医師「肌老化の原因に」→実は『シワやくすみ』を悪化させてる…見落としがちな“３つのNG習慣”とは？【医師が監修】

2025.8.2

20代の肌とは違い、30代は「変化」を感じやすい年代。鏡を見て「あれ？シワが増えた？」「なんだか肌のハリが…」と悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。でも、焦ることはありません。30代の肌に合ったスキンケアのポイントを押さえれば、若々しい肌をキープすることは十分可能。

今回は、30代の肌トラブルを防ぎ、透明感とハリを保つケアのコツと避けるべきNG習慣も詳しく解説します。

30代の肌悩みを理解して！変わりゆく肌に合わせたケアの大切さ

30代になると、肌の変化は目に見えてあらわれることが多くなります。

コラーゲンの減少や代謝の低下で、シワやたるみ、乾燥が気になりやすくなるのが特徴です。特に、肌のバリア機能が弱まりやすく外的刺激に敏感になるため、保湿と紫外線対策は欠かせません。加えて、疲れやストレスの影響も受けやすいため、生活習慣の見直しも重要なポイントです。

ここで疑問に思うのが、「20代の頃のスキンケアと何が違うの？」という点。実は、30代の肌にはより丁寧な保湿ケアとアンチエイジング成分の活用が効果的とされています。

見落としがちなNG習慣と、具体的に実践したいケアとは

実践したいスキンケアの反面、知らず知らずのうちにやってしまいがちなNG習慣もあるので注意が必要です。代表的なのが以下の3つです。

過剰な洗顔や摩擦：肌の油分やバリアを奪い、乾燥や刺激に弱い状態に。30代以降の肌には、優しい洗顔料と丁寧な洗い方がマスト。
睡眠不足：成長ホルモンの分泌が減ることで肌の修復力が低下し、小じわやくすみの原因に。
紫外線対策の怠り：紫外線は肌老化の最大要因。日焼け止めは季節を問わず毎日使う習慣をつけましょう。

これらを避けるのは必須。また、ストレス管理やバランスの良い食事、適度な運動も肌の調子を整えるうえで欠かせません。

では、30代からはどういったケアが必要になってくるのでしょうか？まず保湿は、化粧水だけで済ませず、美容液や乳液、クリームを重ねてしっかりと肌の水分を閉じ込めましょう。たとえば、ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分が効果的です。

また、保湿とは別に、レチノールやビタミンC誘導体のような肌のターンオーバーを促進してコラーゲン生成を助ける成分もオススメです。

紫外線対策は、日焼け止めの塗り直しも忘れずに。ついつい「曇りだから」と怠りがちですが、紫外線は曇りの日でも届くので年間を通して使うのがベストです。

最後に、睡眠は7時間以上を目標に生活リズムを整え、栄養バランスの良い食事と適度な運動で肌の新陳代謝を促進しましょう。これらはホルモンバランスにも関係し、肌トラブル予防につながります。

美肌を育てる第一歩は「日々のちょっとした工夫」から

30代のスキンケアは、ただ高価なアイテムを使うだけではなく、「自分の肌に合った基本のケア」と「避けるべき習慣」の見極めが大切です。肌の変化は誰にでも訪れるものだからこそ、対処法を知って賢くケアすれば、その後の肌のコンディションに大きな差がつきます。

30代は肌のターニングポイント。乾燥や小ジワが気になり始めたら保湿を強化し、肌を傷つける摩擦や睡眠不足、紫外線のダメージを避けること。さらに、生活リズムを整えることで内側から健やかな美肌を目指しましょう。

監修者：古賀愛子（こがあいこ）ハナ・ビューティークリニック院長

熊本大学医学部医学科卒業。
国立国際医療研究センターにて初期臨床研修を修了後、東京大学医学部附属病院で心身医学を専攻。内科専門医および心療内科専門医の資格を取得。心と体のつながりに深く向き合う医療に従事するなかで、美容医療がもたらす前向きな変化に着目し、2021年より大手美容外科に勤務。年間数千件におよぶ患者様の診療を行いながら、美容医療の技術と知識を磨く。院長職や技術指導医としての経験も積み、若手医師の育成にも携わる。2024年より新宿・ハナ・ビューティークリニック院長に就任。
患者様一人ひとりの「こうなりたい」という想いに寄り添い、医学的な根拠に基づいた美容医療を通じて、内面からも輝ける美しさを引き出すことを目指している。

クリニックHP：https://hana-beautyclinic.com/
Instagram：https://www.instagram.com/hanabeautyclinic87?igsh=ZnM4OXdvbWk3a2Rz