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「なんか似てる?」「全く違う」“酷似疑惑が浮上”する異例事態に物議醸すも…「何度観ても飽きない」“中毒性抜群”の傑作映画

  • 2025.9.1

映画の中には、予期せぬトラブルに見舞われながらも、それを力に変えて“名作”となった作品があります。今回は、そんな中から"トラブルを乗り越えた作品 Part2"を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、映画『謝罪の王様』(東宝)をご紹介します。土下座をテーマにした内容が自身の漫画と酷似しているとして、作者からパクリ疑惑が寄せられた本作。ネット上でも賛否が巻き起こるなか、やがて作者本人が誤認を認めて謝罪…。映画のテーマとも重なる、この騒動の顛末とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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映画『謝罪の王様』の初日舞台あいさつを行った井上真央(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『謝罪の王様』(東宝)
  • 公開日:2013年9月28日
  • 出演:阿部サダヲ(黒島譲 役)

映画『謝罪の王様』は、"謝罪師"を名乗る黒島譲(阿部サダヲ)が、あらゆるトラブルを独自の謝罪テクニックで解決していく物語です。東京謝罪センターの所長を務める黒島のもとには、ケンカの仲裁から国家的危機まで、多種多様な依頼が舞い込んできます。

司法書士を目指す帰国子女の倉持典子(井上真央)は、追突事故をきっかけにヤクザ風の男たちに脅され、不利な誓約書に署名してしまいます。黒島は謝罪師としての腕を発揮して彼女の問題解決に取り組みます。

続いて、下着メーカーの中堅社員・沼田卓也(岡田将生)が飲み会で共同プロジェクトの担当者・宇部美咲(尾野真千子)にセクハラを働き、その後の形式的な謝罪が逆効果となり事態が悪化。窮地に立たされた沼田を救うため、黒島は独自の謝罪テクニックを駆使して問題解決に乗り出します。

さらに、大物俳優・南部哲郎(高橋克実)の息子が起こした傷害事件の謝罪会見や、エリート弁護士・箕輪正臣(竹野内豊)が抱える家族への謝罪も描かれます。

極めつけは、マンタン王国の皇太子が映画に無断出演したことで国際問題に発展する一大事件。日本政府をも巻き込み、両国の関係を揺るがすほどの事態に、黒島はこれまでの知識と経験を総動員して立ち向かいます――。

ケンカの仲裁から国家の危機まで…“謝罪”で切り抜ける男の物語

映画『謝罪の王様』は、映画『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』に続いて宮藤官九郎さんが脚本を手がけ、水田伸生監督と阿部サダヲさんが再びタッグを組んだコメディ作品です。

主人公は、架空の職業“謝罪師”を名乗る黒島譲(阿部サダヲ)。ケンカの仲裁からセクハラ問題、大物俳優の謝罪会見、さらには外国の皇太子を巻き込んだ国際問題まで、次々に舞い込む依頼を謝罪のテクニックで解決していきます。

本作は、さまざまな人間関係のトラブルを風刺的に描き、日本社会に根付く形式的な謝罪から真の誠意までを、鋭い洞察とユーモアで映し出しています。

共演陣には『花より男子』シリーズ、映画『八日目の蝉』『白ゆき姫殺人事件』の井上真央さん、映画『アントキノイノチ』『ラストマイル』『ドライブ・マイ・カー』の岡田将生さん、映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』『阿修羅のごとく』の尾野真千子さん、高橋克実さん、松雪泰子さん、竹野内豊さんら実力派俳優が集結。主題歌はE-girlsが担当し、作品全体をポップでエネルギッシュに彩っています。

思わぬ抗議が勃発するも…「何度観ても飽きない」称賛される傑作

映画『謝罪の王様』は公開前から思わぬトラブルに巻き込まれました。脚本を手がけた宮藤官九郎さんに対し、漫画『どげせん』の作者・RINさんが「テーマが酷似している」とX(旧Twitter)で抗議したのです。

一時は騒動が大きく広がりましたが、RINさんが謝罪の言葉を残し、この騒動は収束。映画のテーマでもある「謝罪」が現実の出来事にも重なる、象徴的なエピソードとなりました。

この騒動はSNSでもさまざまな反応を呼び、「知ってる人からすれば似ているようにみえても仕方がない」「なんか似てる?」と率直に疑念を口にする声が上がりました。

一方で、「決着して、よかったよかった」と安堵する人も。さらに「読んでて晴れやかになるくらいのスマートな反省。すごい」と、RINさんの潔い訂正と謝罪を評価する声も見られました。

また、「似ていたのは土下座だけ」と冷静に受け止める人や「題材は同じでもキャラは全く違う」とオリジナリティを支持する意見も寄せられています。結局、この騒動は作者本人の謝罪で幕を閉じ、映画のメッセージと同じく“トラブルを乗り越えた作品”となりました。

このようなトラブルはあったものの、「何度観ても飽きない」と呼び声高い中毒性抜群の本作。視聴したことがない方は、ぜひ一度観てみてはいかがでしょうか?


※記事は執筆時点の情報です