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全米有数の人気避暑地、サンフランシスコで爽快な夏のバカンスを

  • 2025.7.28

【1 ホテル サンフランシスコ】サステナブルでラグジュアリー。街と調和する新世代のホテル

屋上テラス付きの「テラス スタジオ スイート」から、サンフランシスコ湾を囲む丘陵地帯を一望する。
屋上テラス付きの「テラス スタジオ スイート」から、サンフランシスコ湾を囲む丘陵地帯を一望する。

サンフランシスコ東部の海沿いのエリア、エンバーカデロに位置する「1 ホテル サンフランシスコ」。全200室のすべての部屋から、ベイエリアの丘陵地やウォーターフロントの美しい風景を望むことができる。ショッピングアートカルチャーの中心地、ダウンタウンへのアクセスも良好で、ロケーションも申し分ない。オープンは2022年とまだ新しく居心地も上々だ。持続可能性をブランドの重要なテーマと位置付け、再利用した木材、素焼きのレンガやテラコッタなど周囲の環境と調和する素材を多用し、アースカラーのカラーパレットがゲストに温かみと癒しをもたらしている。レストランでは、地元産のオーガニックな食材をふんだんに使った料理やナパ、ソノマのビオダイナミックワインが楽しめるほか、屋上ガーデンで育てられたハーブや自家製のはちみつも提供される。スパは英国発のスキンケアブランド「バンフォード」を採用。生命力にあふれるオーガニック植物原料と五感を刺激するナチュラルな香りが、ホリスティックなアプローチでウェルビーイングをサポートする。

館内のインテリアはブラウンやベージュを中心としたアースカラーで統一。
館内のインテリアはブラウンやベージュを中心としたアースカラーで統一。
新鮮でオーガニック、持続可能な素材を使うレストラン「テレーヌ」。ワインもナパ・グリーン認証をセレクト。
新鮮でオーガニック、持続可能な素材を使うレストラン「テレーヌ」。ワインもナパ・グリーン認証をセレクト。

1 ホテル サンフランシスコ(1 Hotel San Francisco)

8 Mission St, San Francisco, CA 94105, United States

Tel./+1-415-278-3700

料金/1室1泊500ドル~ ※2025年7月現在

https://www.1hotels.com/san-francisco

【ホテル ドリスコ】古い良きサンフランシスコをオマージュするクラシカルホテル

ボーディングハウス(寄宿舎)だった建物を改修し、43室のラグジュアリーホテルとして2023年にオープン。Photo_ Travis Watts
ボーディングハウス(寄宿舎)だった建物を改修し、43室のラグジュアリーホテルとして2023年にオープン。Photo: Travis Watts

閑静な住宅街パシフィック・ハイツに建つ「ホテル ドリスコ」は、20世紀初頭に流行したエドワーディアン様式のインテリアを設えたエレガントな隠れ家ホテル。最新の機器を揃えながら、クラシカルな雰囲気も残す、古き良きサンフランシスコを体験できる貴重な一軒だ。石畳の階段を上がり、ロビーに足を踏み入れると、街の喧騒とは無縁の静かで温かみある空間が広っている。客室はベージュやオフホワイトの落ち着いた色調で、バスルームは白と黒の大理石のモダンなツートーン。アメニティはブルガリ。地元食材を活かした朝食も魅力的だが、ハイライトは夜のワインレセプション。ナパ、ソノマのワイン生産者が参加する試飲会が行われ、選りすぐりのシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンなどが味わえる。朝7時から11時までの間、市内の好きな場所まで車で送迎してくれるサービスがあるほか、館内には小さなジムや、暮らすような滞在が可能だ。

ベージュとオフホワイトの自然な色合いのインテリアが居心地のよい空間を創り出す。Photo_ Travis Watts
ベージュとオフホワイトの自然な色合いのインテリアが居心地のよい空間を創り出す。Photo: Travis Watts
サンフランシスコ湾の眺望が楽しめる高台の高級住宅地パシフィック・ハイツに位置する。Photo_ Travis Watts
サンフランシスコ湾の眺望が楽しめる高台の高級住宅地パシフィック・ハイツに位置する。Photo: Travis Watts

ホテル ドリスコ パシフィック ハイツ(Hotel Drisco Pacific Heights)

2901 Pacific Avenue, San Francisco, California 94115, United States

Tel./+1-415-346-2880

料金/1室1泊629ドル~ ※2025年7月現在

https://hoteldrisco.com/

【アトリエ・クレン】繊細で創造的な料理が“詩”の世界に誘う

仏ブルターニュ生まれのクレンは、男性優位のフランスの料理界を飛び出して、サンフランシスコで成功をつかんだ。Photo_ John Troxell
仏ブルターニュ生まれのクレンは、男性優位のフランスの料理界を飛び出して、サンフランシスコで成功をつかんだ。Photo: John Troxell

