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「週5でディズニー通い」浅川梨奈が語る、映画『49日の真実』撮影秘話と推し活ライフ

  • 2025.8.20

朝ドラ『おむすび』への出演や、舞台『きたやじ オン・ザ・ロード〜いざ、出立!!篇〜』でヒロインを務めるなど目覚ましい活躍が注目を集める浅川梨奈。現在、主演を務めた映画『49日の真実』が劇場公開中。ワンシチュエーションの長回しが話題となっている本作の見どころから、素顔が垣間見える推し活トークまで、ギュッと詰め込んでお届けします!

前代未聞のワンシチュエーション……長回しで一層団結力が高まりました!

――映画『49日の真実』が公開中です。主人公たちの友人の49日の日を描いた作品なんですよね。

浅川梨奈(以下、浅川)「はい。親友の自殺の真相を突き止めるために生前、彼女と近い間柄だった男女が集まるところから物語が始まります。私が演じた高橋まどかは、自殺した優子の親友でハキハキしていてリーダーシップが取れるような女の子かなと思います」

――今回は、ワンシチュエーションで15分を超える長回しで撮影されたことが大きな話題となっています。作品の中では、15分程度ですが、カメラを回していたのは30分超だったとお伺いしました。これは、役が決まった時点で俳優さんたちはみなさん知っていらっしゃったのでしょうか?

浅川「オファーの段階でワンシチュエーションで、長回しで撮影したいというお話はお伺いしていました。すごく面白そうだねってマネージャーさんとお話ししてお受けさせていただきました。でも、お受けしてから改めてお話を聞いたら、私がイメージしていた長回しとは全く違っていたんです。私は、劇場の舞台のようなセットで正面から長回しで撮影するっていうイメージを持っていたんです。でもそうではなく、カメラが右を向いているタイミングで、左側で紗幕をつけ照明を遮って夜の設定を作り、右側のキャストとは違うキャストがお芝居をして、そのシーンを撮り始めると、今度は右側に出ていたキャストが着替えに行って、カメラが右に戻ってきたときには、着替え終わってキャストが座っている……みたいな、とんでもない状態だったんです(笑)」

――それは、俳優さんだけでなく、スタッフさんもみなさんが息を合わせないと難しそうですね。

浅川「台本だと27ページ分、カメラマンさんも30分近くカメラを持ったまま長回しをしている状態で。この場面は3回撮影したのですが、そのシーンはキャストもスタッフさんも同じ集中力を持って現場にいて。中前(勇児)監督も、カメラの向きなどの指示を出しつつ自ら小道具さんのお手伝いをするなど、チーム一丸となってそのシーンを作り上げていく雰囲気で、私もやりがいを感じたし、初めての経験でとてもワクワクしました。最初にイメージしていたことよりももっと面白い状況に身を置くことができたのがとても楽しかったし、そのときの集中力は凄まじかったなと今振り返っても思います」

――30分の長回しのシーンを3回撮影された中で、途中でどなたかがミスって最初からやり直し……みたいなことはあったんですか?

浅川「それがなかったんです。多少それぞれセリフの語尾が変わったり、セリフの順番が入れ替わったりっていうのはありましたが、話の展開がおかしくなったり、セリフを噛んだり、出番を間違えたりっていうのは全くなくて。その場にいる全ての人がプロフェッショナルとして自分の役割を完璧に果たしていたと思います」

――ミスがなかったのに3回、撮影した理由というのは?

浅川「まず、1回やってみて、みんなあまりの凄まじさにウッとなりつつ、(手応えがわかったところで)もう一度やってみようとなって。それが1回目よりもよかったので、最後にもう1回やろうということになって。その合計3回です」

――素朴な疑問なのですが、長回しで1カットを撮ることによって、どんな効果があるんでしょうか?

浅川「ドラマや映画などの作品を撮るときは、シーンごとに撮影をしていくのですが、最終的にそれを繋げて作品に仕上げていくんですね。その場合は、前のシーンの終わりと同じところから気持ちを作って、“つながる”ように演技に入っていくんです。撮っているスタッフさんや編集するスタッフさんもプロなので、そういった撮り方でも、シーンごとに観ている方が違和感を感じるようなことにはならないですが、やはりワンカットで撮ることによって、途中で気持ちが途切れることがなくなるから、その分、臨場感は増していくと思うんです。また、長回しという普段やったことのないことへの挑戦だったので、その場にいる全員の集中力と緊張感がワンカットに詰め込まれていったので、やはり、そのリアリティは観ている人にも感じていただけるものなんじゃないかなと思います」

――そのお話をお伺いしてから作品を観ると、さらに物語の世界に没入できる気がしてきました。

浅川「キャストとスタッフのみなさんとのチームワークはもちろん、信用と信頼感もそのシーンには詰まっていて。きっと監督もその場で生まれる臨場感そのものを大切に撮りたかったんじゃないかと思います。でも、27ページの長回しの前にも、実は10ページ程度の長回しのシーンもあったんです」

――10ページでもかなり大変ですよね?

