1. トップ
  2. 実は『心筋梗塞』が起こりやすい時間があった…医師が教える最も注意したい“魔の時間”とは?【医師の監修】

実は『心筋梗塞』が起こりやすい時間があった…医師が教える最も注意したい“魔の時間”とは?【医師の監修】

  • 2025.9.29
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

心筋梗塞は突然襲ってくる恐ろしい病気ですが、その発症リスクが1日のうちで変わることをご存じですか?実は、「心筋梗塞が起こりやすい時間帯」が存在しているのです。

この記事では、心筋梗塞発症の時間帯に関する医師の見解を見分かりやすくご紹介し、その背景にあるメカニズムや対策についても掘り下げていきます。

心筋梗塞が起こりやすい時間帯とは?

心筋梗塞は特に朝の6時から正午にかけて多く発生しているといわれています。これには体のリズムやホルモンの変動が深く関わっています。寝ているときは体はリラックスしている状態ですが、目覚めると交感神経が活発になり、血圧や心拍数が急激に上昇。その結果、心臓に負担がかかりやすくなるのです。

また、朝は血液が凝固しやすい状態になっていて、血栓(血のかたまり)ができやすいのも特徴です。血栓が冠動脈(心臓の血管)を詰まらせると、心筋に酸素が届かなくなり心筋梗塞が起こります。もちろん加齢なども原因となりますが、例えば朝起きてすぐ激しい運動をしたり、起きてすぐに移動をするなど慌ただしい生活をしている場合、心臓に負担をかけるリスクが高まってしまうのです

朝に起こりやすい心筋梗塞を予防するポイントとは?

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝にリスクが高まる理由が明らかになった一方で、この情報を活かして生活習慣を見直すことがとても重要です。例えば、朝食前の激しい運動は避ける、もし日常的に血圧が高い人は医師と相談して適切な薬の服用時間を調整するといった対策が考えられます。実際に医療機関では、交感神経の活動が高まる朝に血圧をコントロールする薬を飲むよう指導されることもあります。

さらに、ストレスをため込みやすい朝の時間にリラックスを心がけることも大切です。深呼吸や軽いストレッチで血管を広げ、血行を促進しましょう。また、睡眠不足は心筋梗塞のリスクを高めるという研究もあるため、規則正しい睡眠時間を確保することも予防につながります。

心筋梗塞のリスク管理は日々の習慣と知識から始まる

心筋梗塞が特に朝の時間帯に起こりやすいのは、単なる偶然ではありません。この時間帯に血圧や交感神経の活動がピークを迎えること、血液が凝固しやすくなることが要因として挙げられます。ですから、朝の過ごし方を工夫するだけでもリスク軽減に大きな効果があります。

これからも、自分の体調の変化に敏感になり、健康診断で体の状態を把握したり医師の指示をしっかり守ることが何より重要です。心筋梗塞は普段の生活習慣の改善で予防できる病気でもあります。規則正しい生活とストレス管理を心がけて、安心できる毎日を過ごしましょう。


監修者:医療法人なかざわクリニック 院長 小倉 慶雄

undefined

金沢駅前内科・糖尿病クリニックは金沢駅から徒歩3分で「糖尿病」「肥満」「甲状腺」の専門的な治療を行っています。患者様の生活スタイル・習慣と病状に合わせた最適な治療を提供します。

金沢駅前内科・糖尿病クリニック(https://kanazawa-naika.jp/)