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ブーツカットがこの秋再熱。キャロリン・ベセット=ケネディに学ぶ2025年の“ミニマルシック”

  • 2025.8.20

キャロリン・ベセット=ケネディは、ただのファッションアイコンではない。彼女の人生、ジョン・F・ケネディJr.とのロマンス、そしてミニマルでタイムレスなスタイルは、2025年の今もなお人々を惹きつけ続けている。

そのオーラは色褪せることなく、2026年にはライアン・マーフィーによる新作ドラマ『American Love Story』でスクリーンに甦る。キャロリンを演じるのは、注目の若手女優サラ・ピジョン。時代を超えて語り継がれる“クワイエット・ラグジュアリー”をどう体現するのか──世界が見守っている。

「彼女のスタイルは華美ではありませんでしたが、間違いなくラグジュアリーでした。数少ないアイテムしか持たなかったことこそ、どれほどモダンだったかを示しています」と、『CBK: A Life in Fashion(キャロリン・ベセット=ケネディのスタイルを辿るヴィジュアルブック)』の著者スニータ・クマール・ネイルは『VOGUE』に語る。「マスキュリンなシルエットに身を包みながらも女性らしさを失わない。フリルやプリント、過剰なアクセサリーもなく、誇示的なパワードレッシングとも無縁でした。」

キャロリン流、タイムレスな洗練──“ミニマルシック”の原点

90年代のスナップを見返すと、彼女がカルバン クラインCALVIN KLEIN)のPRディレクターに抜擢されたのも納得できる。“ザ・ルック”と呼ばれたキャロリンは、飾らない自信とともにシンプルな定番アイテムを自分らしく着こなしていた。白いシャツに、シルクのスリップドレス、タイトなペンシルスカート。そこに漂うニューヨークらしい肩の力の抜けた無造作感が、彼女を唯一無二の存在へと押し上げたのだ。

JOHN-JOHN KENNEDY AND HIS WIFE CAROLYN IN NEW YORK
CAROLYN BESSETTE, WIFE OF JOHN JOHN KENNEDY

いくつかある定番アイテムのなかでも、彼女が特に愛していたのがリーバイス®(LEVI'S®)のデニムだ。とりわけ1970年代に人気を博したブーツカットの517モデルには強いこだわりを持っていたと言われている。マーサズ・ヴィニヤードのバカンスでも、ニューヨークの街角でも。自然体で517を穿きこなす姿は、やがて彼女の代名詞となった。

“アメリカのロイヤルカップル”と称されたジョン・F・ケネディJr.とキャロリン・ベセット=ケネディ。
John F. Kennedy Jr. Walks with Wife“アメリカのロイヤルカップル”と称されたジョン・F・ケネディJr.とキャロリン・ベセット=ケネディ。

キャロリンが愛した517をはじめ、ブーツカットは時代を超えて愛され続けてきた。そして約30年を経た今も、その魅力は衰えるどころか進化を続けている。

ジェニファー・ロペスケイト・モスベラ・ハディッドシンディ・クロフォード──時代を象徴するスターたちがこぞって取り入れたこのシルエットは、2025年1月、ケンドリック・ラマーがスーパーボウルで披露したセリーヌ(CELINE)の一着によって再び脚光を浴びた。

その瞬間を境に、ブーツカットの検索件数は412%増という急上昇を記録。ファッション感度の高い人々の“次なる一本”として注目を集めている。

ジェニファー・アニストン
Jennifer Anistonジェニファー・アニストン
ケイト・モス
Kate Mossケイト・モス
ベラ・ハディッド
"Window To The West" Series Premiere At Kemo Sabe Pop-Upベラ・ハディッド
シンディ・クロフォード
Celebrity Sightings in New York City - September 12, 2017シンディ・クロフォード
セリーヌ 2020年春夏コレクション
セリーヌ 2020年春夏コレクション
クロエ 2024-25年秋冬コレクション
クロエ 2024-25年秋冬コレクション

Text: Alexandre Marain Adaptation: Mei Fujita, Saori Yoshida

From: VOGUE.FR

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