「今じゃ放送できない気がする」「思わず視聴停止した」“攻めた脚本”に騒然…だけど「30回以上観てる」リピーター続出の名ドラマ

時代を超えて多くの人々に愛され、何度でも観返したくなる名作と呼ばれる作品の数々。作り手の情熱やこだわりが細部にまで宿り、色褪せない魅力を持つ作品は、私たちの人生を豊かにしてくれます。今回は、そんな“何度も観られる”名作5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、2006年放送のドラマ『結婚できない男』（フジテレビ系）をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“何度も観られる”名作ドラマ『結婚できない男』

• 作品名（放送局）：ドラマ『結婚できない男』（フジテレビ系）
• 放送期間：2006年7月4日～9月19日

あらすじ

腕の良い建築家として社会的評価も高く、人並み以上の収入を得ている桑野信介（阿部寛）。しかし、性格は頑固で融通が利かず、人を見下す傾向があるため、女性と付き合っても長続きしません。そんな経験を繰り返すうちに、信介は恋愛や結婚は自分には必要ないと考えるようになっていました。

ところがある日、信介は一人の女性医師・早坂夏美（夏川結衣）と出会います。夏美は信介のひねくれた言動を真正面から否定することもなければ、肯定することもない、淡々と受け流す強さを持つ女性でした。信介にとって夏美のような女性は初めてで、彼は大きな戸惑いを覚えます。“結婚できない男”・信介の人生は、夏美との出会いをきっかけに少しずつ変化していくのでした―。

ドラマ『結婚できない男』の見どころ※ネタバレあり

ドラマ『結婚できない男』の大きな魅力は、その秀逸な脚本とセリフ回しにあります。阿部寛さん演じる主人公・桑野信介が放つ皮肉と偏屈さに満ちたセリフは、思わず笑ってしまうものばかり。テンポの良い会話劇が、物語の面白さを際立たせています。

そんな本作ですが、SNSで一部の視聴者から「今じゃ放送できない気がする」「思わず視聴停止した」と性差を感じさせるセリフの数々が現代では考えられないという声も。放送されていた当時から時代が移り変わり、視聴者の感じ方も変化しているのでしょう。今の時代からすれば、挑戦的な脚本であったことがSNSの声からうかがえます。

一方で、個性豊かな登場人物を演じる俳優陣の演技力も高く評価されています。「阿部寛の演技が本当にいそうで面白い」という声の通り、桑野というキャラクターを唯一無二の存在にした阿部寛さんの名演は必見です。さらに、「夏川結衣さんの豊かな表情がむちゃくちゃかわいい！」「夏川結衣が最高に魅力的だった」といったコメントも多く、夏川結衣さん演じる早坂先生の魅力に惹きつけられた視聴者も多く見られました。

各キャストの見事なハマりぶりと秀逸な脚本に「30回以上観てる」「好きすぎて、かれこれ20回くらい観てる」と驚異のリピーターが続出し、多くの人を虜にしています。

13年経っても「ブレてない！」視聴者と共演者が語る阿部寛の演技の凄み

2006年に放送され、阿部寛さん演じる偏屈な建築家・桑野信介の独身生活が話題を集めたドラマ『結婚できない男』。阿部さんの高い演技力によって繰り出される絶妙な間や表情、セリフの言い回し、コミカルな身体表現は、多くの視聴者の目を釘付けにしました。そんな第1シリーズから約13年後となる2019年に、続編としてドラマ『まだ結婚できない男』が放送されました。多くのファンが期待を寄せる一方、「10年ぶりくらいだから不安」という声もあったようです。

しかし、放送が始まるとそんな不安は一掃され、SNSでは「昔と変わらない桑野さんに笑う」「10年ぶりくらいだから不安だったけど阿部寛のあの捻くれた演技は全然ブレてなかった」など、阿部さんの演技を称賛するコメントが多く寄せられていました。13年という歳月を感じさせない阿部寛さんの完璧な役作りが、ファンの期待に見事に応えたのです。

また、阿部さんの演技は視聴者だけでなく、現場で共演した俳優にも大きな衝撃を与えていたのだとか。桑野の姪っ子・中川ゆみ役を演じた平祐奈さんは、2019年10月5日に行われた囲み取材にて阿部さんを絶賛していました。

阿部さんが変わっていないことが凄いなと。違和感なく、また桑野さんとして存在していて。凄く刺激を受けました出典：囲み取材 2019年10月5日開催

2006年のドラマ『結婚できない男』でも、圧倒的な存在感を示した阿部さん。ドラマ『結婚できない男』を視聴した後は、続編ドラマ『まだ結婚できない男』も必見です。

まだドラマ『結婚できない男』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“笑いと共感の連続で贈る大人のラブコメディー”をぜひご覧ください！

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ライター：天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

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