1. トップ
  2. 具体的に何がいいか子どもに伝えてる?迷いを招く「おざなりほめ」/子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ

具体的に何がいいか子どもに伝えてる?迷いを招く「おざなりほめ」/子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ

  • 2025.6.29

子どもに自分の気持ちが伝わらずにイライラモヤモヤ...。3歳児と2歳児を子育て中のマコさんとユウさんはそんな悩みを抱えていましたが、適切な言葉をかけることで、状況がいい方向に変化したそうで...。「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」のスペシャリストである島村華子先生が教える、子どもたちにいい変化をもたらす「言葉がけ」を綴った『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』(KADOKAWA)をお届けします。

※本記事は島村華子監修、てらいまき著の書籍『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

登場人物

14375165.webp

マコとユウ:子育て中の新米夫婦。「自分たちはこれでいいのか」、不安になりながら子育て中。

14374936.webp

アララ:きょうりゅうが大好きな3歳半。あまり言うことを聞いてくれない。

14374938.webp

華子先生:島村華子先生。子どもに対する絶対的な尊敬・尊重を基盤にする「モンテッソーリ教育」「レッジョ・エミリア教育」についてくわしい児童発達学の研究者。上智大学卒業後、カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、オックスフォード大学で博士号を取得(児童発達学)。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員育成に携わる。

「ほめられないと不安」になる言葉がけとは。

14375611.webp
14375615.webp
14375616.webp
14375617.webp
14375618.webp
14375619.webp
14375620.webp
14375621.webp
14375622.webp
14375612.webp
14375613.webp
14375614.webp

華子先生のアドバイス:おざなりほめをやめる

「すごいね」「上手」など、具体性に欠けるほめ方は「おざなりほめ」と呼ばれます。子どもには、何がよかったのかが伝わりません。そして、一番の問題は、大人はよかれと思ってほめていたとしても、子どもが「ほめられること」に依存してしまうほか、条件付きの自己肯定感を持つようになるということです。何に対しても常に大人の評価が伴うために、ほめられないと不安になり、外的評価がないと自分に価値を見出せなくなってしまうからです。また、周囲から評価を与えられることに慣れてしまい、自分で判断することをやめてしまうのも問題です。おざなりほめは、簡単に子どもをおだてたり、注意深く見ていなくても言えたりする便利な方法かもしれませんが、実際は子どもから自発性を奪ってしまうのです。


元記事で読む
の記事をもっとみる