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医師「知らないうちに蓄積されているかも」 →医師が教える『内臓脂肪』のセルフチェックと予防法とは

  • 2025.10.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

あなたの体の中にひそむ「内臓脂肪」、気にしたことはありますか?表面の脂肪とは違い、内臓脂肪は外からはわかりにくいため、知らず知らずのうちに健康に悪影響を及ぼしていることも少なくありません。実は、この内臓脂肪が増えると、生活習慣病や心疾患のリスクが高まることが指摘されています。

そこで今回は、医師の視点から内臓脂肪のセルフチェック方法や予防法をわかりやすく解説。自分の体と向き合い、健康的な毎日を手に入れましょう!

気になるあなたの内臓脂肪!見えない脂肪の正体と健康リスクを解説

内臓脂肪とは、お腹の中の臓器のまわりにたまる脂肪のこと。見た目だけではなかなか判断しづらく、「お腹まわりが気になるけど体重は標準だから大丈夫」と安心している方も多いかもしれません。しかし実は、内臓脂肪が多いとインスリン抵抗性や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まります。内臓脂肪はメタボリックシンドロームの主要な要因のひとつであり、その蓄積が糖尿病や心臓病、動脈硬化の原因となることも知られています。

特に日本人は筋肉量が比較的少なく、内臓脂肪がつきやすい体質の人が多いとされ、男女問わず注意が必要。また年齢を重ねるにつれ代謝が落ちることで脂肪がつきやすくなり、知らないうちに内臓脂肪が蓄積されてしまうケースも多くみられます。生活習慣が乱れがちな現代社会では、特に食べ過ぎや運動不足、ストレスが大きな要因となっています。

簡単にできる内臓脂肪セルフチェック!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず自宅でできる簡単なセルフチェックは「ウエストのサイズ測定」。内臓脂肪はお腹の内側にあるため、ウエストまわりのサイズが目安になります。日本の健康診断基準では、男性は85cm以上、女性は90cm以上が内臓脂肪過多の可能性が高いとされています。定期的にメジャーで測ってみましょう。

また、体脂肪計などの測定器で内臓脂肪レベルがわかるものもありますが、誤差が出やすいためあくまで目安と考えましょう。健康診断で行われるCT検査が最も正確ですが、頻繁には受けられません。したがってセルフチェックを定期的に行うことが大切です。

予防の基本はバランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠、そしてストレス管理です。特に有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)は内臓脂肪を減らす効果が高いと医師も推奨しています。さらに、1回の運動が20分以上続くこと、週に3回以上行うことが望ましいとされています。食事は脂質や糖質を摂り過ぎないようにし、野菜や食物繊維を積極的に取り入れることもおすすめです。

定期的なセルフチェックと運動で内臓脂肪とさよなら!

内臓脂肪は見えないけれど、確実に健康に影響を与える存在です。今回紹介したウエストサイズの定期チェックを習慣化し、日々の生活を見直すことで、そのリスクをグッと減らせます。運動や食事の見直しは急に大きく変えなくても大丈夫。まずはできることから始めて、長く続けることが大切です。

健康な体=幸せな毎日。内臓脂肪は決して放置してよいものではありません。自分の体の声に耳を傾けて、内側から健康を目指しましょう。未来の自分に向けた小さな一歩が、しっかりとした健康を支えてくれます。


監修者:用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック 院長 菊池真大

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慶應義塾大学医学部卒業
東海大学医学部客員准教授
米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員
日本アルコールアディクション医学会理事

日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医

2024年秋、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックを東京・用賀の地に開業。

https://www.youga-naika.com/