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【住みたい家の方角ランキング】「南向き最強説」はやっぱり健在?気候変動時代に“あえて”の選択も

  • 2025.8.23

住みたい家の方角ランキング発表!

日当たりか風水か、選択基準は?
日当たりか風水か、選択基準は?

不動産会社のAlbaLink(アルバリンク)が全国の男女500人を対象に「住みたい家の方角」について調査を実施し、その結果をランキング形式で発表しました。家選びにおいて方角をどれだけ重視するのか、そして実際にどの方角が人気なのかが明らかになりました。

7割以上が方角を重視、日当たりと風水が主な理由

調査によると、家を選ぶときに方角を「とても重視する」と回答した人が21.2%、「まあ重視する」が50.0%で、合わせて71.2%の人が方角を重視していることが分かりました。

方角を重視する理由として最も多く挙げられたのは、日当たりの良さを求める声です。「寒いのが苦手だから、日当たりが良い方角にして、できるだけ一年中温かい部屋で過ごしたい」(20代男性)や「日光を浴びることで体調が整うから。また、洗濯物を干すときに、日差しのほうが早く乾くため」(20代女性)といったコメントが寄せられています。

一方で、風水や運勢を気にする人も一定数存在します。「風水などで鬼門に入っていないかなど、一生の買い物なので気になります」(30代女性)というように、長期的な住まいとして縁起を担ぐ意識も見られました。

圧倒的人気はやはり「南向き」、半数以上が支持

住みたい家の方角の第1位は「南」で56.4%と、半数以上の支持を集めました。続いて2位「南東」17.0%、3位「東」9.8%となり、午前中から日中にかけて日当たりのよい方角が上位を独占しています。

南向きを選ぶ理由として、「朝日が昇り、夕方に日が暮れるという自然なサイクルを享受できる」(20代男性)や「年間や1日を通して日当たりが良く、明るい環境で過ごせる」(40代男性)といった、自然光を活用した快適な生活への期待が挙げられています。

2位の南東向きを支持する人からは、「朝からしっかり日が入り、昼まで明るさが続く一方で、午後の強い西日を避けられる」(50代男性)というバランスの良さを評価する声が聞かれました。

あえて「北向き」を選ぶ人も、経済的メリットに注目

興味深いのは、一般的には不人気とされる北向きの家を選ぶ人が一定数いることです。その理由として、「最近の猛暑では、少しでも部屋に日差しが当たると部屋の中が暑くなるため。日当たりの悪い北向きのほうが、夏でも快適に過ごすことができる」(30代女性)という、近年の気候変化を踏まえた実用的な判断が挙げられています。

また、「日当たりや風水などを気にしない人にとって条件が悪い方角は家賃が安くなる傾向にあるから」(20代女性)という経済的なメリットを重視する声もありました。

方角よりも立地や価格を重視する層も

一方で、方角に「希望はない」と回答した人も9.2%存在します。こうした人たちからは「家賃や間取りのほうが、優先順位が高い」(30代男性)や「洗濯はほとんど乾燥機か室内で干しで済むし、方角よりも利便性や静音性などで選びたい」(40代女性)といった、現代的なライフスタイルに基づく判断が見られました。

今回の調査は、住宅設備の進歩や気候変動、多様化するライフスタイルによって、住まい選びの価値観も変化していることを示しています。従来の「南向き信仰」は依然として根強いものの、個人の生活パターンや価値観に応じて最適な選択肢が広がっていることが分かります。

(LASISA編集部)

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