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『肩こりになりづらい人』には“ある共通点”があった…毎日続けている“たった1つ”の習慣とは?【医師が監修】

  • 2025.8.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

パソコンやスマホを長時間使う現代人の多くが悩まされる「肩こり」。そんな肩こりに悩まされない人たちには、ある共通点があることをご存知でしょうか?実は、肩こりになりづらい人は、特別な治療や高価なマッサージに頼っているわけではありません。毎日ほんの少し意識して続けている“たった1つ”の習慣が、その違いを生み出しているのです。この記事では、その習慣の正体に迫りつつ、肩こりのメカニズムや予防のポイントもわかりやすく解説します。

肩こりの主な原因は?ストレスによる肩こりも…

肩こりとは、肩や首の周辺の筋肉が硬くなり、血流が悪くなることで起こる不快感や痛みのことを指します。最もよく知られている原因は「姿勢の悪さ」です。長時間のスマートフォンの操作やパソコンを使用し、同じ姿勢を続けると、肩や首の筋肉に過剰な負荷がかかり疲労がたまりやすくなります。

しかし、単に姿勢だけとは限りません。肩こりには、筋肉の緊張を引き起こす「筋肉のアンバランス」も大きな要素です。また、運動不足による筋力低下も肩こりの原因となりやすいといわれています

さらに、ストレスも無視できません。心理的な緊張は筋肉のこわばりにつながり、血行不良に拍車をかけることがあります。つまり、肩こりは姿勢の問題だけでなく、筋肉の状態や精神的な影響が複合的に絡み合っているのです。

生活に取り入れやすい!肩こり予防の習慣

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、肩こり知らずの人々が実践している“たった1つ”の習慣とは、一体どんなものなのでしょうか?それは「定期的に肩周りの筋肉をほぐす動きをすること」。具体的には、仕事や家事の合間に、肩をゆっくり回したり軽くストレッチしたりすることです。

1日に数回、1回につき1~2分の肩周りストレッチを行うことで、肩こりの症状を大幅に軽減できる可能性があります。

さらに、それだけでなく、こまめに体を動かすことで自律神経のバランスが整い、肩こりの原因となる「筋肉の過緊張」や「ストレス」も和らぐ可能性も。だからこそ、何か特別な器具や時間をかけた運動でなくても、肩まわりをほぐすシンプルな動きを「毎日の習慣」にするだけで効果が持続するのです。

具体例としては、「30分に1回立ち上がって肩をゆっくり回す(回すときに肘が体のラインよりも後ろにいかないようにする)」「パソコン作業の合間に肩甲骨を寄せるストレッチを取り入れる」など、気軽にできる動作を日常生活に取り入れることが挙げられます。この持続的な習慣化が、肩こり知らずの体を作り上げているのです。

もちろんこれだけで肩こりが完全になくなるわけではありません。この習慣に加えて正しい姿勢で座ることも大切です。また寝るときの姿勢なども重要ですが、まずは手軽に取り入れられるストレッチをおこなってみるとよいでしょう。

手軽にはじめられる習慣からはじめてみよう

肩こりに悩まされない人たちの共通点は、毎日の生活の中に「肩周りの筋肉をケアする簡単な動き」をしっかり取り入れていることにあります。特別な時間や費用はかけず、気づいた時に肩を回す、ストレッチをするなどの“たった1つ”の習慣が、大きな差を生んでいるのです。

肩こりは慢性化すると集中力や睡眠の質まで影響を及ぼすため、放っておくのはよくありません。だからこそ、まずは毎日少しの時間を肩のケアに充ててみましょう。さらに、湯船に浸かって体を温めたり、適度な休憩で目や首の疲れを取ったりすることも、肩こりの予防に役立ちます。続けるうちに体も心地よくなり、肩こり知らずの快適な日常が手に入るはずですよ。


監修者:鞆 浩康(とも・ひろやす)

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整形外科医
オルソグループ会長

大阪府出身。高知医科大学医学部卒業後、岸和田徳洲会病院や大阪市立大学附属病院で整形外科医として経験を積む。手技療法に強い関心を持ち、2004年12月24日にオルソグループを設立。「医療と健康を通じて、笑顔と元気を届ける」を理念に掲げ、健康寿命の延伸と平均寿命との差を縮めることを使命とし、休息・栄養・運動・手技療法・地域医療を連携させた「究極の医療グループ」を目指して活動している。
オルソグループ:https://ortho-g.co.jp/