浅川「そうなんです。“このシーンもかなりヤバいね”となってたんですけど、先にそのシーンを挟んだことで、こんな感じで長回しを撮っていくんだっていうのをみんなが理解できたので、27ページに挑むいい前準備ができたんじゃないかと」

個性あふれる共演者のセリフの掛け合いも大きな魅力

――物語の中で浅川さん演じる高橋まどかは、田辺桃子さん演じる松井あきこと力を合わせて口の重たいメンバーたちから話を聞き出していきます。田辺さんとは、昔から親交があるとお伺いしておりますが、この作品において田辺さんはどんな存在でしたか?

浅川「桃ちゃんとは節目節目の作品で一緒になるっていう間柄。桃ちゃんはすごく真面目な方なんです。そこは昔から変わらない。性格は全く逆なんだけど、テンションは似ているんです。昔から、お芝居に入ったときに集中力を高めていく感じがすごいなと思っていたのですが、今回もそこは全く変わらなくて、学ぶことがたくさんあったなと思います。物語の上でも、桃ちゃん演じるあきこの力を借りながら犯人を見つけ出していくのですが、役の上だけでなく私自身もたくさん助けてもらったなと感じています」

――今回は、座長として作品に参加されていましたが、座長として現場で心掛けたことなどはありましたか?

浅川「特になかったです。キャストのみなさんは、ご一緒したことのある方が多くて。何度目かの方が多かったので、気を張って頑張るということはなかったですね。撮影日数も短くてチームワークが大切な作品ではあったんですが、みんなの性格も知っていたし、役者としても信頼のおける方ばかりだったので、そこは安心感を持って臨めたと思います」

――今回は、自殺した友人が実は殺されたかもしれないという疑惑が物語の軸になっています。実生活ではなかなかないシチュエーションだと思うのですが、どのように物語の世界に気持ちを寄せていったのでしょうか?

浅川「作品のテイストとしては、感情を作っていくのがそんなに難しいものではなかったと思います。京都が舞台にはなっていましたが、物語のほとんどが一軒家というワンシチュエーションで起こることで会話が主体になっていたので、私としては、そのシーンの中で会話のテンポや登場人物それぞれの関係性をどう表現していくかとか、そっちのほうに重きをおいて役を作っていった気がします」

――確かにテンポのいい会話の掛け合いは見応えがありました。

浅川「誰が犯人なのか追い詰めていくストーリーではあるのですが、ちょっとコメディ要素のあるシーンもあって。そこが“誰が怪しいのか”と肩に力を入れて成り行きを見守っていた方々が、力を抜いてほっと一息つけるポイントだったりもするので、そういったコントラストをいかに自然体で見せるかには気をつかいました。登場人物もやたらキャラの濃い方が多くて(笑)。その中で私は一番普通でいいと思うし、普通でなければいけないと思っていたので、自然体の演技を心がけました」

――浅川さん自身がストーリーテラーでもありましたね。

浅川「私と桃ちゃんが、その役割を果たしていたので遊べない役だなと思っていました。二人で気持ちを合わせて物語を進行しつつ、その二人もキャラが似ないようにというのは、お互い考えていたと思います」

――登場人物の中でも男性陣はキャラが濃かったですね。特に佐野岳さん演じる“横山やすし”。名前からして、もうずるいと思いました(笑)。

浅川「佐野岳さんとは今回が2回目の共演なんですが、佐野さんが一緒だと安心してお芝居できるし、場の空気をキュッと引き締めてくれる方なんです。それでいて誰よりもふざけるし、誰よりもおかしい人なんです。そんな彼の演技力と人柄に今回の作品では救われたと思います。また、なんかあったときに全てを吸収してくれるスポンジみたいな方でもあるので、そういう部分でも佐野さんには助けられたなと思います」

――今回の役はかっこいいけれど、面白い人でしたね。

浅川「役もなんですが、本人自体も面白い人なんです(笑)」

――smart読者はどんなふうにこの作品を楽しめばいいでしょうか?

浅川「可愛い女の子がたくさん登場するので、絵としても楽しんでいただきたいですし、キャラクターも違うのでその部分を楽しんでいただきたいなと。あとは、メンズって結構推理好きだと思うので、最初からどこに伏線が張られていて、どのように回収されていくのか……というところも見守っていただけたら面白いんじゃないかと思います」

――編集部的には主人公の浅川さんが犯人なのではないか説も浮上しています。

浅川「え、本当に(笑)? 正解は言えませんが、そうやって疑っていただけるのは嬉しいかもしれない(笑)。映画館でぜひ答え合わせをしていただきたい。全員、よく喋るんですけど、みんな秘密を隠し持っているんです。なので、それぞれ怪しい部分があるので、いろいろ推理しながら見てもらいたいですね」

――一軒家の室内が中心でしたが、ロケは京都で行われたんですよね。京都は楽しめましたか?

