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【六本木】サントリー美術館 夏休み「まだまだざわつく日本美術」が面白い!

  • 2025.7.27

アメージング!夏休みは日本美術のビックリ箱を開けてみよう!

ぎゅうぎゅう、おりおり、らぶらぶ、ぱたぱた、ちくちく、しゅうしゅう…!?

サントリー美術館で開催中の「まだまだざわつく日本美術」[2025年7月2日(水)~8月24日(日)]を見て来ました。

まるで日本美術のビックリ箱を開けたようなアメージングな展示が展開する展覧会。「えっ⁉」「うわ~」「おぉ!」と各展示室と展示作品から目が離せませんでした。

夏休みの宿題が進まない…、暑い毎日、お仕事お疲れモードが抜けない…、猛暑だけど平凡な毎日に何かプチ変化を求めたい…という方におススメしてみたい展覧会です。 様々なツールや意表を突いた展示方法で心がざわつき始めると、作品の中に今まで見えなかったものが見えて来るような新鮮な感覚を味わえる鑑賞体験が出来ます。夏の暑さや疲れに凝り固まった身体と心を柔らか~く解きほぐしてくれる展覧会です。

※本展では一部の作品を除き写真撮影が可能です(フラッシュ、動画、三脚・自撮り棒など機材の使用は禁止)。撮影の際は会場の注意事項をご確認の上周りのお客様へのご配慮をお願いします。

出典:リビング東京Web

サントリー美術館 「まだまだざわつく日本美術」 フォトスポット

おめでたい文様大集合!「〇〇尽くし」でぎゅうぎゅうする《色絵寿字宝尽文八角皿(いろえことぶきじたからづくしもんはっかくざら)》、《青磁染付七壺文皿(せいじそめつけしちこもんざら)》

ぎゅうぎゅうする吉祥文尽くしの鍋島藩窯の色鮮やかな《色絵寿字宝尽文八角皿》。 その周りに注目!カラフルな吉祥文が作品を取り囲んだ解説パネルは、まるでおめでたい図案が記された魔法陣のようです。

出典:リビング東京Web

色絵寿字宝尽文八角皿 鍋島藩窯 一枚 江戸時代 17世紀末~18世紀初 サントリー美術館蔵 通期展示

壺尽くしの《青磁染付七壺文皿》(左)。こちらも鍋島藩窯のやきものです。 月夜に現れ舞を舞い、いくら汲んでも尽きない酒の壺を与えて海に去ってゆく精霊「猩々(しょうじょう)」。能楽でも人気の演目「猩々」の酒壺を表すため、背景は、波が魚の鱗のように並ぶ「青海波文(せいがいはもん)」になっています。

お皿の表面に描かれた酒壺は、青磁、青花、貫入釉、など釉薬や焼成法が異なる壺が1つ1つ描き分けられています。作品の下には、やきものの製法ごとの名称プレートがペタペタと貼り付けられていて、こだわりの絵柄に「へえ~」っとなりました。

出典:リビング東京Web

左、青磁染付七壺文皿 鍋島藩窯 一枚 江戸時代 18世紀前半、右、扇の絵尽し絵巻 一巻 室町時代 16世紀 どちらもサントリー美術館蔵 通期展示(後期:絵巻は巻替あり)

おりおりして自由に使おう!《孔雀図屛風(くじゃくずびょうぶ)》

おりおりするの展示コーナーの屛風の前に立つと、普段見ていたジグザグの展示とはちょっと違うような…。

手前の《孔雀図屛風》は、八曲一双の特大サイズの屛風で、大名家の御殿の大広間に置かれていたと考えられています。 右隻の孔雀が描かれた扇面がジグザグではなく一枚の絵のように平らに広げて展示されていました。

《石山寺縁起絵巻(模本) 第五巻》(谷文晁 七巻のうち 江戸時代 19世紀 サントリー美術館蔵 前期展示)には女性を囲うように立てられた屛風が描かれています。昔の人は、パーティションのように自由に屛風を折り曲げて空間を仕切っていたようです。

出典:リビング東京Web

手前、孔雀図屛風 雲谷等璠 八曲一双 江戸時代 17~18世紀 通期展示(後期:扇替あり)ほか「まだまだざわつく日本美術」展示風景 すべてサントリー美術館蔵

ミニ屛風をおりおりする!

