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『夜間や休日のATM手数料が高い…』一体ナゼ?!→ 引き出し手数料を『無料』にする3つのポイント【元銀行員が解説】

  • 2025.7.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「たった千円の引き出しに、220円の手数料…」「なんで預けたお金を引き出しているのに手数料がかかるの?」引き出し手数料にモヤモヤしたり、疑問を感じたりしたことはありませんか。できれば手数料を無料で引き出したいですよね。

この記事では元銀行員の視点で夜間・休日の手数料が高い理由と、無料で現金を引き出す3つのポイントをわかりやすく解説します。引き出す際に意識すべきポイントを理解して、手数料を払わないようにしましょう。

なぜ夜間・休日は手数料が高いのか

ATMの夜間や休日の稼働では平日営業より、主に3つのコストがかかるため、手数料を多くして補填しています。

  • システム会社による営業時間外のシステム維持
  • ATMに関する問い合わせや障害による電話対応
  • 警備会社によるATM監視

平日稼働が基本の銀行では、夜間・休日にシステムを維持する費用は割増しになります。また、ATMに関する電話対応は、従業員でなく外部のコールセンターへ委託することになり、警備会社による現金補充や警備員の夜間手当も加算されます。

夜間・休日に現金を引き出しできるための安全性と利便性が、追加料金の正体と言えるでしょう。

無料で引き出す3つのポイント

ATMで現金を無料で引き出すポイントを3つ紹介します。

1、ネット銀行の無料引き出し回数を活用

楽天銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行では、引き出し手数料が無料になる回数が設定されています。給与振込の指定口座や残高条件を満たすと、無料引き出し回数が増える仕組みです。

実店舗ATMはありませんが、多くのネット銀行がコンビニATMと提携しており、手軽に引き出しやすいでしょう。

2、必要額を把握して平日の日中に「まとめ出金」

多くの銀行ATMでは平日8:45から18:00まで無料で引き出しできます。1週間のスケジュールと家計簿アプリなどで、お金を管理して休日含めた1週間の必要金額を計算しておきましょう。

お金を事前に管理しておけば、休日に財布の中身が足りずATMへ駆け込む心配もなくなります

3、キャッシュレス併用で現金の使用頻度を下げる

あらゆる支払がキャッシュレス対応できる時代です。支払アプリやクレジットカード、デビットカードなどを利用して現金を使う機会を減らしましょう。

現金を使わなければATMに行く回数も自然に減り、手数料を払ってまでATMで引き出す機会もなくなります

まとめ

夜間や休日の現金引き出しはATM稼働に必要なコストが平日より多くなるため、手数料が高くなります。現金を引き出す際の工夫次第で、無理に夜間や休日にATMを利用する必要がありません。

ぜひ、この記事で紹介した無料で引き出す3つのポイントを知って、不要な出費を抑えましょう。


監修:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。