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パックご飯やマッチは持ち出し袋に入れちゃダメ! 在宅避難に向く防災グッズ、持ち出し用グッズの仕分け方

  • 2025.6.20

避難の形態は大きく分けて「在宅避難」か、避難所など「自宅外避難」の2パターン。在宅避難で活躍するアイテムを自宅外に持ち出す非常用持ち出し袋に入れても、うまく活用できません。

非常用持ち出し袋と在宅避難用の備蓄の違いを理解して、保管方法を考えてみましょう。

非常用持ち出し袋とは?

例えば、在宅中に地震が起きた際に、持ち出し袋を掴んで外に飛び出すなどの場面が考えられます。そのため、重すぎても大きすぎても不便です。

自宅外に避難する際には必要なアイテムを厳選して、コンパクトにまとめておく必要があります。不必要なものまで持ち出し袋に詰め込んでいると、重いばかりで結局無駄ということになりかねません。

また、災害時に家屋に危険がない場合は在宅避難となる場合があり、在宅避難と自宅外避難では役立つアイテムが変わってきます。在宅避難では活躍するアイテムでも、避難所のルールで使えない場合もあるのです。

そのため、防災グッズは「非常用持ち出し袋に入れるもの」と「在宅避難用備蓄」にわけて保管しておく必要があります。使用シーンを想定して、非常用持ち出し袋に入れたほうがいいもの、在宅避難用備蓄に加えたほうがいいものに分けて考えましょう。

非常用持ち出し袋にこんなアイテムが入っていませんか?

まずは、持ち出し袋に入れていても活躍しないかもしれないアイテムを3つ紹介します。

もちろん、これから紹介するアイテムが自宅外避難の際に役立つ場面もあるかもしれません。しかし、すべての状況に対応できるようにたくさんのアイテムを備えていると、持ち出し袋は際限なく大きくなってしまい、避難の際に動きが取りづらくなってしまいます。

必要なものを最小限入れて機動性の高い持ち出し袋を作るために、省くことを考えても良いアイテムとして紹介します。

加熱調理が必要な食品…避難所では食べにくい

例えば、レトルトパックのご飯は湯煎調理か電子レンジ加熱が必要です。被災直後の場合、避難所ではコンロや電子レンジが使えないことがほとんどです。食べられないものを持って行っても仕方がないので、加熱調理が必要な食品は在宅避難用の備蓄に回しましょう。

水を入れるだけで食べられるアルファ米や、開封するだけで食べられる缶詰・パウチ食品のほうが避難先でも食べやすいでしょう。

『モーリアンヒートパック』など、火や電気がなくても食品を温められるグッズを一緒に用意しておけば、加熱調理が必要な食品を食べられます。いずれにせよ、自分で食べられるように対策をとる必要があります。

ライターやコンロ、キャンドル

避難所では、火気厳禁のルールが設けられていることがほとんどです。ライターやマッチ、カセットコンロやろうそくなどは、在宅避難用の備蓄に入れておくことをおすすめします。

ただし、地震などの災害直後に自宅でろうそくなどの火気を使う場合は、裸火の扱いに注意しましょう。余震などでろうそくが倒れた際に、地震で散乱した物に引火する危険があります。

浄水器や火おこしなどのサバイバルグッズ

しかし、自治体は公共施設に備蓄品を設置しており、サバイバルグッズは使用シーンがなかなか想定しにくいもの。ロープなど、中には在宅避難で利用できるグッズもあるので、非常用持ち出し袋から取り出して自宅に置いても良さそうです。

自宅外避難時に役立つアイテム

ヘルメット

落下物や飛来物から頭部を守るため、災害時の外出では必携のアイテムです。玄関の取り出しやすい場所に非常用持ち出し袋と一緒に置いておくことをおすすめします。

家族全員分、ピッタリのサイズのものを置いておきましょう。

防災用のヘルメットについてはこちらの記事でも紹介しています。
「用意していますか?防災用ヘルメットの選び方」

ヘッドライト・懐中電灯

日が暮れた後の外出なら、懐中電灯などの明かりが必要です。停電で街灯がともらない状況でも夜道を照らせますし、自動車からの視認性も上がります。

一般的な手持ちの懐中電灯でも良いですし、小さい子がいて手をつないで避難するなら、ヘッドライトやカラビナ付きで手を塞がないライトもおすすめです。

ライトの備えについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
「ライトの備え方! 災害時には何がどれだけ必要?」

雨具や防寒具

台風や豪雨災害、雨天時の避難の際にはレインコートなどの雨具が便利です。特に、台風など風の強いときに傘をさすことは危険なので、レインコートがあると良いでしょう。

また、寒い時季にはコートや手袋、ニット帽などの防寒具も持ち出し袋の近くに置いておくとサッと手に取りながらスムーズに避難できます。こちらも、家族全員分を用意しておくと良いでしょう。

マットなどの寝具

防災グッズの寝具についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
「防災グッズの寝具で寝てみた!寝心地は?買うならどれ? アウトドアにも!」

使用シーンでアイテムを選んで適切に保管しよう

自宅外避難で使うアイテムであれば、玄関など避難時にすぐ手に取りやすい場所に保管しておきましょう。急いで避難する際にもサッと手に取れてスムーズに避難できます。

また、在宅避難で使うアイテムは「備蓄品を保管する部屋のドアが散乱した物に阻まれて開かない」など、他の物に埋もれて取り出せない場所を避けて保管してください。

防災グッズの収納についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
「防災ストック品の収納術:「分散」と「見える化」がポイント!」

避難がスムーズにでき、せっかく用意したアイテムを無駄にしないよう、適切に保管して災害に備えましょう!

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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