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【夏恋必勝法】マッチングアプリ疲れのあなたへ――恋活パーティー主催者が教える「コミュ力」磨き術

  • 2025.8.17

「いい人さえいれば、恋愛や結婚がしたい」。

それこそが、現代を生きる若者世代の本音なのではないでしょうか。恋愛や結婚観に関するデータやニュースは日々発信されていますが「結婚しない若者」、「恋愛経験しない若者」など、目立つ見出しのものばかりが取り沙汰されていきます。

コロナ禍がマッチングアプリの普及を後押しし、出会いの選択肢が多様化する現代。これからの時代を担う若者は、どうすれば修羅化する今の恋愛市場で勝ち残っていくことができるのでしょうか。恋愛系インフルエンサーとして13万人のフォロワーを持つインフルエンサー・定時ダッシュちゃんが語る、恋愛〜結婚後にも欠かせない「コミュニケーション能力」の育て方とは?

「恋愛したい」需要はあるも、出会いの場は偏った

現在は恋愛系インフルエンサーとして発信活動しながら、出会いを求める男女のための審査制パーティー『定ダナイト』 も主催している定時ダッシュちゃん、通称“定ダちゃん”。自身がマッチングアプリで出会った人とのエピソードに関する発信がバズったことがきっかけで、恋愛に関する発信や市場調査を続けています。

定時ダッシュちゃん(以下、定ダ)「私自身、マッチングアプリは個人的にも利用していて、 サービスも素晴らしいと感じていました。ですが当時は多くの人が『恥ずかしい』『怖い』『ハードルが高い』と感じていることを知って、現状を変えようと発信を始めました。

その一方で、インフルエンサーになる前には ラウンジ「オリエンタルラウンジ」でマーケティングを担当していたこともあり、リアルイベントを楽しく開催するノウハウも知っていました。マッチングアプリはとても便利な選択肢ですが、人によって精神的な負担になったり、チャット中心の交流が上手くいかないこともあります。そこで、もっとたくさんの人が恋愛を楽しめるようにと、審査制パーティーを企画することにしました」

女性フォロワーが多いという定ダちゃん。最初は、恋愛や結婚がしたいけれど、うまくいっていないというフォロワー女性と「いい女性がいれば付き合いたい」と要望を持っていた魅力的な男性友人たちを集めようというアイデアが生まれ、SNSで募集をかけたところ……なんと3日で100名以上の女性から応募が来てしまったのだといいます。

定ダ「私のフォロワーさんの中には、いい恋愛がしたいと思っているのに、なかなかパートナーを見つけることができない、すぐにお別れしてしまうなどのお悩みを抱えている女性が多くいます。フォロワーさんとはInstagramのストーリーなどを通じて日々交流していますが、出会いの場を求める需要は大きいと確信していました」

パーティーの初回は2021年12月、まだ新型コロナが落ち着ききらない時期でしたが、パーティーはマスク着用で、予約完売で開催されました。そこから数年、出会いの場としてのパーティーの需要はさらに増加しているといいます。

定ダ「都会だと、コロナ前は合コンや社内での飲み会、友人の紹介といった昔ながらの出会い方が一般的でしたが、コロナ時期にリモートワーカーが増加した一方で会社の飲み会がなくなり、仕事関連での出会いが激減しました。近年ではセクハラリスクへの意識の高まりもあり、かつて当たり前だった社内恋愛需要がかなり減少していると思います。

仕事で出会いがないとなると、プライベートで出会うしかない。ですが、私のパーティーに来てくださる方の中には『マッチングアプリで打ちのめされた』と感じている人々も多いです。いいねが来ない、デートがつまらないなど理由はいろいろあると思うのですが……コロナで男女が気軽に遊べる場もリセットされて、新しいコミュニティを見つけるのも骨が折れると。そんな事情もあって、遊ぶより『結婚して落ち着きたい』という気持ちが強まっている人も多くいます」

コミュ力が低いと、恋愛はずっと上手くいかない︎

コロナが収束した今も、一度リセットされてしまった「出会いの場」は、なかなか戻ってきていないのかもしれません。例えば、出会いの場に誘ってくれるほど仲のいい職場の先輩がいなかったり、大学で思うように友人を作れず、異性を紹介してくれるような知り合いがいなかったり……コロナが招いた「コミュニティの分断」により、今の若者世代は恋愛でも個人プレイを強いられているともいえます。

定ダ「パーティーに参加してもうまく交流できない、モテない人の多くはコミュ力が低い人です。コロナ禍で人との交流が減り、オンラインでのコミュニケーションが増えたことで、対面での濃い付き合いが減り、全体的にコミュ力が低下している可能性があると思います。逆に、コミュ力があっても恋愛がうまくいかない人は、自己を客観的に見ることができていないことが多いです。そういう人は、自分では気づけない短所を指摘してくれる関係値の上司や友人を作れていない可能性が高く、やはり人との繋がりが少ない人なのだと思います」

