医師「ニキビや吹き出物のリスクを高める」→実は『肌荒れ』を招いてる…汗をかいた後の“NG行動”とは？【医師が監修】

運動で汗をかくと、気分もリフレッシュして気持ちいいですよね。でも、汗をたくさんかいたあとのお肌はどうなっているか気になったことはありませんか？「運動は肌にいいの？それとも悪いの？」と悩む人も多いはず。実は、汗にはお肌に良い面もあれば、放置するとトラブルのもとになる面もあります。

この記事では、運動後のスキンケアのコツとともに、汗が肌に及ぼす影響をわかりやすく解説していきます。

汗をかくことはお肌に良い？悪い？知っておきたいポイント

まずは、汗をかくこと自体が肌にどんな影響を与えるのか見ていきましょう。適度な運動による発汗は、新陳代謝を促進し、血行を良くすることで肌の健康にプラスに働きます。汗と一緒に老廃物や汚れが排出されるので、肌のターンオーバー（生まれ変わり）が活発になりやすいのです。

しかし一方で、汗には塩分や皮脂も含まれているため、そのまま放置すると肌表面に汚れや雑菌がたまりやすくなります。これが毛穴の詰まりや炎症の原因となり、ニキビやかゆみ、赤みといった肌トラブルを引き起こすことも。特に皮脂が過剰な脂性肌の人や敏感肌の方は注意が必要です。

つまり、汗をかくこと自体は肌に悪くないのですが、その後の処理やケアが肝心。正しいスキンケアで汗のメリットを引き出し、デメリットを避けることが大切です。

知らなきゃ損！運動後のスキンケアのポイント

汗をかいた後のスキンケアは、汗の成分が肌トラブルを招かないようにしつつ、乾燥を防いで保湿を十分に行うことがポイントです。具体的には、まず運動後はできるだけ早く、ぬるま湯と優しい洗顔料で汗と汚れを洗い流しましょう。洗浄はゴシゴシこすらず、肌に刺激を与えないように優しく行うのがコツです。

また、洗顔後はすぐに保湿をすることが欠かせません。汗をかくと肌の水分が失われやすいので、化粧水で水分を補給し、その上から乳液やクリームでしっかりフタをすると乾燥の予防になります。最近は運動後用のさっぱり系保湿アイテムも充実しているので、自分の肌タイプに合ったものを選ぶといいでしょう。

もし外で運動した場合は、日焼け止めを落とすことも忘れずに。日焼け止めが肌に残ると、皮膚の毛穴を塞ぎやすくなります。毛穴詰まりや炎症を引き起こし、ニキビや吹き出物の発生リスクを高めてしまう可能性も。また、日焼け止めに含まれる化学成分が肌に長時間残ることで、敏感肌の人はかぶれや赤み、かゆみなどを引き起こす可能性もあります。

汗は美肌の味方！運動後は正しいケアで美肌をキープ

運動による汗は、お肌の新陳代謝を促し健康的な肌作りに役立つ一方で、そのまま放置すると毛穴詰まりや炎症といったトラブルの原因にもなります。だからこそ、運動後はなるべく早く優しく汗を洗い流し、丁寧な保湿で乾燥や刺激から肌を守ることが大切です。

適切なスキンケアを身につけて、運動も肌も気持ちよく毎日を過ごしましょう！

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監修者：古賀 愛子（こが あいこ）ハナ・ビューティークリニック院長

熊本大学医学部医学科卒業。
国立国際医療研究センターにて初期臨床研修を修了後、東京大学医学部附属病院で心身医学を専攻。内科専門医および心療内科専門医の資格を取得。心と体のつながりに深く向き合う医療に従事するなかで、美容医療がもたらす前向きな変化に着目し、2021年より大手美容外科に勤務。年間数千件におよぶ患者様の診療を行いながら、美容医療の技術と知識を磨く。院長職や技術指導医としての経験も積み、若手医師の育成にも携わる。2024年より新宿・ハナ・ビューティークリニック院長に就任。
患者様一人ひとりの「こうなりたい」という想いに寄り添い、医学的な根拠に基づいた美容医療を通じて、内面からも輝ける美しさを引き出すことを目指している。

クリニックHP：https://hana-beautyclinic.com/
Instagram：https://www.instagram.com/hanabeautyclinic87?igsh=ZnM4OXdvbWk3a2Rz