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イジメに遭う私に、母は「産まなきゃよかった」→ 数年後、急逝した母の遺品整理で明かされた『切ない真実』

  • 2026.3.4

親子だからといって、意思の疎通が必ずしもうまくいくとは限らないようです。筆者の友人・M奈は母子家庭に育ちましたが、母親との折り合いが悪く、高校卒業と同時に家を出てしまいました。M奈のちょっと哀しいエピソードをご紹介しましょう。

画像: イジメに遭う私に、母は「産まなきゃよかった」→ 数年後、急逝した母の遺品整理で明かされた『切ない真実』

イジメの原因

私を一人で育ててくれた母と折り合いが悪くなってしまったのは中学生のときです。
学校でイジメられていたことが先生から母に伝わったことがきっかけでした。

私は母に心配をかけたくなかったため、学校での出来事はずっと黙っていました。
イジメの原因はお金がないこと。
「貧乏人!」と周囲からイジメられていたのですが、私は母が一生懸命働いてくれていたことを知っていたので、イジメられていることを言えなかったのです。

母の言葉

先生から事情を聞いた母は「お金がないからイジメられてるんでしょ?」と聞いてきました。
私は「違うんじゃない?」と答えたのですが、母は「ハァ~」と大きなため息をつき、こう言いました。

「やっぱり産まなきゃよかった」

この一言に私は大きなショックを受けました。
当時の私には、自分の存在そのものを否定されたように感じられ、母との間に修復しがたい距離を感じてしまったのです。

聞かされた真実

私は高校卒業と同時に就職し、家を出ました。
しかし、私が家を出てから数年後、母は交通事故で急逝。
葬儀が終わり、遺品の整理をしているとき、叔母(母の妹)が「話がある」と言ってきました。

叔母曰く、母とは頻繁に連絡を取り合い、お互いの近況報告や相談事などを話していたとか。
その中で、私のイジメのことについて「お金のことが原因なんだと思う」と言ったそうです。

叔母は「お母さんは婚約していた男性に捨てられちゃったんだけど、そのときにはあなたがお腹の中にいたの。家族はみんな出産に大反対だった。それでもお母さんは「産みたい」と言ってあなたを産んだのよ。経済的には本当に大変だったけど、実家を頼ることもできないから、一人で頑張っていたの」と教えてくれたのです。

母からの教え

「産まなきゃよかった」と言ったのは、自分のエゴで産んだことで、私に辛い思いをさせているのがたまらなかったのだと聞きました。
母の言葉の表面だけを捉え、その裏にある葛藤に気づけなかった自分を、今は申し訳なく思っています。

現在は、母が守り抜いてくれた命に感謝し、一生懸命働いて建てたお墓で、心を込めて供養をしています。
私も今は親となり、2人の娘がいますが、親子でも行き違いがあるということを頭に叩き込んで、子育てをしていこうと思っています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業しOLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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