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期日前投票の利用者が『過去最多』ナゼ?参議院選挙に「スムーズすぎて驚いた」声あふれる

  • 2025.7.27
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出典:photoAC(写真はイメージです)

2025年7月20日に投開票が行われた参議院選挙。注目を集めたのは、投票日当日の動向ではなく、過去最多となる約2618万人が利用した「期日前投票」でした。

「当日投票が最終締切に感じる」「スムーズすぎて驚いた」といった声がSNSで話題になり、投票スタイルの変化が浮き彫りになっています。

この背景には、手続きの簡素さや柔軟な投票期間、アクセスしやすい投票所の設置など、制度の進化が多くの有権者の行動を変えつつあるようです。これまでの「当日投票が当たり前」という常識が覆りつつある今、その便利さと影響について注目が集まっています。

今回は、「期日前投票制度」に対する世の中の反応をご紹介します。

期日前投票制度とは?

総務省の公式ホームページによると、期日前投票制度とは、本来は「投票日は決まった日に一斉に投票所で投票する」ことが基本となっている選挙制度の中で、投票日よりも前に、同じ方法で正式な投票ができる仕組み

つまり、選挙当日と同じように、投票用紙をその場で投票箱に入れる「確定投票」ができるのがポイントです。

この制度は、仕事や旅行、冠婚葬祭などで投票日に予定があると予想される人が、規定の宣誓書に記入すれば利用できます。その後のやり方は投票日当日とほとんど同じで、複雑な手続きは不要です。

投票できる期間は、選挙の公示(告示)日の翌日から、投票日の前日まで。市区町村に1カ所以上設置される「期日前投票所」で、朝8時30分から夜8時まで投票できます(※場所によって多少異なることがあります)。

また、期日前投票では、その日投票に来た時点で選挙権の有無が判断されるため、たとえその後に引っ越しや死亡などで選挙権を失っても、その投票は有効とみなされます。

自分の都合に合わせて簡単に投票できることから、今では多くの人に利用される、便利で現代のライフスタイルに合った制度として定着しつつあります。

「便利すぎる」「早く済ませたい」期日前投票派の声

期日前投票を経験した人からは、その利便性を高く評価する声が相次いでいます。

  • 自分のスケジュールに合わせて投票できるのがありがたい!
  • 平日の午前中に行ったらほとんど人がおらず、5分もかからずに終わった。
  • 何かと手続きが面倒なイメージだったが、スムーズすぎて驚いた。

期日前投票は、時間的・精神的な負担を軽減してくれる選択肢として、ますます注目されています。土日を含む期間設定やバリアフリーな投票所の整備も、多くの人の参加を後押ししているようです。

  • 投票所の入場券を忘れてしまったが、本人確認ができれば問題なく投票できた。想像以上に簡単だった
  • 役所や大型商業施設など、駐車場が完備されていてバリアフリーな場所に設置されていることが多い。足腰の悪い高齢の親を連れて行くにも楽だった。

投票の「当たり前」が変わりつつある今、期日前投票は“日常に組み込める民主主義”として評価されているようです。

当日何かあっても大丈夫!という安心感

また、当日に何かあって行けなくなってしまった時の保険として期日前投票を利用した方も多いようです。

  • 投票日が雨だったり、急用が入ったりする心配がないのが良い。
  • 当日投票が「最終締め切り」と思うようになった
  • やるべきことを早く済ませたという安心感がある。
  • 期日前がスムーズすぎて、現在の「当日投票」が単なる締め切りのようになっているよね。

期日前投票が一般的になったことから、期日前投票が“投票期間”のような役割になってきているようです。

「当日こそが本番」投票日を重視する人たち

一方で、あえて当日に投票するという人々も根強く存在しています。

  • 選挙当日、近所の投票所まで足を運び、一票を投じるという行為そのものに重みを感じる。
  • 選挙運動は投票日の前日まで行われている。最後まで各候補者の訴えを見極めてから、貴重な一票を投じたい。
  • 指定されている投票所は歩いてすぐの小学校。わざわざ期日前投票のために、遠くの役所まで行くよりも楽

当日投票までは長い期間があります。ギリギリまで候補者を見極めることが重要と考える声も多く見られます。

投票日ならではの“ワクワク感”がある

また、利便性よりも「選挙日ならでは」の感覚を大事にしたいという考え方も。

  • 投票日当日しか得られない空気やイベント感があるよね。
  • 普段入ることができない学校や公民館に行けるのが楽しいんだよね。
  • 小学校の門をくぐったときの“ワクワク感”がいいんだよなぁ。

投票会場には、小学校が利用されている地域も多くあります。普段は入れない会場を利用することで、ある種お祭りのような高揚感を楽しんでいる方も多いようです。

みなさんはどう考えますか?

今回は、「期日前投票」に対する世の中の人の声をご紹介しました。

「自分のスケジュールに合わせて投票できてありがたい」や「やるべきことを前倒しで終わらせた安心感がある」といった声が見られ、期日前投票の定着ぶりが印象に残ります。また、「5分もかからずに終わった」「スムーズすぎて驚いた」など、手続きに驚く方も。こういった利点から、過去最多の利用者数になったのかもしれません。

一方で、「当日こそが本番」と考える人の姿勢や、当日投票日までの見極めを重要と感じる方も多くいるようです。制度の多様化が進む中で、一票の重みをどう感じるかは人それぞれ。

皆さんは、今回のこの話題、どのように考えますか?


出典:総務省「期日前投票制度の概要」(https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/touhyou/kijitsumae/kijitsumae01.html