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富士山噴火に備える備蓄は2週間分必要!?水のローリングストックを始めよう

  • 2025.6.27

しかし、富士山が噴火した場合の首都圏の降灰対策に関する有識者検討会が2025年3月に発表した報告書では、備蓄は「1週間分以上が望ましい」と記載されています。富士山が噴火した場合、噴火や降灰が長期にわたる可能性があることから、より長い期間を想定した備蓄が求められたのです。

備蓄は多ければ多いほど安心ですが、過去の富士山噴火(宝永噴火)では2週間噴火が継続したとされているため、2週間程度を目安に備蓄の強化を目指すと良いでしょう。特に、富士山噴火による影響を受けやすい地域に住む方は備蓄をより多くしておくと安心です。

災害用の備蓄に欠かせない水は、特にかさ張りがちなものです。そこで、今回は水の備え方を具体的に考えてみます。2週間分の水の備蓄は、4人家族の場合で168Lにもなります。大量に備蓄する場合は、管理の手間や費用の節約のためにも、一部をローリングストックにすることがおすすめです。

1人あたりの水の備蓄量って?

みなさんの家庭において必要な水の備蓄量を確認しておきましょう。世帯人数別の必要量はこちらです。

1人世帯:1週間分21L、2週間分42L
2人世帯:1週間分42L、2週間分84L
3人世帯:1週間分63L、2週間分126L
4人世帯:1週間分84L、2週間分168L
5人世帯:1週間分105L、2週間分210L

これまで1週間分の水を備蓄していた場合、その倍量の準備が必要と考えると、費用や管理の手間がかなり増えることが想像できます。

すべてを保存水で揃えるなら

災害に備える水として、まずは保存水を思い浮かべます。Amazonで保存水を検索すると、
5年間保存可能な水2Lボトル1本あたり191円の商品を発見。

この商品より高いものもありますが、5年保存水では200円前後で購入できるものが多いようです。

5年より7年、7年より10年と、保存期間が長くなるほど価格も高くなる傾向です。もし、予算に余裕があるのなら、なるべく保存期間が長い製品で揃えることで、期限管理の手間を削減できます。

とはいえ、必要な量のすべてを保存水で揃えるとかなり高額になります。数年に一度、すべての水の備蓄を入れ替えるのも大変です。そこで、備蓄した水の一部を日常的に使う「ローリングストック」をおすすめします。

水のローリングストック方法

ローリングストックとは「日常的に在庫を使いながら、使った分を買い足す」備蓄方法です。ストックを切らすことがなく、賞味期限切れも防げます。

水をローリングストックするには、どんな方法があるでしょうか。代表的な3つの方法を紹介します。

ミネラルウォーターを普段使いする

ご自身がどのくらいの期間で、どの程度の量を消費するか考え、消費と買い足しの循環が適切に行える量をローリングストックにすると良いでしょう。

備蓄する際には、2Lの大きなボトルだけではなく、500mlボトルでも用意すると良いですね。外出時に持ち出すことも容易なうえ、子どもなど力の弱い人も扱いやすいのでおすすめです。

水道水の汲み置き

上の写真のように水道水をボトルなどの口ギリギリのところまで入れ、空気が入らないようにしっかりフタを閉めましょう。ボトルに注ぐ水は、浄水器を通したり沸かしたりせず、水道水をそのまま入れてください。

直射日光を避けて常温で3日、冷蔵庫で10日ほど保管が可能です。期限が過ぎた後もトイレなど生活用水として使うことができます。汲み置いた水を使う際には、直接口をつけずコップなどに注いで使うと衛生的です。

この方法は大量にストックすることがなかなか難しいですが、少しでも備蓄を増やしておきたい時には良い方法です。例えば、台風通過の予報があるときなど、事前にボトル何本分かを汲み置いておくと安心感が増して良いでしょう。

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーの水も災害時に頼れる存在です。

水道水を汲んで使う浄水タイプや、電源を用いるタイプのウォーターサーバーは災害時の使用が難しい場合がありますが、レバー式やコック式のウォーターサーバーは災害時に力を発揮するでしょう。

サーバー用の水の在庫を多めに置いておくと、災害対策としても役立ちそうです。

量の多い備蓄品はローリングストックしよう

今回は水の備蓄方法について考えました。水のように特に量が多くなりがちなものは、日常的に使いながら買い足すローリングストックで備えることをおすすめします。

水は、生命の維持に必要な備えです。非常時にも安心できるように、しっかり備えておきたいですね。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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