亀市猪熊弦一郎
現代美術館(MIMOCA)
中田耕市さん
1972年生まれ。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で展覧会企画に携わり、金沢21世紀美術館キュレーター、学芸課長を経て2022年にMIMOCAに戻る。現在、同館副館長兼学芸課長。

『大竹伸朗展 網膜』

場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川県)
開催:8月1⽇(金)~11月24⽇(月・休)
開館 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)
閉館 :月曜⽇(ただし10月13⽇、11月3⽇、11月24⽇は開館)、10月14⽇、11月4⽇
0877-24-7755

www.mimoca.jp

こちらの展覧会にも注目!

『横浜美術館リニューアルオープン記念展 佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)』

『ピタゴラスイッチ』『だんご3 兄弟』などの教育番組をはじめ、CMや書籍、ゲームなど多くのメディアを通じて発信し、1990年代以降のメディアの世界を牽引してきた佐藤雅彦さん。
そのコンテンツを一堂に紹介し、「作り方を作る」という思想に裏打ちされた独創的なコミュニケーションデザインの方法論を明らかにします。

開催中~11月3⽇(月・祝)
横浜美術館(神奈川県)

https://yokohama.art.museum/exhibition/202506_satomasahi

『ブラチスラバからやってきた! 世界の絵本パレード』

「ブラチスラバ世界絵本原画展」(略称BIB)は、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで開催される、半世紀以上の歴史を持つ世界最大規模の絵本原画コンクール。BIB2023に参加した36か国、275名による355冊の絵本から選ばれた受賞作品に加え、⽇本代表として参加した作家10組の絵本と原画を関連資料とともに紹介します。

パロマ・バルディビア《 問いかけの本》2022年 ⒸPaloma Valdivia

開催中~11月3⽇(月・祝)
横須賀美術館

https://www.yokosuka-moa.jp

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大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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