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「米は安いけど送料が3万円だった」“安すぎる米”にダマされないで!消費者庁が注意喚起した危険な偽サイトの手口とは

  • 2025.10.5
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出典:Photo AC ※画像はイメージです

日々の食卓に欠かせない「お米」。物価の高騰もあり、少しでも安く購入したいと考える人は少なくないでしょう。

しかし最近、「お米がすごく安い通販サイト広告を見た」「注文したのに商品が届かない」といった声が相次いでいます。実際に、ネット上では“お得に買える”と見せかけた通販サイトによる被害が増えているのです。

こうした状況を受け、消費者庁は9月30日、本件を「偽サイト(詐欺サイト)」として注意喚起を発表しました。

はたして、消費者庁からはどのような注意喚起がなされたのでしょうか。それに対する世の中の反応とともに詳しくご紹介します。

消費者庁による米の偽サイトへの注意喚起

消費者庁が公表したところによると、令和7年4月以降、通信販売サイトでお米を注文し、代金を支払ったにもかかわらず商品が届かないという相談が全国の消費生活センター等に多数寄せられているといいます。

調査の結果、少なくとも「koshinomiya.com」「ricenippon.com」「hikariharvest.com」「natsunoroot.com」といったドメインを使用したサイトを運営する事業者が、消費者を欺く行為や債務履行の拒否をしていたことが確認されました。

そこで、消費者安全法第38条第1項に基づき、消費者被害の拡大防止のための情報公表として注意喚起されました。消費者庁では、この注意喚起を都道府県・市町村などにも提供して、広く周知を図っています。

参考:お米を安く販売しているかのように装った偽サイトに関する注意喚起(消費者庁)

被害に遭わないために

消費者庁は、偽サイトによる被害を避けるために、次のようなチェックリストを示しています。1つでも当てはまる場合は注意が必要です。

1、価格が不自然に安い
通常よりも極端に安い価格で販売されている場合は要注意。相場を大きく下回る表示は危険です。

2、事業者情報が不明確または虚偽の可能性がある
会社名や住所、電話番号が明記されていない、または記載されていても真偽が怪しいケースがあります。

3、問い合わせ先がメールアドレスのみ
電話番号や公式の問い合わせフォームがなく、連絡手段がメールだけの場合は注意が必要です。

4、日本語表記に不自然な点がある
翻訳ソフトで作られたような不自然な日本語や文法の誤りが見られるサイトは危険性が高いといえます。

5、検索すると「偽サイト」との情報が出てくる
サイト名や事業者名を調べた際に、注意喚起やトラブル情報が見つかる場合は利用を避けましょう。

また、検索結果の上位に表示されるサイトだからといって、必ずしも安全とは限りません。広告やSEO対策(検索で上位に出るように工夫すること)によって順位が上がっているだけのケースもあるため、情報を鵜呑みにせず、内容の正確性や信頼性を見極めることが重要です。

実際に被害に遭ってしまったら…

もしトラブルに遭ってしまった場合は、消費者ホットライン188(いやや!)」に相談してください。最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。

また、詐欺の可能性があると感じた場合は、警察相談専用電話「#9110」にも連絡が可能です。

さらに、偽サイト上でクレジットカード情報を入力してしまった場合には、早急にカード会社へ連絡しましょう。

不安や警戒の声、実体験も

SNS上では、今回の消費者庁の注意喚起を受けて、驚きや不安の声が多く寄せられています。実際に安いお米のサイトを見た人も少なくないようです。

  • 米自体は安いけど、送料が3万円というのもあった。
  • あまりにも安すぎると思って調べたら詐欺サイトだった。
  • 広告で出てきたサイトは、支払いがクレカのみだったので怪しいと思ったら詐欺だった。
  • ネットで安い米を買ったら詐欺サイトだったので、とりあえずカードを止めた。

実際に被害に遭った人がいるという事実を受けて、「自分も気を付けなくては」という警戒の声が相次いでいます。

  • 検索で上の方にあったからって安心しない方が良い。
  • 安いものに簡単に飛びついたらダメだと自分に言い聞かせて。
  • 備蓄米の詐欺サイトもあるようなので、気を付けて。
  • 詐欺サイトリストを確認するなどして、気を付けましょう。

こうした声からも、被害は誰にでも起こり得る身近な問題であることがわかります。あやしいと感じたら一度立ち止まり、信頼できる情報源で確認することが大切です。

安心して買い物できるように…

消費者庁が呼びかけているように、お米の偽サイトによる被害は広がっています。「安さ」につられてつい注文してしまう人は少なくありません。しかし、「お得そう」に見える広告でも、少し立ち止まって確認する姿勢が大切です。

消費者庁が示す注意喚起のチェックリストを普段から念頭に置いておくことで、被害を未然に防げます。そして、万一トラブルに遭ってしまった場合には、早めに消費者ホットラインや警察相談窓口へ相談することが重要です。

ネット通販の利用がますます増える時代だからこそ、消費者一人ひとりの判断力や注意力がこれまで以上に求められています。安心して買い物ができるよう、日頃から意識して行動したいですね。


参考:お米を安く販売しているかのように装った偽サイトに関する注意喚起(消費者庁)


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