名古屋市『夏季のごみ収集作業にご理解ください』お知らせが「世知辛い」と話題に　一体なぜ？

連日のように猛暑日が続くこの季節。ごみ収集作業員の方々のように屋外で働く人たちにとっては熱中症対策などでこまめな休憩や水分補給が必要不可欠な時期となっています。

そんななか、名古屋市が「夏季のごみ収集作業の時間が前後することと、作業員の休憩時間の確保に関する理解のお願い」を出したところ、SNSでさまざまな意見が出て話題になっています。

はたして、世の中の人は「夏季のごみ収集時間の変更と作業員の休憩に関するお願い」というお知らせに対し、どのような考えを抱いているのでしょうか？詳しくご紹介します。

名古屋市から「夏季のごみ収集作業について」のお知らせ

名古屋市は7月1日、酷暑の影響で夏季のごみ収集作業が早めに開始すること、また収集時間が前後することが想定されることにご理解ください、という内容のお知らせを出しました。

これは作業員の熱中症予防や体力回復、またこまめな水分補給などの時間が必要となるためだと説明しています。

さらに、厳しい天候のなかで作業を行っている間に作業員が「コンビニ等で水分補給などの休憩をとること」にも理解してほしい、というお願いもあわせて記載されていました。

名古屋市が出したお知らせに対して、「わざわざお知らせを出さなければいけないことなのか」と違和感をおぼえた人が多いようです。

この酷暑のなか、ごみ収集の時間が前後すること、作業員の方々が休憩時間を設けるのは当然のことだととらえる人が多く、わざわざお知らせしなければいけない社会になっていることやクレームをつける人に対して、多くの人が不満を感じているようです。

また、実際に働いている人たちからの悲痛な声も…。

作業員の方々にとって必要な「休憩」をサボっていると勘違いしてしまう人が一定数おり、現場の人たちも困っているようです。

この酷暑で少し外に出るだけでもしんどいと感じる人が多いなか、屋外で終日作業をすることの大変さに感謝する人や休憩を積極的にとってほしいと思っている声が多くありました。

また、今回名古屋市がお知らせを出したことについての意見も。

現場作業員の労働環境や過酷さに市が寄り添うことや、お知らせを出して市民にしっかりと理解を求めることに賞賛の声も見受けられました。

日中の酷暑を避けて、夜間に収集作業をしてみては、と考える人も多いようです。

実際、福岡市ではごみ収集を夜間に行っており、交通渋滞を引き起こすことなく効率的に作業ができたり、ごみをカラスに荒らされる被害が少なくなったりしているとのこと。さらに夜間の防犯・防災にもつながるというメリットもあるそうです。

しかし一方で「作業員にも家族がいるからいきなり夜間勤務は難しいのでは」などの声も寄せられていました。

今回は「名古屋市の『酷暑のなかでのごみ収集時間変更と作業員の休憩』についてのお知らせ」に対する世の中の人の考えをご紹介しました。

すでに外に長時間いることが難しくなっているほど酷暑のなか、ごみ収集をしてくれている作業員の方々に多くの人が感謝しており、積極的に休憩してほしいと感じているコメントが多数寄せられていました。

その一方で、市がわざわざお知らせを出さなければならない社会に対しては不満の声も。

このお知らせを機に、危険な暑さのなかで日々作業してくれていることを名古屋市民だけでなく国民全体が改めて理解し、ごみ収集の時間が前後することや作業員の方々が休憩をとることに対するクレームが減るといいですね。

出典：名古屋市「夏季のごみ収集作業についてご理解ください」（https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000185953.html）（最終情報閲覧日：2025年7月18日）