「ミニ屛風をおりおりする!」のコーナーは、観覧者がミニ屛風を好きな形に折り曲げて楽しめる体験コーナーです。

昔の人たちが屛風を生活の道具として身近に自由に使っていた気分を味わえます。

出典:リビング東京Web

「まだまだざわつく日本美術」ミニ屛風をおりおりする!体験コーナー ©サントリー美術館

キャプションも、らぶらぶピンクのハート型、《浄瑠璃物語絵巻(じょうるりものがたりえまき)》(上・下巻)

源平合戦のヒーロー・源義経(みなもとのよしつね)が奥州平泉へ向かう途中、三河国(愛知県)の長者の娘・浄瑠璃御前(じょうるりごぜん)に出会い、笛と琴のセッションで2人が互いに惹かれ合う場面を描いた《浄瑠璃物語絵巻》(上巻第二段・絵)(右)。

浄瑠璃御前と一夜の契りを交わした義経は、駿河国(静岡県)で重病に倒れて絶命。源氏の守護神のお告げで義経のもとへ駆けつけた浄瑠璃御前の涙が義経の口に入ると、義経は蘇り、再び奥州へ旅立つことができたという愛と奇跡の物語です(左、下巻第八弾・絵)。

2人の恋の行方が気になる少女漫画のようなピンクのハート型のキャプションでした。

出典:リビング東京Web

右から浄瑠璃物語絵巻 上・下巻 三巻のうち 室町時代 16世紀 サントリー美術館蔵 前期:2025年7月2日(水)~7月28日(月)

まだまだざわつく日本美術、ぱたぱた、ちくちく、しゅうしゅうするコレクション

展示室はまだまだユニークな展示が続きます。

《雄日芝蝶螺鈿蒔絵茶箱(おひしばちょうらでんまきえちゃばこ)》

金蒔絵が施された3次元の立体的な箱と、箱の表(おもて)の図柄を2次元の平面に展開した「ぱたぱたする」の展示風景。

まるで雄日芝の草叢の中に埋もれたような意匠の《雄日芝蝶螺鈿蒔絵茶箱》。 箱の側面と蓋表の上から包み込むように雄日芝が平蒔絵(ひらまきえ)で表され、螺鈿(らでん)が日の光を反射したような葉の動きを感じさせます。 薄肉高蒔絵(うすにくたかまきえ)の蝶も一部に螺鈿が用いられています。展開図の平面から自然の風景が立ち上がるように立体の箱になった感じがする作品です。

出典:リビング東京Web

手前、雄日芝蝶螺鈿蒔絵茶箱 一合 江戸時代 17世紀 サントリー美術館蔵 前期:2025年7月2日(水)~7月28日(月)

「津軽こぎん刺し」

「ちくちくする」では、「モドコ」と呼ばれる機械編みのような精巧な単位模様が整然と並ぶ「津軽こぎん刺し」を見ることが出来ました。農家の女性たちの手作業で作られた「津軽こぎん刺し」は、生活の中から生まれた美と言えるものです。

出典:リビング東京Web

手前、東こぎん 着物 一領 江戸~明治時代 19世紀 前期展示、ほか「ちくちくする―手は口ほどにものを言う!? ひと針ひと針に表れた刺し手の気持ち」展示風景 すべてサントリー美術館蔵 ※前期後期で展示替あり

《薩摩切子 藍色被船形鉢(さつまきりこ あいいろきせふながたはち)》

つい集めたくなる自分だけのこだわりのコレクション「しゅうしゅうする」は、「コレクターたちの愛と執念に迫る」として様々なしゅうしゅうされた名品が一堂に。

深い藍色の透明なガラスの輝きが魅了する《薩摩切子 藍色被船形鉢》。彫刻家・朝倉文夫(あさくらふみお)氏旧蔵のガラスコレクションの中でも随一の作品です。朝倉氏のご遺族から寄贈された日本・中国・ヨーロッパのガラスコレクションは、サントリー美術館を代表する国内最高峰を誇るコレクションです。

出典:リビング東京Web

薩摩切子 藍色被船形鉢 薩摩藩 一口 江戸時代 19世紀中頃 サントリー美術館蔵 通期展示

エピローグ、始まりのコレクション《朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足(しゅうるしぬりやはずざねこんいとすがけおどしぐそく)》は、やはりざわつく

展示室の最後にはサントリー美術館コレクション第1号となった豊臣秀吉(とよとみひでよし)の甥・秀次(ひでつぐ)所用との伝承がある《朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足》が展示されていました。

生活の中の美をテーマにしたコレクションが多い同館では異色ですが、武士の甲冑は、そこに込められた歴史や物語とともに心をざわつかせてくれるコレクションと言えるかもしれません。

右手、後方のボードは「おしえて!あなたのしゅうしゅうコレクション」のコーナーです。自分だけのこだわりの「しゅうしゅう」コレクションをポストイットに書いて貼り付けることができます。

サントリー美術館「まだまだざわつく日本美術」は8月24日(日)まで。 夏休みはサントリー美術館で、ぎゅうぎゅう、おりおり、らぶらぶ、ぱたぱた、ちくちく、しゅうしゅうの日本美術の世界に心を遊ばせてみませんか。ぜひお出かけください。

