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今宵はミュージックバーで音楽に酔いしれる【ミュージックバー&DJバー特集vol.1】

  • 2025.8.29

【ミュージックバー ―ケイヴ シブヤ―】渋谷の中心で心地よいサウンドに浸る

バーカウンターの両脇には、英国生まれの高級スピーカーブランド、タンノイの大型スピーカー。
バーカウンターの両脇には、英国生まれの高級スピーカーブランド、タンノイの大型スピーカー。

渋谷駅から5分ほど、明治通り近くのビルの地階にある、ミュージックバー ―ケイヴ シブヤ―(THE MUSIC BAR ―CAVE SHIBUYA―)は、カウンター10席、テーブル50席の比較的大箱で閉鎖感はなく、ビギナーでも入りやすい。ソウル、R&B、AORなどジャンルは幅広く、レニー・クラヴィッツやジャミロクワイ、ノラ・ジョーンズといった耳なじみのある曲もラインアップされている。カクテルのネーミングもユニークで、ヘンドリックス・ジンを使った「パープルヘイズ」は、ジミ・ヘンドリックスの曲名から。スニーカーヘッズに向けた「Air Max 23」など、遊び心も忘れない。

マッキントッシュのアンプは、伝統の「ブルーアイズメーター」がトレードマーク。
マッキントッシュのアンプは、伝統の「ブルーアイズメーター」がトレードマーク。

レコードラックの中で青白い光を放っているのは、マッキントッシュのパワーアンプ「MC302」とプリアンプ「C52」。カウンターの両脇にそびえる巨大なタンノイのスピーカー「ウェストミンスター・ロイヤル」がパワフルなサウンドを響かせる。オーナーは小林武史。2020年に閉館した代々木Villageのレコードコレクション約3,000枚を引き継ぎ、翌年4月にオープンした。シャルキュトリーや水牛モッツァレラなど、小林が経営する木更津の農場クルックフィールズから直送されるこだわり食材のフードメニューも人気だ。

店長の鉄井武氏(左から3番目)と店を愛するスタッフたち。
店長の鉄井武氏(左から3番目)と店を愛するスタッフたち。

ミュージックバー ―ケイヴ シブヤ―(THE MUSIC BAR ―CAVE SHIBUYA―)

東京都渋谷区渋谷1-15-12

Tel./03-5962-7666

https://the-musicbar.jp/

【スタジオ ミュール】上質なワインとオーディオとインテリアに満たされて

顔なじみの常連客からインバウンドの観光客まで、常に客足が途切れることはない。
顔なじみの常連客からインバウンドの観光客まで、常に客足が途切れることはない。

奥渋の雑居ビルの3階にある、まさに隠れ家のようなスタジオ ミュール(STUDIO MULE)は、世界を舞台に活躍するDJであり、音楽レーベル「ミュール ミュージック」を主宰するToshiya Kawasakiが手がけるリスニングバー。彼がこだわるのは、ワイン、オーディオ、インテリアの三位一体の空間だ。カウンター背面のワインセラーには、約1,500本のナチュラルワインがずらり。その多くは、オーナーがDJとして世界を旅する中で出会い、収集してきたもの。自然派ワインブームの火付け役として知られる、パリのビストロ「ラシーヌ」のピエール・ジャンクーに影響を受けたという。

一点の曇りもなく磨かれた御影石のバーカウンターとワイングラス。
一点の曇りもなく磨かれた御影石のバーカウンターとワイングラス。

空間設計を手がけたのは、イソップの店舗デザインや湯布院・亀の井別荘、城崎・三木屋のリノベーションで知られる、二俣公一率いるケースリアル。空調の操作パネルすら視界に入らないよう設計されたミニマルな空間には、洗練されたインテリアと会話を邪魔しない心地よいサウンドが共存する。オーディオシステムは、マークレビンソンのアンプ「ML-1L」と「No.271」、70年代のトーレンス製ターンテーブル「TD124」、同じく70年代のクリプシュのスピーカー「コーンウォール」で構成。アンビエントから日本のニューミュージックまで、時間とともに変化していくさまざまなジャンルの音楽がモダンな空間を包み込む。

これだけのナチュラルワインのコレクションを揃えるバーは都内でも珍しい。
これだけのナチュラルワインのコレクションを揃えるバーは都内でも珍しい。

スタジオ ミュール(STUDIO MULE)

東京都渋谷区神山町16-4 ヴィラメトロポリス3F

https://studiomule.jp/

【バルーム】日本初のレコード会社のコレクションを受け継ぐ

日本コロンビアの貴重なコレクションに加え、さまざまなレーベルからプレイリストを構成。
日本コロンビアの貴重なコレクションに加え、さまざまなレーベルからプレイリストを構成。

青山の閑静な一角にあるバルーム(BAROOM)は、ジャズを中心としたライブが行われる100席の円形イベントホールと、約1万枚のレコードを収蔵するミュージックバーからなる音楽施設。バーに眠るレコードの数々は、1910年に国産初のレコードを世に送り出した最古のレコード会社、日本コロムビアのアーカイブ。その貴重なコレクションに加え、ジャズ、ソウルから歌謡曲まで、レーベルを超えたプレイリストをセレクターが紡いでいく。イベント開催日はバーも貸し切りとなるが、それ以外は一般利用も可能。カクテルやウイスキーのほかに、パスタやハンバーグなどのフードメニューも充実。音楽と食を同時に楽しめるのも魅力のひとつだ。

デノン製のプレーヤーは、生産終了になってしまったモデルをパーツごとに在庫を探して揃えた。
デノン製のプレーヤーは、生産終了になってしまったモデルをパーツごとに在庫を探して揃えた。

レコードプレーヤーには、デノンの「DP-1300MKII」を採用。かつて日本コロムビアの一部門だったという因縁も、マニアを喜ばせるエピソードだ。ピッチコントロールを排したこのモデルを選んだのは、DJ的なミックスではなく、一曲一曲を丁寧に聞かせるセレクタースタイルを貫くため。スピーカーは、アルテックのヴィンテージー「718A」、アンプは、名機アキュフェーズの「PRO-15」、「PRO-30」。デジタルでは再現しきれない温かみと厚みのある音が空間を満たしていく。

定番のマティーニやオリジナルのカルダモンジントニックなど、カクテルを楽しみながら古今東西の名曲に耳を傾ける。
定番のマティーニやオリジナルのカルダモンジントニックなど、カクテルを楽しみながら古今東西の名曲に耳を傾ける。

バルーム(BAROOM)

東京都港区南青山6-10-12

Tel./03-6892-1577

https://baroom.tokyo/

Text: Yuka Kumano

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