新幹線で「空席あるのに隣座らないで！」　乗客間の“座席トラブル”に賛否「嫌いです」「駅員が選んだのでは」

出張のため新幹線を利用している方は多いでしょう。今の時期は、家族と共に旅行する際に乗車している人も少なくないかもしれません。そのためか、SNSには新幹線に関するエピソードが続々と寄せられているようです。

先日も、「新幹線で、ほかに空席がたくさんあるにもかかわらず、自分の隣に座られて迷惑だった」という趣旨の投稿が注目を集めました。

空席が目立つ状況にもかかわらず、わざわざ自分の隣の席に座られることに嫌悪感を抱いている方は多いようです。対策を挙げている人もいる一方で、その乗客を擁護する内容のコメントもありました。

はたして、世の中の人は「新幹線で、他に席が空いているのにわざわざ隣に座られて迷惑だった」という意見に対し、どのような反応を示しているのでしょうか？詳しくご紹介します。

座らないで欲しいと思っている方は多い

予約した際に、自分の隣の席が空いていることは確認済み。しかし、蓋を開けてみたらほかの乗客が座っていて…。

そのような体験をしたことのある人は少なくないようです。また、わざわざ自分の隣の席を予約した乗客に対し、嫌悪感を抱いてしまう人も多いそう。

特に、車内がガラガラにもかかわらず、あえて自分の隣の席を予約された際は、状況が飲み込めず困惑してしまう人も多いそう。

また、自分はもちろん、その乗客からしてみても、隣に人が座っているより誰もいない方が良いのではいかと疑問を抱いている方もいらっしゃいました。

とはいえ、新幹線は公共交通機関です。

もしどうしても嫌ならば…対策として、自分の席とその隣の席、両方を予約するしかないと指摘している人もいらっしゃいました。

しかしこの対策、実はJRの規則では認められていません。

JR旅客営業規則第147条第5項には、以下のように記されています。

「同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。」

つまり、同一人物が同一区間の指定席を複数枚予約して利用することは、規則上禁止されています。たとえ隣の席を空けたいという意図であっても、制度上認められていない点に注意が必要です。

一方で、ほかに空席がある状況で、あえて誰かの隣の席を予約する乗客を擁護する内容のコメントもありました。

ポイントは、その乗客がその席を選んだわけではない場合があること。窓口でチケットを購入した際に、駅員が決めた可能性があるそうです。

今回は、「新幹線で、他に席が空いているのにわざわざ隣に座られて迷惑だった」という投稿に寄せられたさまざまな反応をご紹介しました。

空席がある状況で、「隣の席に座られることは嫌」と思っている方が多いようです。新幹線が公共交通機関である以上、確実に防ぎたい場合、「2席予約するしかない」といった意見も見られました。ただし、前述の通り、JRの規則上、同一人物が同区間を2席分予約することは原則認められていません。

また、「実際に隣の席を選んだのは駅員やシステムではないか」という指摘もあり、乗客本人の意思とは限らない可能性も考慮されていました。

同じような状況に遭遇したとき、どのように受け止めるかは人それぞれ異なるようです。公共の場ならではの難しさがうかがえるケースでした。