1. トップ
  2. 筆者が今欲しいと思うモデルたち【懐かしいオフロードバイクカタログ】

筆者が今欲しいと思うモデルたち【懐かしいオフロードバイクカタログ】

  • 2026.3.15

16歳で免許を取ってこれまで、ずっと50万円以下(9割7分が25万円以下)のバイクばかりで、初めて100万円を超えたバイクがBETAのRR2T300というしみったれた筆者が、今欲しいとぼんやり思っているバイクを紹介するスペシャル個人的なカタログ。

TEXT/F.Hamaya 濱矢文夫

トレールを盛り上げたい

競技志向のライダーにとって、トレールバイクなんて興味がないかもしれないけれど、オフロードバイクで遊ぶというジャンルの中にモトクロスやエンデューロはあるわけで、その入口としての役割があるトレールバイクの存在は大切である。オフロードバイク遊びピラミッドの底辺だ。

トレールバイクで林道を走ったり、コースデビューをしてから「もっと」という気持ちが目覚めて競技に行く人が少なくない。

何が言いたいかと───何が言いたかったんだっけ? まあいい、明日のダート系競技のためにもトレールバイクライダーを増やそうぜ。

1988 HONDA NX125|何をやりたかったのかわからない魅力

アドベンチャーモデルを見慣れた現代からすれば、それほど奇抜には見えないけれど、88年に登場したときはアバンギャルドすぎて、古臭く見えるCB125JX系エンジン系セル始動空冷エンジンとのコントラストに戸惑ったものです。

兄貴分のAX-1みたいにシティオフローダーに徹すれば納得もいくけど(いかないけど)、21インチ、18インチのアルミリムホイールにプロリンクと、ちょっとダート走行エッセンスもあって、何をやりたかったのか。バブル景気で浮かれポンチだったから、「なんか新しいことをやりたかったっす」って感じでできちゃったのかな。

だがしかし、変なのが好きな筆者にとっては大変おもしろい。超絶売れなかったから、中古市場でタマ数が少ないのがタマに傷。

1988 HONDA NX125
1988 HONDA NX125

1983 HONDA XL125Rパリダカール|私の体力が試されるトリコロールタンク

ホンダのダカールといえばXL250Rパリダカールの方が圧倒的に有名で、125なんてあったっけ? と思った人も少なくないはず。外装デザインなど250クリソツで見分けがつきにくい。変なバイク好きポロ級の私でも、ぱっと見くらいじゃ判別が難しい。

ビッグトゥモロウな燃料タンクは250の21Lより少ないとはいえ17Lもある。空冷単気筒124ccで6速あるから燃費はいいだろう。高速道路に入れない下道オンリーのバイクで、圧倒的と表現したくなる満タン航続距離だろう。

これは挑戦である。バイクからオマエは俺の航続距離を使い切れるのかと、手袋を投げられているようなもの。───ああ、1日で使い切らなければいいのか……。

でもせっかくなら地平の彼方まで走っていきたい。長時間乗車でケツが割れようが(割れてるけど)、皮がズル剥けようが(前はばっちり、下ネタ御免)。

1983 HONDA XL125Rパリダカール
1983 HONDA XL125Rパリダカール

1999 HONDA SL230|これってなにげに名車じゃね。

今回選んだ車種のなかで、今一番欲しいと思っているのがコレだ。ヒマがあったら中古車情報サイトやネットオークションで物色中。何が良いのかって、セローに比べて全体的に流通価格が安くて、セローほど山で投げられていなくて、欲しいエンジントルクやトレールとしての性能もちゃんとあるという良いことずくめ。

変なフレームとかデザインとかまったくキニシナイ。打倒セローとXLディグリーで上手くいかず、セローよりシティ派イメージを出して失敗した黒歴史系だけど、天下のホンダである。乗ってみるとなかなかどうして、きっちり作り上げられているのである。トレールとしての資質も十分。

読者の皆様、程度が良いのがあったら教えて(お値段控えめがキボンヌ)。

1999 HONDA SL230
1999 HONDA SL230

1988 YAMAHA XT600Z Ténéré|タバコは吸わないけれどゴロワーズを知っている世代

砂漠のジャン=クロード・オリビエ、リーンウィズの貴公子クリスチャン・サロン世代の私としまして、ゴロワーズカラーを見るとパブロフの犬ですよ。ゴロワーズというタバコを〜ジャン・ギャバンが♫

