なぜ、４０代になると急にシミやたるみが？→医師に聞いたら、“知らずに続けていたNG習慣”が原因だった…【医師が監修】

2025.8.4

40代になると、30代とは違った肌の変化を感じ始める方が多いですよね。若い頃と同じケアを続けているのに、シミやたるみ、乾燥が気になり始めた…そんな悩みを抱えていませんか？実は、40代の肌にはそれまでとは違ったアプローチが必要です。年齢とともに減少するコラーゲンや肌の保湿力を補いながら、無理なく続けられるケアが美しさの鍵。

この記事では、40代のスキンケアのポイントと避けたいNG習慣を分かりやすく解説します。

見逃せない！40代の肌に起こるトラブルと、避けるべきNG習慣とは？

40代の肌は、加齢による影響と環境ダメージの蓄積で変わってきます。まず肌の角質層の水分保持力が低下し、乾燥しやすくなるのが顕著な変化です。また、コラーゲンやエラスチンなどの肌のハリを支える成分の生成も減少し、シワやたるみが目立つようになります。さらに、ターンオーバー（肌の生まれ変わり）も遅くなり、くすみやシミとなって表面に現れるケースが増えます。

一方で、知らず知らずのうちにやりがちなNG習慣が、肌の老化を加速させてしまうことも。例えば、強すぎる洗顔は肌の必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥やバリア機能の低下を招きます。40代の肌は特にデリケートなので、洗顔は低刺激でしっとりタイプのものを使い、泡で優しく包み込むように洗うのがベストです。

また、保湿不足や日焼け止めを怠ることも大敵。実際、毎日の保湿をさぼると肌の乾燥が進み、シワが深くなりやすくなります。さらに40代はホルモンバランスの変化から、肌が敏感になりやすいので刺激物やアルコールが多い化粧品や洗顔も避けたほうがよいでしょう。加えて、睡眠不足や喫煙、過度な飲酒などの生活習慣が肌の老化を早めてしまうという大きな原因になるため、総合的な健康管理もあわせて見直すことが必要です。

40代におすすめのスキンケア

40代のスキンケアは「保湿」と「エイジングケア」を中心に据えることが重要です。

ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分をしっかり取り入れた化粧水やクリームを使い、肌のバリア機能を守りながら潤いをキープしましょう。また、シワやたるみにはレチノール（ビタミンA誘導体）やペプチドなどのエイジングケア成分が有効だといわれています。

シミ予防にはビタミンCやトラネキサム酸がおすすめ。ビタミンCはメラニン生成を抑制し、さらにメラニンの還元（シミを薄くする効果）を期待できます。抗酸化作用も強いので、紫外線による肌ダメージから守ってくれる優秀な成分です。トラネキサム酸は、メラニン生成に関わる炎症を抑える作用があり、色素沈着の予防にも効果的。近年は化粧品や医薬部外品に配合され、安心して使える成分として注目されています。そして、紫外線は肌老化の大きな原因になるため、日焼け止めで毎日しっかり日焼け対策を行うことも欠かせません。

毎日を変えるスキンケアで40代の肌をもっと美しく！

40代のスキンケアは、単に保湿するだけでなく、肌の特徴と変化を理解し、それに合わせたケアを続けることが大切です。洗顔方法の見直しや、肌にやさしい成分を選ぶこと、紫外線対策、そして規則正しい生活習慣の維持といったトータルケアが必要に。

今から正しい方法や自分にあったスキンケアを取り入れて、40代からの肌を大切にしていきましょう！

監修者：古賀愛子（こがあいこ）ハナ・ビューティークリニック院長

熊本大学医学部医学科卒業。
国立国際医療研究センターにて初期臨床研修を修了後、東京大学医学部附属病院で心身医学を専攻。内科専門医および心療内科専門医の資格を取得。心と体のつながりに深く向き合う医療に従事するなかで、美容医療がもたらす前向きな変化に着目し、2021年より大手美容外科に勤務。年間数千件におよぶ患者様の診療を行いながら、美容医療の技術と知識を磨く。院長職や技術指導医としての経験も積み、若手医師の育成にも携わる。2024年より新宿・ハナ・ビューティークリニック院長に就任。
患者様一人ひとりの「こうなりたい」という想いに寄り添い、医学的な根拠に基づいた美容医療を通じて、内面からも輝ける美しさを引き出すことを目指している。

クリニックHP：https://hana-beautyclinic.com/
Instagram：https://www.instagram.com/hanabeautyclinic87?igsh=ZnM4OXdvbWk3a2Rz