1. トップ
  2. 「なんで話題にならないの?」「本当に勿体ない」“注目度の無さ”に悲痛の声あがるも…「まるで天使」清純派女優が魅せた名映画

「なんで話題にならないの?」「本当に勿体ない」“注目度の無さ”に悲痛の声あがるも…「まるで天使」清純派女優が魅せた名映画

  • 2025.9.1

さまざまな作品で、圧倒的な存在感と輝きを放つ人気女優たち。そんな彼女たちが初めて出演した映画には、存在感や輝きだけでなく、今とは違う初々しい魅力が詰まっています。今回は、そんな“人気女優のスクリーンデビュー作”5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、新垣結衣さん・映画『ワルボロ』(東映)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“人気女優のスクリーンデビュー作”・映画『ワルボロ』

undefined
『春の献血キャンペーン』記者発表会に出席した新垣結衣(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『ワルボロ』(東映)
  • 公開日:2007年9月8日

あらすじ

ゲッツ板谷さんの同名小説を原作に、監督・隅田靖さん、脚本・木田紀生さんで映画化。

1970年代末の東京・立川。この町の中学に通うコーちゃんこと板谷宏一(松田翔太)は、周りに不良が多い環境の中でも、ひたすら勉強一筋を貫く真面目な優等生でした。しかしある日の授業中、幼なじみで校内最強の不良と恐れられるヤッコ(福士誠治)に絡まれたことをきっかけに、コーちゃんの中で何かが弾けます。

ついにキレて大暴れしたコーちゃんは、その日を境に優等生の仮面を脱ぎ捨て、不良少年へと変貌を遂げました。それからのコーちゃんは、ヤッコと常に行動を共にするようになり、喧嘩に明け暮れる毎日を送ります。ところが、そんな彼の姿を、コーちゃんが密かに憧れていた同級生の美少女・山田(新垣結衣)は、冷ややかな眼差しで見ていました―。

映画『ワルボロ』の見どころ※ネタバレあり

映画『ワルボロ』は、1970年代末の東京・立川を舞台に、喧嘩に明け暮れる少年たちの友情や恋、成長をフレッシュに描いた、爽快な青春映画。大ヒット映画『クローズZERO』と公開時期が重なっていたことから、「本当に勿体ない作品」と影に隠れてしまった不運な作品として語られることもあるようです。そのため「なんで話題にならないの?」「なかなかの良作なのに、あまり話題になってないんだよなぁ…」という悲痛の声も。

しかし、多くの視聴者から「血生臭い演出なくて爽やかで面白くていい映画だったな」「ただの不良映画じゃない」など、ヤンキー映画でも一風変わったストーリーや演出などで高い評価を受けています。

また、SNSでは「サブキャラもピエール瀧や戸田恵子などナイスな布陣が揃っている」というコメントが上がっているように、豪華キャスト陣も本作の大きな魅力です。主演の若手俳優たちが放つ輝きはもちろん、ドラマ『地面師たち』で話題のピエール瀧さんや現在放送中の連続テレビ小説『あんぱん』に出演する戸田恵子さんなど、脇を固めるベテラン俳優たちの確かな演技が作品に深みと安定感を与えています。

新垣結衣さんのスクリーンデビュー作

今や国民的女優として不動の人気を誇る新垣結衣さんのスクリーンデビュー作が、2007年公開の映画『ワルボロ』です。本作で新垣さんは、主人公の初恋の相手である優等生・山田役を演じています。物語のヒロインという重要な役ですが、残念ながら出演シーンは多くありません。そのため、ファンからは「新垣結衣さんをもっと写してください」といった、もどかしい声が多く上がっていたようです。

しかし、少ない出演時間にも関わらず、SNSでは「こんなにも出番が少くないのに、物凄く印象に残ってる」「新人とは思えないぐらい演技上手い」「10年以上前から美人」「まるで天使」と大絶賛。そのずば抜けたルックスと確かな演技力は、当時から際立っていました。後の大活躍を確信させる、才能の片鱗がうかがえる一作です。

まだ映画『ワルボロ』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“爽快感抜群の青春ヤンキー物語”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です