ジャン・ギャバンといったら『地下室のメロディー』だな。そういやホンダが新型プレリュードCMで、80年代4WSプレリュードのCMで使っていた『地下室のメロディー』のテーマ音楽を使っていて胸が熱くなった(逆流性食道炎ではないと思う)。

話が横道にズレました。86年登場の同機種から変わって、ダカールっぽいフェアリングにデュアルヘッドライトが付いてリアがディスクブレーキになったのがこれ。

現代販売されている2気筒テネレ700も好きだけど、やっぱり1本筋が通った単気筒ってところがいい。イカしてる(死語の世界)。

国内では正規販売をしなかった、カオナシみたいな顔をした水冷5バルブXT660Zテネレもマニアックで嫌いじゃないけど、やっぱり空冷がいい。

「水冷だって最後は空気で冷やすんだから、最初から空冷のほうが合理的」と言ったのは惣一郎……は『めぞん一刻』だから、本田宗一郎(ヤマハ製バイクの話だけど)。

1988 YAMAHA XT600Z Ténéré
1988 YAMAHA XT600Z Ténéré

1994 YAMAHA TY250スコティッシュ|アルミデルタボックスフレームだぜ!

トライアルの運転技術なんてニワカレベルだけれど、空冷2ストのTY250Rを所有していたことがあったから、ずっと気になっていた1台。どうせなら競技用のTY250Zではなく、それをベースにしたスコティッシュがいいな。公道を走ることができるから『出光イーハトーブトライアル』にも出られるし。

レーサーレプリカ譲りともいえるアルミデルタボックスフレームがカッコいい。トライアルをずっとやってきた人からネガティブな意見も耳にするけれど、そんなの関係ねーオッパッピーである(ネタが古い)。フォースと共にあらんことを、好奇心と共にあらんことを。

90年代って外国メーカーのトライアル車もぶっといアルミフレームを採用していた時代だった。結局現代は消えてしまった要素だから、最近はここまでの剛性は必要なかったってことなのか。実は乗ったことがない。だから欲しいと思う今日このごろ。

1994 YAMAHA TY250スコティッシュ
1994 YAMAHA TY250スコティッシュ

1992 SUZUKI RMX250S|尖っているスズキ車に乗りたい

レーサーベースの成り立ちからクセ強で、伝説的な話がいろいろあって、賛否両論あるところが私を誘う。トレール界のアイナ・ジ・エンド(私は大好き)。レオス・カラックスの映画のような存在。

そういや『汚れた血』に出てきて象徴的な乗り物として使われているトレールバイクもスズキ、2ストTS125だったっけな。

どうせなら正立フォークになったSJ14Aより、倒立フォークのSJ13Aがいとおかし。人と同じのがイヤな自分と相性バッチリ。ただ、古いのでもう良い個体があまり残っていない……。

ドニ・ラヴァンが演じた主人公アレックスが、デビッド・ボウイの『Modern Love』が流れる中でのたうち回りながら踊ったように、マディの中でのたうち回りながら走りたい。

1992 SUZUKI RMX250S
1992 SUZUKI RMX250S

1997 KAWASAKI SUPER SHERPA|新しいのもいい、古いのもいい

KLX230 SHERPAを発売してくれたカワサキには、ひとりのトレールバイク好きとしてとても感謝をしている。80年代や90年代と比べると250ccクラスのトレール車が激減しているのは周知の事実。その中でKLX230と合わせて2台の新型トレールを出してくれたカワサキには足を向けて眠れない。

実際乗ってみても、とても良いバイクで手元に欲しいところだが、生まれたときからアマノジャクな筆者としては、今だからスーパーシェルパを所望したい。なんたって“スーパー”だもんね。

どこらへんがスーパーかというと───どこだろう? まあ人気が根強いセロー225の良さを認めつつ、違う道を行きたい衝動。それか現行SOHCシェルパとDOHCスーパーシェルパの新旧2台持ちってのもおつですな。ヘンタイ良い子のニオイがする。

1997 KAWASAKI SUPER SHERPA
1997 KAWASAKI SUPER SHERPA
元記事で読む
の記事をもっとみる