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年収600万円でも『お金が貯まらない人』がやりがち…意外と見落としている“見えない支出”とは?【FPが解説】

  • 2025.7.16
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

年収600万円と聞くと、十分に生活できて、なおかつ貯金もできそうなイメージがありますよね。

しかし、実際には「月々の給料は悪くないのに、なぜかお金がなかなか貯まらない…」と悩んでいる人が少なくありません。その原因の一つが、いわゆる「見えない支出」です。普段気づかずに無意識のうちに消えているお金が、積み重なって大きな金額に膨れ上がっているのです。

今回は、その「見えない支出」とは何か、具体的にどんなことにお金を使ってしまっているのかを詳しく解説していきます。

見えない支出の正体とは?! 意外と多い“ついで消費”と固定費の落とし穴

年収600万円の方がなかなかお金を貯められない原因としてよく挙げられるのが、日常生活の中に潜む“見えない支出”の存在です。

具体的には、以下のようなものが当てはまります。

コンビニや自動販売機での無意識の買い物

ちょっとした飲み物やおやつ、雑貨類など、毎日の小さな買い物が積み重なると年間で数万円に。

サブスクリプションサービス

音楽・動画配信サービス、電子書籍、ジム、アプリ課金など、月々数百円から数千円の固定費が複数ある場合、気づかずに毎月多額の出費に。

通信費や保険料の見直し不足

スマホの料金プランや自動車保険、生命保険の内容を見直さず、高めのプランを継続していることも見えない無駄遣いの一因です。

これらの支出は、家計簿を付けていなかったり、何気なく払っていたりすると、自分のお金がどれだけ消えているかを把握しづらい厄介な部分です。

また、友人や職場の付き合いで飲みに行く回数も、見落としがちな出費の一つ。一度の飲み会の出費自体は大きくなくても、積み重なると無視できない金額になります。

意識して家計を見直すことが重要!

「無駄遣いじゃないし」と思いがちな見えない支出。

これを減らすには、まず自分の支出を「見える化」することが大切です。

例えば、家計簿アプリを利用すれば、銀行口座やクレジットカードと連携して、自動的に支出が整理されます。これにより、「知らなかった浪費」に気づけるのです。

次に、サブスクリプションの定期見直しもおすすめです。案外使っていないサービスにお金を払い続けているケースが多いので、不要なものは解約しましょう。さらに、通信料金や保険のプランも、数年に一度かライフステージが変化した時にチェックするだけで年間数万円の節約に繋がることがあります。

また、毎日の飲み物や外食の回数を少し減らす習慣も効果的。

例えば、コーヒーを外で買う回数を減らして家でいれるだけで、月に数千円の節約が可能です。飲み会も計画的に参加し、本当に必要な場以外は断る勇気を持つことも必要です。

忙しい人ほど要注意!賢い節約のコツ

仕事で忙しく、自分の支出を細かく管理する時間がない人ほど、この「見えない支出」が大きな負担になりやすいものです。

忙しさが原因で外食が増えたり、便利さを優先してコンビニやネットショッピングでの買い物が多くなったりしがちです。それらが知らず知らずのうちにお金を食いつぶしています。

そのため、生活を見直す際には一気に大幅節約を狙うよりも、「まずは自分の出費をしっかり把握すること」と「毎月の固定費やサブスクを見直すこと」を優先してください。これだけでも、無理なくお金が貯まる基盤ができますし、精神的にもゆとりが生まれます。

また、年間の支出を一覧化すると、「こんなに使っていたのか!」と驚くこともありますが、それが貯金や資産形成を成功させる第一歩になります。地味な努力ですが、見えない支出を意識化しコントロールすることで、着実に貯蓄ができる体質へと変わっていきます。

貯金できない悩みは“見えない支出”にアプローチ!賢く節約を始めよう

年収600万円は決して低くない収入ですが、それでもお金が貯まらない理由の多くは「見えない支出」の影響が大きいことが分かりました。コンビニの小さな買い物やサブスクリプションの重複、飲み会の回数など、知らず知らずのうちに発生する浪費を減らすことが、堅実な貯金への近道です。

まずは自分の支出をしっかり把握することから始めてみてください。家計簿アプリの導入や、定期的な固定費の見直し、生活習慣のちょっとした改善が継続的な効果を生み出します。忙しい中でも意識的に無駄を減らしていけば、お金の管理がしやすくなり、将来の安心や夢の実現もしやすくなりますよ。


監修者:ケイジ
FP2級取得の金融特化ライター。
実体験をもとに、少ない収入でも純資産を増やす方法を発信している。
運営ブログ(https://keigorou.com/)