意外と読めないかもしれません。【難読漢字】「口遊む」はなんと読む？読めたらスゴい。

みなさんは「口遊む」という漢字を見たとき、すぐに読み方がわかりますか？

普段はあまり見かけないこの言葉、一見すると「くちあそぶ」や「こうゆうむ」などと読みたくなりますよね。

実はこの漢字、あまりにも難しく、一度正しい読み方を知ると「なるほど！」と納得してしまうような言葉なんです。

今回はそんな意外と読めない難読漢字「口遊む」について、その読み方と意味、使い方の実例などを楽しく解説していきます。
読めたらちょっと“漢字マスター”になった気分になれるかもしれませんよ！

問題

「口遊む」これ、なんと読む？

それでは正解を発表します。

さて、「口遊む」という漢字、正しい読み方は「くちずさむ」です。

意味は、歌や詩などを思いつくままに口にしたり歌ったりすること、多くは歌を鼻歌のように歌う様子を指します。日常生活で使う言葉のひとつ「口ずさむ」は実はこの漢字で表されることがあるのです。

ただ、普段は平仮名で書かれることの方が多いため、「口遊む」と漢字で見かけると戸惑う方が多いのです。

さらに「遊」という漢字は、「遊ぶ（あそぶ）」や「遊宴」などの言葉に使われるため、普通は「遊ぶ」と読んでしまうことが多いのですが、「口遊む」の場合は「ずさむ」と読みます。これは「遊」が「ずさむ」という読みを持つわけではなく、「口ずさむ」という言い回しが慣用的にそう読まれているためです。

「口遊む（くちずさむ）」は、普段の会話では使われるものの、漢字表記としては文学作品や歌詞、古典的な文章などで目にすることが多い表現です。特に日本の古典文学や詩歌の中で、心地よく歌をつぶやく情景を描写するときに使われてきました。

たとえば、春の陽気に誘われて自然の中を散歩しながら、小さな歌を口ずさんでいる様子を表現したいとき、「彼女は優しい風に吹かれながら、やさしく口遊むように歌った」といった形で使われます。また、口ずさむことによって、ふとした瞬間に思い出や感情が呼び起こされる、そんな繊細なニュアンスも含まれています。

現代では、この言葉の持つ情緒的な響きが好まれ、小説や詩作での表現に使われるほか、音楽関係の記事や評論などでも「口遊む」という漢字が選ばれることがあります。

いかがでしたか？意外と読めない難読漢字「口遊む」は、正しくは「くちずさむ」と読み、小声で歌を歌う様子を表す言葉でした。

日常ではあまり漢字で書かれないために困惑しがちですが、知識として持っておくと文学的な表現に触れたときに役立ちます。

漢字一つ一つが持つ意味や読み方の由来を学ぶことは、日本語の奥深さや美しさを再発見する良いきっかけとなるでしょう。これからも「口遊む」のような難読漢字を楽しみながら、言葉の世界を広げていってはいかがでしょうか？

漢字の知識は、ちょっとした会話や文章でも注目を集める“秘密の武器”にもなりますよ。

参考文献：小学館『デジタル大辞泉』