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今や生活に欠かせない【QRコード】の意外な誕生秘話…開発のヒントは「ボードゲーム」だった!?

  • 2025.8.8
「QRコード」開発のヒントになったのは…
「QRコード」開発のヒントになったのは…

今や日々の生活に欠かせない存在となっている「QRコード」。専用機器やカメラで読み取ることで、サイトへのアクセスやスマホ決済などができてとても便利ですよね。8月8日は「QRコード」が命名された日として知られています。今回は、そんなQRコード誕生秘話や、意外と知らない情報をご紹介します。

発想のヒントは、エンジニアの「趣味」から

そもそもQRとは「Quick Response」の略称で、QRコード最大の特長といえる「高速読み取り」に由来。汚れや破損があっても正確に読み取ることができる「2次元コード」として、人々の生活を豊かにする一助を担っています。

QRコードが誕生したのは、今から約30年前の1994年。情報化時代に必要な情報の多様化や、製造現場での細かい部品管理を求める声に対応することが開発の目的でした。従来のバーコードとは比べ物にならない大容量の情報を扱えるようになったことで、利便性が大きく向上したのは言うまでもありません。

開発を担当したのは、愛知県に本社を置くデンソー(現デンソーウェーブ)のエンジニアでしたが、QRコードが誕生した経緯には意外な秘話があります。

実は、開発のきっかけになったのは、彼が昼休みによく楽しんでいたという趣味の囲碁。碁石を置く際に、多少のズレがあっても問題なく碁盤の状況を認識できることに発想のヒントを得ました。「インクのかすれなどがあっても、AI技術などを応用すれば正確に読み取れるコードになるのではないか」と思い至ったそうです。

QRコードは、製造現場からの声を受けて開発されたこともあり、当初は工場などにおける生産性向上を目的として使用されていました。しかし、自社だけではなく他社にもインフラを整備してもらうことでQRコードを広く普及させようと、取得していた特許を開放。スマホの普及も追い風となって、一般社会に爆発的に浸透することとなりました。

開発者の遊び心がヒントとなって生まれたQRコード。現在ここまで普及した背景には「多くの人々に便利に使ってもらいたい」という思いが隠されていたんですね。次にQRコードを利用するときには、ぜひその裏側に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

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