浅川「現場に行く途中に道の駅があって、売店にコロッケなど食べ歩きフードがあったので、いろいろ買ってロケバスの中で食べたのがとても幸せな思い出です。そこに足湯もあったのですが、営業時間が終了してしまい入れなかったのが残念です」

この夏は、サングラスを思う存分楽しみたい♡

――この夏のファッション計画を教えてください!

浅川「日傘とサングラスが毎日欠かせません。それでも日焼けしちゃっているんですけどね。紫外線は目からっていうのでサングラスはこの夏のマストアイテム。今はその日の気分やお洋服に合わせてサングラスを選ぶのがすごく楽しくて。なので、さらに新しいサングラスを買い足したいなと思っています」

――たくさん持っているんですか?

浅川「クリアフレームとかゴールドメタルフレームとか、レンズの色もいろいろ揃えています。ただ、私は黒縁や黒のレンズのデザインががあまり似合わないみたい。なので、抜け感のあるグレーフレームや、ピンクやブルー系のレンズがお気に入りです」

――去年の12月には朝ドラ『おむすび』への出演も話題になった浅川さん。今、目標としているものはなんですか?

浅川「演じる役に対して、こんな役をやってみたいという思いはあります」

――ディズニー好きな浅川さんだけに、ディズニーオンアイスのショーに出てみたいとか?

浅川「将来の夢はディズニープリンセスになることなので(笑)。ディズニー作品の声優さんのお仕事はいつかやりたいと思っています」

――浅川さんの推し活といえば、夢の国「ディズニーランド」ですよね。最近は行けていますか?

浅川「最近は、週に4〜5回ですかね」

――仕事がないときはということですか?

浅川「いえ、夏の間、エレクトリカルパレード・ドリームライツは日没してからのスタートで、20時とか20時半になるので、仕事終わりでも間に合っちゃうんです(笑)。なので、パレードだけ見にいくこともあるんです」

――推し活をしている方を敵に回しそうですが、パレードの内容は一定期間は毎日同じですよね? 毎日、行きたくなってしまう魅力とはどこにあるのでしょうか?

浅川「内容は変わらないのですが、その日の気温次第で“熱バ(熱バージョン)”で開催されることがあるんです。つまり、あまりにも気温が高いとフロート(装飾された乗り物のこと)やキャストのセリフがカットになったりすることがあるんですね。でもセリフがない分、ミニーちゃんのステップがいつも以上に軽やかだったり、お手振り(手を振ってくれること)が細かかったりするので、そこに立ち会えることがとても貴重なんです。あとは、単純にあの空間が好き。基本的に、“仕事・ディズニー・自宅”がルーティンなので、それがなくなるとちょっと物足りなくなっちゃうんですよね」

――ディズニー愛をもっと聴いていたいのですが、そろそろお時間です(笑)。smart読者にメッセージをいただいて終わりにしようと思います。

浅川「暑い夏を乗り切るためにも、ちょっとサスペンスな『49日の真実』を観ていただいて、推理に集中していただけたら嬉しいです。あとは、本当に暑いので熱中症対策は万全に。みなさん水分補給はしていると思いますが、塩分(ミネラル)も大切だそうなので、塩分も意識して摂るようにしましょう!」

Profile/浅川梨奈(あさかわ・なな)
1999年4月3日生まれ、埼玉県出身。主な出演作に、映画「人狼ゲーム マッドランド」「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」「おとななじみ」、ドラマ「親愛なる僕へ殺意をこめて」「大病院占拠」「帰ってきたらいっぱいして。」などがある。2024年7月期の日本テレビ系ドラマ「どうか私より不幸でいて下さい」では吉谷彩子とともにダブル主演を務めた。2025年3月上演の「舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』」に出演。主演映画「49日の真実」が現在公開中。

映画『49日の真実』公開中

現在、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、横浜シネマ・ジャック&ベティ、テアトル梅田、アップリンク京都他で公開中

自分の仲良しの友達が人殺しだったらどうするか!? 親友を殺した犯人を見つけたら、あなたはその時どうするか!? 映画「キサラギ」のようなワンシチュエーション作品!! ヒューマン & サスペンス & ワンシチュエーションを新しい視点で映画化!! ワンシチュエーションで最大の問題サスペンス!同じ場所で 15 分超えの長回し! 驚愕の 27 ページ 1 カット! 実力のあるキャスト揃い踏みでこの夏見逃せない作品です!

出演:浅川梨奈、田辺桃子、 星野奈緒 冨手麻妙 君島光輝 佐野岳他
監督・脚本: 中前勇児
企画・製作:ケイアンドエヌ
配給:エムエフピクチャーズ
公式 HP https://49nichinoshinjitsu.com/

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