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パパ友について気になっている話。写真と文:前田エマ (モデル) #3

  • 2025.8.21
出典 andpremium.jp

保育園時代からの友人やその親たちと、今でも毎年のようにクリスマス会を開いている。この話を、最近出版したエッセイ集『過去の学生』に書いたので、一応知らせておこうと思い、幼馴染たちとのグループトークにメッセージを送ってみた。すると、子どもがいる幼馴染の女性たちがこんなことを言い始めた。

「ママ友ができない」
「私たちのママは、どうやって仲良くなったのだろう?」

詳しく話を聞いてみると、近年はパパが保育園の送り迎えをする家庭が増え、ママがコミュニティを作る機会が少なくなっているというのだ。確かに、朝や夕方に保育所の近くを通ると、パパに手を引かれる子どもの姿をよく見かける。私の女性マネージャーも、パートナーに子どもの送り迎えを頼んでいることが多い。「パパたちだけで飲み会をやったりもしているよ」とも言っていた。

振り返ってみると、これまで私は、男性から見た子育てについてあまり知る機会がなかったなと思う。私がパーソナリティを務めているPodcast番組『日々の句読点。』に映画監督の今泉力哉さんが出演してくださった時、「子どもからの愛情に戸惑う」「あの量の愛を、自分が子どもに与えられるかなという怖さを感じる」という話をしていて、とても衝撃を受けた。それからというもの、男性目線で描かれた子育てについての小説を、よく読んでいる。

出典 andpremium.jp

edit : Sayuri Otobe

モデル 前田 エマ

出典 andpremium.jp

まえだ・えま/1992年神奈川県生まれ。東京造形大学在学中にウィーン芸術アカデミーへ留学。モデル、写真、ペインティング、ラジオパーソナリティ、キュレーションや勉強会の企画など、活動は多岐にわたり、エッセイやコラムの執筆も行っている。連載中のものに、オズマガジン「続、とりとめのない日々のこと。」、me&you「前田エマ、韓国の服にあう。」がある。現在、Podcast『日々の句読点。』ではパーソナリティーを務める。著書に小説集『動物になる日』(ちいさいミシマ社)、『アニョハセヨ韓国』(株式会社三栄)、そして初のエッセイ集『過去の学生』(ミシマ社)が2025年6月17日に刊行。

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