『ニキビの悪化』『肌のベタつき』…実は“保湿法”が間違ってるかも！→本当に効く“保湿テク”とは？【医師の監修】

「肌が乾燥しているからとりあえず保湿すれば大丈夫」と思っていませんか？実は、保湿ケアって肌タイプに合わせて選ばなければ、逆にトラブルを招いてしまうことも多いんです。乾燥肌でも脂性肌でも、さらには敏感肌や混合肌など、それぞれの肌が求める保湿の種類や方法は異なります。間違った保湿は「ニキビが悪化した」「肌のベタつきが止まらない」など悩みを悪化させてしまうことも。

そこで今回は、肌タイプ別に適した保湿方法を丁寧に解説し、あなたの肌に本当に必要なケアを見つけるヒントをお伝えします。

保湿の「正解」はひとつじゃない

肌の状態は人によって大きく異なり、大きく分けて乾燥肌、脂性肌（オイリー肌）、混合肌、敏感肌があります。

乾燥肌は皮脂が少なく水分を保持しにくいので、しっかりとした保湿が必要ですが、脂性肌は過剰な皮脂でベタつきやすいため、重すぎる保湿は逆効果になりがち。さらに混合肌の場合は、Tゾーンの脂っぽさと頬の乾燥が同時に起こるため、部分的に使い分けることも大切です。

また敏感肌の場合は、刺激の強い成分を避け、低刺激で肌バリア機能をサポートする優しい保湿が望まれます。こうした肌タイプの違いを無視して、単に「保湿すればいい」という自己流ケアを続けると、かえって肌荒れや炎症を引き起こす危険性があります。

肌の悩みに対して「とりあえず保湿」という言葉をよく聞きますが、肌質を考慮せずに保湿方法を選ぶと、逆に肌トラブルが増えてしまうこともあるため注意が必要です。

肌タイプ別おすすめの保湿ケアポイントと具体的な方法

では、具体的に肌タイプごとにどんな保湿方法がよいのか、それぞれのポイントをまとめてみました。

乾燥肌

• 肌の水分保持力が低いため「保湿成分」と「油分」のバランスが大切
• ヒアルロン酸やセラミドなどの「保湿成分」が豊富な化粧水や美容液を活用
• 最後にクリームやバームでフタをして、潤いの蒸発を防ぐ

脂性肌（オイリー肌）

• 皮脂多めでベタつきやすいため「油分の少ない」「さっぱりタイプ」の保湿剤を選ぶ
• ジェルタイプや水ベースの軽いテクスチャーがおすすめ
• 洗顔後はすぐに化粧水で水分を補い、必要最低限の保湿を心がける

混合肌

• Tゾーンの脂っぽさと、頬の乾燥を見極めてケアを使い分け
• 脂っぽい部分は軽めの化粧水や乳液で、水分を補いつつフタは控えめに
• 乾燥しやすい部分にはクリームや美容液をきちんと使って保湿

敏感肌

• 刺激となる香料やアルコールは避けて、低刺激処方を選ぶ
• セラミドやスクワランなど肌のバリア機能をサポートする成分が入ったものがおすすめ
• 保湿ケアは量より質を重視し、肌が赤くなったりヒリヒリしたら中止して医師に相談を

また、どの肌タイプでも共通して意識したいのが「洗顔方法」の見直し。強すぎる洗顔や熱いお湯は肌のうるおい成分まで奪ってしまうので、ぬるま湯で優しく洗い、保湿を素早く行うことがポイントです。

毎日の『とりあえず保湿』は卒業！肌が喜ぶスキンケアを

肌の保湿はただ塗ればいいというわけではなく、その日の肌状態や自分の肌タイプに合ったケアを選び、正しく使うことが何より重要です。

間違った保湿は肌への負担となり、肌荒れや過剰な皮脂分泌、乾燥の悪化などの原因になります。

今日から「とりあえず保湿」は卒業して、自分の肌としっかり向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。

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監修者：古賀 愛子（こが あいこ）ハナ・ビューティークリニック院長

熊本大学医学部医学科卒業。
国立国際医療研究センターにて初期臨床研修を修了後、東京大学医学部附属病院で心身医学を専攻。内科専門医および心療内科専門医の資格を取得。心と体のつながりに深く向き合う医療に従事するなかで、美容医療がもたらす前向きな変化に着目し、2021年より大手美容外科に勤務。年間数千件におよぶ患者様の診療を行いながら、美容医療の技術と知識を磨く。院長職や技術指導医としての経験も積み、若手医師の育成にも携わる。2024年より新宿・ハナ・ビューティークリニック院長に就任。
患者様一人ひとりの「こうなりたい」という想いに寄り添い、医学的な根拠に基づいた美容医療を通じて、内面からも輝ける美しさを引き出すことを目指している。

クリニックHP：https://hana-beautyclinic.com/
Instagram：https://www.instagram.com/hanabeautyclinic87?igsh=ZnM4OXdvbWk3a2Rz