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医師「見逃さないことがポイント」 その違和感『心筋梗塞』かも…初期症状と注意点を医師が解説

  • 2025.9.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

突然の激しい胸の痛みや圧迫感。もしかすると、それは心筋梗塞のサインかもしれません。心筋梗塞は命にかかわる重大な病気ですが、初期症状を知っていれば早期発見・治療につながります。普段の生活の中で「あれ?」と感じた違和感、決して軽視しないことが大切です。この記事では、誰もが知っておきたい心筋梗塞の初期症状や注意点について、分かりやすく解説します。

なぜ知っておくべき?心筋梗塞のリスクと初期症状の重要性

心筋梗塞とは、心臓に血液を送る冠動脈が詰まり、心筋が酸素不足に陥る病気です。命にかかわる緊急事態であり、治療が遅れると心筋の損傷が広がり、心不全や突然死のリスクが高まります。

そんな心筋梗塞、初期段階で感じる症状は人によって様々です。典型的には胸の激しい痛みがあげられますが、それ以外にも肩や腕の痛み、息切れ、冷や汗、吐き気といった症状が現れることがあります。中には「胸の痛みがない」「胃もたれのようだ」と感じるケースもあり、見逃されやすいのが現状です。

特に高血圧、糖尿病、喫煙、肥満、高脂血症の人はリスクが高いため、少しでもおかしいなと感じたら、すぐに医療機関を受診することが命を救うポイントとなります。

見逃しやすい?心筋梗塞の“ささいな”初期症状チェックリスト

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

心筋梗塞の初期症状を知っておくことで、早期対処が可能になります。以下に主な症状をまとめました。

  • 胸の違和感や痛み:胸中央や左側に締め付けられるような圧迫感、焼けるような痛みが代表的ですが、強い痛みがなくても油断は禁物です。
  • 肩や腕の痛み:特に左肩や腕に放散する痛みがよく見られます。単なる肩こりとは異なり、動かしてもしばらく続くのが特徴です。
  • 息切れや動悸:急に息苦しさを感じたり、心拍が速くなることがあります。
  • 冷や汗、吐き気、嘔吐:突然の冷汗や吐き気も見逃してはいけません。胃痛や胸やけと思い込みやすい症状です。
  • 不安感やめまい:原因不明の強い不安感やふらつきも、心筋梗塞の前兆となり得ます。

特にこれらの症状が2〜3分以上続く場合は、注意が必要。また、糖尿病などで神経障害がある方は痛みを感じにくいので、自身の身体の状態を普段から注意深く観察することが重要です。心筋梗塞は早めの処置がその後の状態を左右するため、これらのポイントを見逃さないことがカギとなります。

また、心筋梗塞の発症リスクを減らすためには、まず健康的な生活を心がけることが大切です。

  • 適度な運動:ウォーキングやストレッチなどを継続的に行い、心肺機能を強化しましょう。
  • バランスのよい食事:塩分控えめ、野菜中心の食事で血圧やコレステロールをコントロールします。
  • 禁煙:喫煙は強力なリスク要因なので、禁煙支援を活用して早めにやめることが望ましいです。
  • 定期検診でリスクチェック:高血圧や糖尿病などの持病を持つ人は医師の管理のもとしっかり治療を受けましょう。
  • ストレス管理:過度なストレスは血圧上昇を招くので、趣味やリラクゼーションで適度にリフレッシュを。

違和感は体からのサインかも

心筋梗塞は「自分には関係ない」と思いがちですが、誰にでも起こりうる病気です。胸の痛みだけでなく、肩や腕の違和感、息苦しさ、冷や汗、吐き気など、普段と違う体の声に耳を傾けることが大切です。

早期に症状に気づき、迅速に医療機関を受診できれば、重篤な後遺症を防げる可能性が高まります。普段から健康的な生活習慣を心がけ、定期的な健康チェックも忘れずに行いましょう。いざという時に慌てないため、今回の記事をぜひ役立ててくださいね。


監修者:医療法人なかざわクリニック 院長 小倉 慶雄

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