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『大腸ポリープ』は放置しても大丈夫? “切除したほうがいい場合”と“放置したときのリスク”を医師が徹底解説

  • 2025.9.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康診断や内視鏡検査で「大腸ポリープが見つかりました」と言われると、驚く人も少なくありません。多くの場合「すぐに手術が必要?」と心配になりますが、実は全部が切除すべきわけではありません。「放置しても大丈夫?」という疑問もよく聞かれます。この記事では、大腸ポリープの特徴やリスク、切除したほうがいい場合と放置したときのリスクを、専門医の視点からわかりやすく解説していきます。

大腸ポリープって何?基礎知識を知っておこう

大腸ポリープとは、大腸の内側の粘膜にできる小さなできもののこと。ほとんどは良性ですが、中にはがんに進行する可能性のあるものもあります。種類によっては数mmの小さなものから数cmに及ぶものまであり、その形態や性質もさまざまです。

「切除すべきか悩む…」という声もありますが、多くの医療機関では一定の大きさや形態、組織検査の結果によって切除の判断をしています。例えば、“腺腫性ポリープ”や鋸歯状病変(SSL、SSA/P)は将来的に大腸がんに発展するリスクがあるため、見つかれば基本的には切除が勧められます。逆に、炎症や過形成に由来するポリープなど、がん化リスクの極めて低いものや放置しても問題ないものは経過観察となることもあります。

切除したほうがいい大腸ポリープの特徴とは?放置したときのリスクも解説

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

前述の通り、医師が切除を勧める大腸ポリープは、主に以下の条件に当てはまります。

  • 形状が平坦またはいびつなもの。こうしたポリープはがん化しやすい傾向があります。
  • 組織検査で腺腫性や鋸歯状病変(SSL、SSA/P)など、将来的に悪性化する可能性のあるタイプと診断された場合。
  • がん化しないものの、出血(貧血)や蛋白漏出(低蛋白血症)などの症状を起こすタイプ

一方で、数mmに満たない小さな過形成ポリープや炎症性ポリープは経過観察で済むことがありますが、定期的な検査は欠かせません。基本は6mm以上が切除の対象ではありますが、平坦陥凹型腫瘍やがんのリスクがある場合には小さくても切除する必要がある場合もあります。

放置した場合のリスクとしては、まずポリープが徐々に大きくなり、やがて大腸がんに進展する危険性が高まる点が挙げられます。大腸がんの早期発見は治療の成功率を大きく左右するため、リスクを見極めて早めに切除することが重要です。小さくても成長してがん化する可能性があるため、医師は早期に切除することを推奨しています。特に40歳以上で大腸がんのリスクが高まる年代は、積極的な対処が必要です。

さらに、ポリープが大きくなると切除の難易度も上がり、合併症のリスクも増えることから、入院して切除しなければならないことも多くなり、小さいうちの摘出が望ましいのです。特に、家族歴や過去にがんを患った経験がある場合は、より慎重な管理が必要になります。

定期検診と専門医の判断がカギ

大腸ポリープは種類や大きさでリスクが大きく異なるため、一概に「放置しても大丈夫」とは言えません。将来的な大腸がんのリスクを考えると、多くの場合で早めの切除が推奨されています。

症状がないために見過ごしがちですが、定期的な大腸内視鏡検査で早期発見・早期治療が最も効果的。心配なことがあれば、消化器内科などの専門医に相談し、自分に合った治療方針をしっかりと確認しましょう。

健康は早めのケアで守るもの。大腸ポリープも「見つけたらまず相談」が基本です。正しい情報を持ち、安心してケアにつなげていただければ幸いです。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

東京女子医科大学消化器内科に入局後、複数の医療機関で胃・大腸内視鏡を中心とした臨床経験を積み、同大学病院助教を経て2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及をミッションに掲げ、健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療、内視鏡検査と幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性をわかりやすく発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

都内トップクラスの内視鏡設備を完備し、土日診療対応、胃・大腸カメラ同日検査、専門医による鎮静下内視鏡、女性医師による検査体制など、患者さんの苦痛を抑えたきめ細かな検査環境を提供。今後も一人でも多くの患者様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、質の高い医療サービスを追求し続ける。
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。