一度オンラインの交流に慣れてしまうと、距離感の遠さにも慣れてしまうもの。だからこそ、リアルの交流では上手くいかない場合があったり、恋人やパートナーという近い距離でのオープンな交流に、むしろ不安を感じてしまう人もいるでしょう。しかし定ダちゃんは「恋愛にコミュニケーション力は不可欠だ」と話します。

定ダ「コミュニケーション能力が高い人は、異性との関係をスムーズに進めるだけでなく、結婚後も誤解やすれ違いを減らし、良好な夫婦関係を築くことができます。逆に、コミュ力が低いまま結婚すると、夫婦間のすれ違いや問題が解決しにくくなり、関係が悪化する原因にもなりかねません。

コミュ力は『モテ』のために必要だと思われることが多いですが、実際は人と人の関係を続けていくために、必要不可欠なものです。マッチングアプリでの出会いも、コミュ力がないから何も言わずにフェードアウトしてしまったり、相手に無駄な心配をさせてしまったりします。コミュ力がなければ、どんな出会いの選択肢を駆使しても、いいパートナーに巡り合うことはできません」

現代の若者が抱えるコミュニケーションスキルの低下は、ビジネスシーンでも不安視される社会問題です。しかし、実際すでに「分断」されてしまっている若者世代は、いったいどのように恋愛に必要なコミュ力を磨けばいいのでしょうか。

定ダ「コミュ力を磨く上では、マッチングアプリや結婚相談所よりも、パーティーがより向いていると思います。知らない人と会話せざるを得ない状況に加え、複数の相手とグループで調和するスキル……一対一の交流以上に複雑なコミュニケーション能力が必要ですが、パーティーなら失敗してもダメージは少ないです。結局、コミュニケーションは慣れや、失敗経験も大切です」

友人の紹介や職場での合コンは、出会う異性との交流以前に、ホストになってくれた同性に対しても気を使うもの。失敗するとリアルなコミュニティにも影響がありますが、パーティーに1人で参加する分には、上手くいかなくても自身の立場が揺らぐような事態にはなりません。

定ダ「パーティーでは異性だけでなく、同性との出会いがあるのが他にない魅力です。同性参加者の中には人と上手に交流する人や、自分にはないコミュニティ、つながりを持っている人もいるはず。まずはモテる人の所作や会話を参考にしたり、余裕があればそういう人と仲良くなってみるのもいいと思います」

出会いを求める同性の知り合いができれば、行動範囲は一気に広がります。しかも、地元や職場といった、簡単に離脱できないコミュニティの知り合いではないからこそ、自身も弱みや本当の自分を曝け出しやすく、客観的な指摘を受けたり、自分を素直に理解することにも役立つ可能性があります。

定ダ「『定ダナイト』 の男性会費は5,500円から。90分で6回ほど話し相手を変えるようアナウンスがあるので、全員ときちんと交流できれば、10名以上の女性と連絡先を交換できます。短時間で多くの人と会える反面、一人ひとりとの接触は短く浅いため、そこから関係をどう深めるかは個人の能力次第。パーティーに来ることで、自分のコミュ力が思ったより高くないことに気が付く人も多いです」

しかも定ダちゃんのパーティーは、定ダちゃんに女性ファンが多いことから、女性の参加者が集まりやすいという特徴があります。男性ユーザーが集まりやすい出会い業界全体から見ても、珍しい傾向です。

「コミュ力筋トレ」はより努力しやすい方法を模索すべし

パーティー形式のイベント参加には、新しい出会い以外にも得るものが多いことは事実かもしれません。しかしコミュ力の特訓としてのパーティー参加は、かなり意識を高く持たないと難しそうです。コミュニケーションブートキャンプにはちょっと尻込みしてしまうという人に、約1万人 をパーティーに導いてきた定ダちゃんからアドバイスも。

定ダ「パーティーでは、お互いのフィーリングで恋愛をスタートできるというメリットもあります。マッチングアプリのように プロフィールの条件で選ぶのではなく『もっと話したい』『一緒にいて楽しい』という自分の気持ちが原動力になるので、努力はしやすいと思います。特に男性は、見た目だけでなく、仕事や友達に関するスタンスが合うか、話が面白いかといった点で相手を選ぶことが大切だと思います。自分のコミュ力に自信がない人こそ、コミュ力がある女性を選ぶことで、交際〜結婚後も関係を継続しやすいはずです」

さらに定ダちゃんは、自身のインスタグラムのストーリーでの、フォロワーからの恋愛相談に最も力を入れて回答しているとのこと。女性フォロワーからのお悩み相談が多いため、女性が何を考えているのか、何を悩むのか、それを受けて男性がどうすべきか、といった具体的なアドバイスも得られるため、男性にとっても参考になりそう。

どの選択肢を選ぶにしろ、恋愛をするならコミュニケーション能力は不可欠……それなら、失恋で痛手を負う前に、いろいろな人とライトに交流して、自分を知ってみるのも一つの手。フィーリングで恋できるパーティーにするか、マッチングアプリで一対一で相手を深ぼる能力を磨くか……大変な道のりではありますが、若ければ若いほど、傷は浅いもの。やる気を出すなら、今なのかも︎

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