もしかして9月病かも→メンタルの不調を感じたら…気をつけたい3つのポイント

2025.8.25

夏の終わりから秋にかけて、「なんだか気分が落ち込む」「やる気が湧かない」「疲れが取れない」と感じる人は意外と多いもの。これらは「9月病」と呼ばれる心の不調の兆候かもしれません。9月病は、主に新学期や新年度の疲れが蓄積して起こるもので、無理を続けてしまうと深刻なメンタルヘルスの問題に発展する可能性もあります。

この記事では、そんな9月病を感じた時に気をつけたい大切な3つのポイントをわかりやすくお伝えします。心のバランスを取り戻して、健やかな秋を迎えましょう！

9月病って何？心のサインに気づこう

9月病は正式な医学用語ではありませんが、特に新学期や新年度の環境変化からくるストレスが原因で現れるうつ症状や不調をまとめて呼ぶことが多い言葉です。長い夏休み明けや新しい生活リズムに適応しづらいことから、気分の落ち込みややる気の低下、疲労感などが出やすくなります。仕事や学校のストレス、季節の変わり目による体調変化も影響しています。

たとえば、朝起きるのがつらくなったり、集中力が続かなかったり、趣味や好きなことに興味を持てなくなったと感じる場合は、心のSOSかもしれません。こうした状態は誰にでも起こりうるもので、無理に頑張りすぎることが逆効果になることもあるため、まずは自分の心と体の声に耳を傾けることが大切です。

心身のバランスを取り戻す3つのポイント

9月病のような心の不調を感じたら、次の3つのポイントを意識してみましょう。

生活リズムを整える：睡眠時間をしっかり確保し、毎日同じ時間に寝起きすること。昼夜逆転や睡眠不足はメンタルに悪影響を与えるため、まずは規則正しい生活を心がけましょう。
適度な運動を取り入れる：ウォーキングやストレッチなど、激しくない軽い運動を日常に取り入れると、脳内でセロトニンという「幸せホルモン」が分泌され、気持ちが前向きになります。
無理せず自己対話をする：やりたいことやできることを小さく区切って、少しずつ取り組んでいくことが大切。「できない自分を責めない」「今日はここまででいい」という気持ちで自分を労わりましょう。

また、信頼できる友人や家族に話を聞いてもらうことも心の整理に役立ちます。1人で抱え込まないことが何よりも大切です。それでも不調が改善しない場合や気になることがあれば、早めに専門家に相談しましょう。

心身の不調は、無理に隠したり否定したりするよりも、早めに気づき、対策することで回復しやすくなります。

具体例として、初めは仕事や勉強をいつもより短い時間で区切ってみたり、新しい趣味やリラックス法を試してみたりすると良いでしょう。また、秋は食欲や気候の変化も大きい季節。栄養バランスの良い食事やビタミン・ミネラルを十分に取ることも、心の健康を支えます。質の良い睡眠やカフェイン・アルコールの過剰摂取を控えることも効果的です。

心の健康を守るために

もしかすると9月病かもしれない…と思ったら、まずは自分の心と体の声に耳を傾けてあげること。そして、無理なく続けられる生活リズムの見直しや軽い運動、自己対話や信頼できる人とのコミュニケーションを大切にしましょう。これらはどれもすぐに取り組めるシンプルなことばかりです。

9月病は、誰にでも起こりうる一時的な心の不調であり、適切なケアをすれば必ず乗り越えられます。自分を責めず、少しずつ自分を大切にする習慣を身につけて、この秋を元気に過ごしていきましょう。

監修者：古賀愛子（こがあいこ）ハナ・ビューティークリニック院長

熊本大学医学部医学科卒業。
国立国際医療研究センターにて初期臨床研修を修了後、東京大学医学部附属病院で心身医学を専攻。内科専門医および心療内科専門医の資格を取得。心と体のつながりに深く向き合う医療に従事するなかで、美容医療がもたらす前向きな変化に着目し、2021年より大手美容外科に勤務。年間数千件におよぶ患者様の診療を行いながら、美容医療の技術と知識を磨く。院長職や技術指導医としての経験も積み、若手医師の育成にも携わる。2024年より新宿・ハナ・ビューティークリニック院長に就任。
患者様一人ひとりの「こうなりたい」という想いに寄り添い、医学的な根拠に基づいた美容医療を通じて、内面からも輝ける美しさを引き出すことを目指している。

クリニックHP：https://hana-beautyclinic.com/
Instagram：https://www.instagram.com/hanabeautyclinic87?igsh=ZnM4OXdvbWk3a2Rz