出典:リビング東京Web

手前、《朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足》 一具 桃山時代 16~17世紀 サントリー美術館蔵 通期展示、後方、「おしえて!あなたのしゅうしゅうコレクション」 サントリー美術館

夏休み、親子で美術館体験 小中学生向け「わくわくわーくしーと」、会期中イベントも

小中学生向け鑑賞支援ツール「わくわくわーくしーと」。 「まだまだざわつく日本美術」のシートをひらくと、作品解説と鑑賞の手引きとなる言葉がわかりやすく記されています。 夏休みの自由研究に、親子で楽しみながら作品について学べる鑑賞支援ツールを活用してみてはいかがでしょう。※数に限りがあります。

「みんなで楽しむ!サン美まるごとアートフェス 2025」

会期中にはイベント「みんなで楽しむ!サン美まるごとアートフェス 2025」も開催されます。 子どもから大人まで楽しめるアートイベントです。

*会期中イベント:「みんなで楽しむ!サン美まるごとアートフェス 2025」
開催日:8月10日(日)※詳細は美術館ホームページをご確認ください。

出典:リビング東京Web

小中学生向け鑑賞支援ツール「わくわくわーくしーと」

ざわつく図録『まだまだざわつく日本美術』でちょきちょき、おりおり

本展の図録『まだまだざわつく日本美術』には切り取り線の入った《孔雀図屛風》のページが。ちょきちょきして切り取って、自由におりおりしてみました。

前回の『ざわつく日本美術』の図録にも切り取りが出来るページがありましたが、キレイな図録にハサミを入れるだけでも心がざわざわします。

出典:リビング東京Web

編集 サントリー美術館、図録『まだまだざわつく日本美術』、発行 サントリー美術館、発行年月日 2025年7月2日、©2025 サントリー美術館

出典:リビング東京Web

図録『まだまだざわつく日本美術』より《孔雀図屛風》(ミニ屛風)©2025 サントリー美術館

ミュージアムグッズ

サントリー美術館のミュージアムショップは、どなたでも自由に入店しお買い物ができます。

ミュージアムグッズは、色鍋島小皿(3‚080円)、酔わない酒吞童子あめ(648円)を購入。 酒吞童子あめは酒粕のあめです。色鍋島小皿は展示作品《青磁染付七壺文皿》の意匠をモチーフにしています。 どちらもお酒にまつわるグッズでした。

※文中に記載のないものはサントリー美術館蔵です。在庫はご確認ください。価格は全て税込みです。

出典:リビング東京Web

ミュージアムグッズ サントリー美術館

カフェ 加賀麩不室屋

カフェ 加賀麩不室屋では展覧会にちなんだ限定メニュー彩り豆乳花 ~しょうがシロップ掛け~(1,900円)をいただきました。 ひんやりした豆乳花にしょうがシロップが爽やかな甘みを添えて夏のスイーツにピッタリです。 お好みでトッピングをしながら頂けます。
*販売期間:~2025年8月24日(日)まで。価格は全て税込みです。

出典:リビング東京Web

カフェ 加賀麩不室屋 彩り豆乳花 ~しょうがシロップ掛け~

〇サントリー美術館
URL:https://www.suntory.co.jp/sma/
住所:〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
TEL:03-3479-8600
※10:00〜11:00は「GALLERIA (ガレリア)」の1F入口から入館できます。

〇まだまだざわつく日本美術
会期:2025年7月2日(水)~8月24日(日)
※作品保護のため会期中展示替あり
前期:2025年7月2日(水)~7月28日(月)
後期:2025年7月30日(水)~8月24日(日)
開館時間:10:00~18:00
※金曜日および8月9日(土)、10日(日)、23日(土)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
※8月19日は18時まで開館
入館料:当日券:一般1,700円、大学生1,200円、高校生1,000円
※中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方は、ご本人と介助の方1名様のみ無料
割引:あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引、団体割引:20名様以上の団体は100円割引
※割引適用は一種類まで(他の割引との併用不可)
※最新情報はウェブサイトでご確認ください
※画像の無断転載・転用は禁止です

〇ミュージアムショップ
営業時間:10:30~18:00
※火曜日・展示替期間は11:00~18:00
※展覧会会期中の金曜日は20:00まで営業
定休日:展示替期間中の火曜日、年末年始

○カフェ 加賀麩不室屋
営業時間:11:00~18:00
※展覧会会期中の金曜日は20:00まで営業、ラストオーダーは閉店30分前
定休日:展覧会会期中の休館日、展示替期間中の月曜日・火曜日、年末年始

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