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「肌が乾燥」「ブツブツができたりする」→まだ油断できない『紫外線』…うっかり見落とす“NG対策”とは?

  • 2025.8.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

紫外線対策は、美肌キープや日焼け防止、さらには皮膚がん予防にも欠かせない重要な習慣です。ですが、よかれと思ってやっている紫外線ケアが正しくない場合もあるかもしれません。「日焼け止めはたっぷり塗っている」「屋内だから大丈夫」と安心しているけど真実は違うかも…。

今回は医師の視点も踏まえつつ、NGな紫外線対策習慣の落とし穴をわかりやすく解説していきます。

うっかり落とし穴!NG紫外線対策の具体例

紫外線対策として代表的なのは日焼け止めクリームの使用ですが、実はその塗り方や選び方を誤ると、十分な効果が得られないことが多いです。

例えば、「薄くしか塗らない」「1回塗れば終わり」と思っている方はNGです。日焼け止めは規定量をきちんと塗らないと、効果が期待できないことも。1cm²あたり2mg、つまり顔全体で1g程度(手に日焼け止めを出したときに500円玉大程度)塗る必要があります。

また、「朝に一度塗ったから大丈夫」と思い込むのもNG。汗や皮脂、摩擦(マスクやタオルで拭くなど)で簡単に落ちてしまうため、数時間経過すると無防備な状態になってしまいます。結果的に「塗っているのに焼ける」という逆効果につながるので注意が必要です。

また、塗るときにムラができないようにも気をつけましょう。頬や鼻筋など出やすい部分に塗り忘れがあると、そこだけ集中的に焼けてシミや色ムラの原因に。日焼け止めは皮膚に均一に塗り、2~3時間ごとに塗り直すことが推奨されています。

さらに、日焼け止めの種類選びも重要です。紫外線を防ぐ成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があり、特に紫外線吸収剤は体質によって肌荒れを引き起こすことがあります。また、防腐剤や着色料なども、肌が乾燥したりブツブツができたりする原因になることも。「肌に合わないけどSPFの数値が高いから」と我慢して使うと、かえって肌トラブルを招きやすくなってしまうので、自分の肌の状態や活動内容に合ったものを選ぶことが大切です。

賢く効果的に紫外線対策を続けるために押さえたいポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

紫外線から肌を守るには、正しい知識が命。まずは日焼け止めを適切な量と方法で使用し、こまめな塗り直しを心がけましょう。次に物理的な遮光も積極的に取り入れ、帽子や日傘、サングラスで紫外線をカット。屋内にいる時も、窓際の長時間滞在は避けるなども大切です。

また肌の保湿も非常に重要。紫外線ダメージによって乾燥しやすくなるため、保湿力の高いスキンケア製品で肌のバリア機能を整えることもポイントですよ。

1年を通して紫外線対策は万全に

紫外線対策はただやればいいというわけではなく、正しく使うことが大切です。適量の塗布や塗り直し、室内での紫外線対策の重要性、そして普段から肌の保湿を行い肌のバリア機能を整えることも大切です。

夏だけでなく1年を通して必要になってくる紫外線対策。医師のアドバイスに沿って賢くケアを続け、美しい肌を守りましょう!


監修者:古賀 愛子(こが あいこ)ハナ・ビューティークリニック院長

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熊本大学医学部医学科卒業。
国立国際医療研究センターにて初期臨床研修を修了後、東京大学医学部附属病院で心身医学を専攻。内科専門医および心療内科専門医の資格を取得。心と体のつながりに深く向き合う医療に従事するなかで、美容医療がもたらす前向きな変化に着目し、2021年より大手美容外科に勤務。年間数千件におよぶ患者様の診療を行いながら、美容医療の技術と知識を磨く。院長職や技術指導医としての経験も積み、若手医師の育成にも携わる。2024年より新宿・ハナ・ビューティークリニック院長に就任。
患者様一人ひとりの「こうなりたい」という想いに寄り添い、医学的な根拠に基づいた美容医療を通じて、内面からも輝ける美しさを引き出すことを目指している。

クリニックHP:https://hana-beautyclinic.com/
Instagram:https://www.instagram.com/hanabeautyclinic87?igsh=ZnM4OXdvbWk3a2Rz