サンフランシスコの大きな魅力のひとつが「食」。ミシュラン3つ星からビブグルマンまで美食家を魅了するレストランには事欠かない。フィッシャーマンズワーフを中心としたシーフード料理やチャイナタウンの中華料理が有名だが、サードウェーブコーヒーのムーブメントを作ったブルーボトルコーヒーの発祥の地であり、米国のクラフトビールブームのきっかけとなったアンカーブリューイングカンパニーも、この街でビール造りをスタートするなど、常に新しい食文化が生まれる街でもある。

レシピを決めずにまず詩を書くと、自然と料理が浮かんでくるという。Photo_ John Troxell
レシピを決めずにまず詩を書くと、自然と料理が浮かんでくるという。Photo: John Troxell

ミシュラン3つ星を獲得した女性シェフ、ドミニク・クレンの詩的な感性が創り出す、アーティスティックな料理を堪能できるのが、カウホロー地区の「アトリエ・クレン」。サステナブル農法による地元食材を中心に、フランス料理をモダンに再解釈。メニューの一品一品を、「詩」として表現し、彼女が育ったフランス・ブルターニュ地方の風土やカリフォルニアの豊かな自然を映し出す。パートナー兼パティシエのホアン・コントレラスの創造的なデザートが、ディナーの締めくくりに華やかさを添える。

2023年にリノベーションを完了した店内。壁を取り払い、より開放的なダイニングルームになった。Photo_ Jason Bowman
2023年にリノベーションを完了した店内。壁を取り払い、より開放的なダイニングルームになった。Photo: Jason Bowman

アトリエ・クレン(Atelier Crenn)

3127 Fillmore St, San Francisco, CA 94123, United States

Tel./+1-415-440-0460

https://www.ateliercrenn.com/

【サンズ&ドーターズ】サンフランシスコの今を象徴する自然派レストラン

ロンドン生まれのハリソン・チェイニーは、物心ついたときにはシェフを目指していたという。Photo_ Tina Yang
ロンドン生まれのハリソン・チェイニーは、物心ついたときにはシェフを目指していたという。Photo: Tina Yang
落ち着いて食事ができる、シックでエレガントな雰囲気の漂う店内。Photo_ Tina Yang
落ち着いて食事ができる、シックでエレガントな雰囲気の漂う店内。Photo: Tina Yang

先月発表されたカリフォルニア版のミシュランガイド2025で2つ星を維持しながら、新たにグリーンスターレストランにも加わり、話題をさらったのが「サンズ&ドーターズ」だ。食材は、環境意識の高い地元の農家や漁師、牧場主から調達し、バター、生クリーム、チーズなどの乳製品も地元産の牛乳から手作りしている。食器やエプロンなどは、すべて地元の陶芸家やアーティストが手掛けたものだ。シェフのハリソン・チェイニーは、発酵や燻製のプロフェッショナルとしても知られ、熟成肉や発酵させた野菜・果物などを用いた、新しいスタイルの北欧料理を提供している。

ストックホルムの2つ星「ガストロロジック」での経験が、チェイニーの目を発酵や燻製に向けさせた。Photo_ Kelly Puleio
ストックホルムの2つ星「ガストロロジック」での経験が、チェイニーの目を発酵や燻製に向けさせた。Photo: Kelly Puleio

サンズ&ドーターズ(Sons & Daughters)

708 Bush St, San Francisco, CA 94108-3403, United States

Tel./+1-415-994-7933

https://www.sonsanddaughterssf.com/

【バンサン】フレンチや和食のエッセンスを取り入れたモダンな韓国料理

シグニチャーディッシュの「ムルフェ」。韓国では夏によく食べる料理のひとつ。Photo_ Porkbelly studio
シグニチャーディッシュの「ムルフェ」。韓国では夏によく食べる料理のひとつ。Photo: Porkbelly studio
おしゃれにアレンジされた韓国料理をシェアに最適なタパススタイルで。Photo_ Tim Cheung
おしゃれにアレンジされた韓国料理をシェアに最適なタパススタイルで。Photo: Tim Cheung

サンフランシスコの3つ星「ベニュー」など、星付きレストランで経験を積んだチャンヒョン・リーが率いるモダン韓国料理のレストラン。ミシュランガイドでビブグルマンに名を連ねる人気店だ。インド、タイ、ベトナム、ビルマなど、アジア系レストランの選択肢の多いサンフランシスコでも、韓国料理といえば、真っ先にこの店が思いつく。伝統的なレシピの縛りを外し、シェフが経験した星付きフレンチエッセンスも取り入れた料理は、焼き肉中心の今までの韓国料理のイメージを変える洗練された品々だ。なかでもヒラメやカンパチの昆布締めに冷製スープをかける「ムルフェ」やマリネしたショートリブのステーキにソテーしたレインボーチャードなどが添えられる「カルビステーキ」が美味。

店内はモダンなインテリアで統一され、韓国料理のレストランとは気付かないほど。Photo_ Porkbelly studio
店内はモダンなインテリアで統一され、韓国料理のレストランとは気付かないほど。Photo: Porkbelly studio

バンサン(Bansang)

1560 Fillmore St, San Francisco, CA 94115, United States

Tel./+1-415-441-9294

https://www.bansangsf.com/

Text: Yuka Kumano

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