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【大阪・関西万博】「石油大国」のイメージが一瞬で覆る!サウジアラビア王国館で見た未来都市の衝撃…何度でも足を運びたくなる筆者の“推し”パビリオン

  • 2025.8.24

まるで海外旅行!リピート必至のサウジアラビア王国館

サウジアラビア王国館の全景。万博で日本館に次ぐ規模を誇る壮大な建築が見事!
サウジアラビア王国館の全景。万博で日本館に次ぐ規模を誇る壮大な建築が見事!

大阪・関西万博(以下、万博)の海外パビリオンの魅力の一つが、日本にいながら海外旅行を楽しんだ気分になれることではないでしょうか。数ある海外パビリオンの中でも訪れたとたん、異国情緒に包まれるのが「サウジアラビア王国」のパビリオンです。筆者自身も公私あわせて5回以上訪ねた“推しパビリオン”の一つです。何度も足を運びたくなる魅力ポイントをご紹介します!

本物の石材と現地の植物で市場「スーク」を再現

まるで異国への入り口!海外パビリオンの中でもトップレベルの没入感。
まるで異国への入り口!海外パビリオンの中でもトップレベルの没入感。

サウジアラビア王国のパビリオンは、大屋根リング内の北部分にあたるコネクティングゾーン西側にあります。現地の伝統的な市場「スーク」をイメージした石造りの建物と前庭が印象的で、敷地に一歩足を踏み入れると日本の大阪にいることを忘れてしまうほどの異国感に包み込まれます。

実は、建物の石材にはサウジアラビアから取り寄せたリヤド・ストーン、前庭の植栽にはサウジアラビア固有の植物が使われているとのこと。夏の日差しを考えて日陰を作るために建物を少し傾斜させてあり、西から涼しい風が通り抜ける設計になっているなど、考え抜かれています。

探検気分で巡る展示室でサウジアラビアのイメージが一変

サウジアラビアの地域と歴史を紹介する展示。見せ方も工夫されていました。
サウジアラビアの地域と歴史を紹介する展示。見せ方も工夫されていました。

パビリオンには、7つの展示室とギャラリー、さまざまなイベントやパフォーマンスが披露される開放的な中庭があります。蛇行した狭い通路と建物を探検するように巡っていくうち、サウジアラビアの歴史や自然、未来の都市計画などを映像や展示物を通してかなり具体的に知ることができます。

パビリオンを訪ねるまで、サウジアラビア=石油大国というイメージが強かった筆者ですが、見事に覆されました。サンゴ礁やマングローブといった海洋資源の再生や環境保護に力を注いでいたり、大規模なスマートシティプロジェクト(NEOM)の計画が進んでいたり、とても多様性に富んでいて、驚くほど先進的です。

会期中700以上!多彩なイベントで文化に触れる

パビリオンの中心にある吹き抜けの「サウジ広場」。サウジアラビアの文化や芸術に触れられる多彩なイベントが開催されます。
パビリオンの中心にある吹き抜けの「サウジ広場」。サウジアラビアの文化や芸術に触れられる多彩なイベントが開催されます。

さらに、さまざまなイベントを通して、サウジアラビアの幅広い芸術や文化にも触れられることが魅力です。昼夜を問わず、会期中700以上のイベントが計画されているそう。

その内容も音楽演奏やパフォーマンス、映画上映、ダンス、伝統工芸体験など驚くほど多彩です。いつ訪れても、何度足を運んでも、異なる発見の旅が楽しめるというわけです。筆者も含めて、リピート来場者が多いことが頷けます。

2030年リヤド万博へ期待高まる!

2030年には、サウジアラビアの首都リヤドで万博(国際博覧会)が開催されます。次回の万博開催国としての熱量の高さ、スケールの大きさを建物や展示、数えきれないほどのイベントから感じ取ることができました。サウジアラビア王国のパビリオンは予約なしで入ることができ、行列の流れも比較的スムーズです。時間の余裕があれば、日中と夕方以降の2回訪れることをおすすめします。

なお、9月23日(火・祝)はサウジアラビア王国のナショナルデーが開催されます。どんな特別な体験プログラムやイベントが用意されているのか、楽しみですね!

続編記事では、サウジアラビア王国パビリオン併設「IRTH(イアス)カフェ」のサウジコーヒーと軽食をご紹介します。

※掲載情報は8月上旬の取材時点のものです。

(野村ゆき)

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