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『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』村瀬修功監督、音楽の澤野弘之&挿入歌SennaRinに感謝!「オーダー通りの仕上がり」

  • 2026.3.13

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』Dolby Cinema版公開を記念した舞台挨拶が3月12日、丸の内ピカデリー Dolby Cinemaにて開催され、音楽の澤野弘之、挿入歌を担当したSennaRin、村瀬修功監督、笠井圭介プロデューサーが登壇。MCはエグゼクティブプロデューサーの小形尚弘が務めた。

【写真を見る】音楽・澤野弘之のお気に入りは「ケリアが坊主になるシーン」。村瀬監督はケリアのシーン制作過程を詳細に明かした

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本作は、反地球連邦政府運動「マフティー」のリーダーでハサウェイ・ノア(声:小野賢章)、数奇な出会いの末に不思議な力を持つ少女ギギ・アンダルシア(声:上田麗奈)、そして対峙する地球連邦軍の大佐、ケネス・スレッグ(声:諏訪部順一)と出会い、彼ら3人の運命が交錯するヒューマンドラマ。

会場には、7、8日に開催されたライブイベント「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ THE SOUND OF U.C.0105」に来場した観客も多数。「なるべく違う話をしていきたい」と話した澤野の言葉を受け、小形は前回は「第2章のサウンドトラックに『NDA』が2バージョン入っている理由について話した」としながら、今回もどうしても言っておきたいこととして触れる。「2バージョンの制作を依頼した」と振り返った小形は本編でどちらのバージョンになるのか決まらないままCDの制作が進行したと明かし、「2バージョン入っているが、この楽曲のサビは本編では使われていない、そんな話をしました」と澤野と振り返った。

音楽の澤野弘之は「5年ぶりにハサウェイと向き合って制作ができてうれしかった」とニッコリ
音楽の澤野弘之は「5年ぶりにハサウェイと向き合って制作ができてうれしかった」とニッコリ

第2章での制作を振り返り「5年経って新たにハサウェイに向き合って作れることがうれしかった」と笑顔を見せ、「挿入歌が見せ場で、[Alexandros]の川上さんと(挿入歌を)作れたのはとても刺激的でした」と充実感を滲ませた澤野。村瀬監督は「オーダー通りの仕上がり」とニッコリとしたがデモテープが上がってきたタイミングで本編の編集作業をやっていたそうで「短期間でずっと。何回も何回も聴いて頭のなかに鳴り響いていました。澤野さんにお願いしたBGMはもちろん、やはり挿入歌が印象に残っています」と本作のポイントだった挿入歌のインパクトに触れつつも、制作期間は作業に集中するあまり「どこまでバリエーションの話をしたのかは本当に覚えてなくて…」と苦笑い。澤野は「挿入歌が重要という話をして。あと、フェイクを切らないでくださいとのことだったので、それをエンディングで使っています」と説明。「最後のフェイクを残してくださいとお願いしたものの、潜水艦が沈む音と重なってしまう」と制作過程を振り返った村瀬監督は「どうしたものかなと思って。笠井さんに投げて、両方使うようにしてもらいました。どっちかを捨てるしかない。『ENDROLL』に関してはそれが記憶にあります」と付け加えていた。

挿入歌を担当したSennaRin
挿入歌を担当したSennaRin

挿入歌「CIRCE」「ENDROLL」での歌詞の制作を振り返り「『ENDROLL』は音数が少ないので、入れる言葉を選ぶのが大変で。たくさん考えた記憶があります」とSennaRin。村瀬監督は「本来ならもっと具体的に歌詞や方向性について説明すべきだったけれど、澤野さんにある程度説明したくらいで(楽曲を)書いていただいて。Sennaさんには直接お話しすることはなかったけれど、汲み取って仕上げてもらいました」と感謝していた。

本作でお気に入りの楽曲を問われた笠井は「若手の時に『機動戦士ガンダムUC』を担当していたので、仕事中も通勤中もずっと『MAD-NUG』を聴いていました」と澤野の楽曲を挙げる。「『閃光のハサウェイ』はシリアスめに楽曲を作っていただいて、すごく作品とマッチしている。澤野さんの楽曲以外は考えられない」と『閃光のハサウェイ』と澤野の音楽がベストマッチだと絶賛。楽曲を聴くと現場のスタッフの顔が浮かぶと話した笠井は「一番うまくいった好きなシーンは挿入歌の『CIRCE』が流れるシーン。ギギが部屋の模様替えをするシーンが好きです」とニコニコしながら、「一番好きな楽曲は『MAD-NUG』です!」と自身のベストだと改めて言い切ると、会場には大きな拍手が湧き上がっていた。

マフティー衣装を身につけた笠井圭介プロデューサーが明かしたお気に入りの楽曲は…
マフティー衣装を身につけた笠井圭介プロデューサーが明かしたお気に入りの楽曲は…

音楽以外のシーンで印象に残っているのは「ケリアが坊主にするシーン」と話した澤野。ケリアの描き方については、どのように映像に収めるのかが課題だったと話した村瀬監督は「別立てで回想シーンを作ったうえで『ENDROLL』のあのシーンでまとめてしまおうと最後に決めました。ハサウェイと出会いうまくいかなかった経緯みたいなものをシーンで作っていて、それを細かく切って『ENDROLL』にのせました」と解説。そのように描いた理由については「それがないとケリアが出てきた意味がないと思って。小説よりも厚めに、せっかく出てきたからにはと思って。そうやって退場させてあげたいなって気持ちになって作りました」と丁寧に明かしていた。

本作でのケリア・デースの描き方について丁寧に解説
本作でのケリア・デースの描き方について丁寧に解説

シリーズの制作が決定し、村瀬監督が原作の富野由悠季と会った際にもらった2本の映画の内容が気になっていると話した小形。「韓国と香港の映画。まあ、ぶっちゃけ(『閃光のハサウェイ』の物語とは)全然関係ない映画」と笑った村瀬監督は「これを観てくれと言われて、真面目に受け取って。1か月考えた結果『関係ないな〜』ってなって(笑)。でもそこからイメージすることは多くて。ケリアとハサウェイのシーンはそれに近いものを使っています」と語り、「映画自体をコピーするということではなく、ただ、青春を描いてくれというのが耳に残っていた」と振り返る。小形が「雨のシーンが印象的な1本だったと…」と質問を付け加えると村瀬監督は「雨のシーンで出会うというモチーフにはなっています。そこで、雨、水が映画のモチーフというか、テーマになっています」と富野からもらった映画が作品にもたらしたものを明かした。

『閃光のハサウェイ』ファンを前に自由なトークを展開し大きな拍手を浴びていた
『閃光のハサウェイ』ファンを前に自由なトークを展開し大きな拍手を浴びていた

イベント終盤にはSennaがサプライズで「ENDROLL」を生歌唱。劇中で[Alexandros]の川上が担当しているパートもSennnaが歌い上げ、会場をしっとりとしたムードに包み込んだ。さらに締めで「そろそろ第3章の制作に入ります」と村瀬監督が話すと、会場は割れんばかりの拍手に包まれていた。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』は13日よりMX4D、4DXの上映もスタート。また13日から15日の3日間限定で、全国10館のみで映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』と2作品同時上映される。

取材・文/タナカシノブ

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