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【高架下の秘密基地】下町に突如現る「SKAC」とは?今話題のアートスポットに潜入してみた|東京・亀有

  • 2025.5.31

下町に、こんなハイセンスな場所があったなんて──。東京・亀有駅から続く高架下に現れた「SKAC(スカック)」。アート・音楽・建築・食といった多彩なジャンルが交差する複合施設で、2024年11月のオープン以降、SNSを中心に注目を集めています。若者からファミリー層、地元の人まで、多様な人々が自然と交わる “誰にでもひらかれた” カルチャースポットに今回潜入してきました!

「SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)」とは?

2024年11月、東京・亀有にオープンした「SKWAT KAMEARI ART CENTRE(=SKAC)」は、アート・音楽・建築・食など、多彩なカルチャーが交差する新しい公共空間。JR常磐線高架下にある利用価値が希薄になった倉庫を利用した、再開発プロジェクトの一環として誕生しました。

運営を手がけるのは、設計事務所「DAIKEI MILLS」のメンバーを中心として構成された「SKWAT」。遊休施設や社会的隙間(=VOID)を一般へ解放する運動として、商業空間や公共施設などの物理的な空間のみならず、オンラインや公共電波にも範囲を拡大し、場づくりや発信活動に取り組んでいます。

高架下に広がる唯一無二の空間デザイン

SKACはレコードやアートブックといった専門的なアイテムが並ぶ一方で、どこを切り取っても絵になる空間としての魅力もたっぷり。

巨大なネオンサイン、打ちっぱなしのコンクリート、足場、パレットなど、そうした「都市の余白」から生まれた高架下のスペースを活用。あえて装飾を加えすぎず仕上げることで“無骨さ”と“即興性”が絶妙なバランスで共存する、計算されたラフさが心地よさを生んでいます。

さらにこの場所がユニークなのは、単なる“おしゃれ空間”で終わらないこと。SKACでは、設計事務所から派生する素材のサンプルや端材といったものをもう一度資材として活かすアップサイクルのアプローチを取り入れています。

今回訪れた際には、東京ステーションギャラリーで使用した赤レンガが敷地内にずらりと並び、駐車場の一角にはベンチとしての休憩スペースをつくっていました!

配送用パレットを組み立てて作られたバックヤードも

こうしたアプローチも、ただのエコではなく「小さな端材にも価値がある」という視点から、“平等におもしろさを見出す”試みとして空間に落とし込まれています。

「何があるの?」一目でわかるSKACの全貌

SKACの大きな区画には、アートブックのディストリビューター「twelvebooks」とレコードショップ「VDS」の倉庫機能が集約されています。ただの倉庫で終わらせず、一般にも開かれた空間にすることで、ワークスペースとショップエリアがゆるやかに共存しています。

レコードショップ「VDS (Vinyl Delivery Service)」

レコードショップ「VDS(Vinyl Delivery Service)」は、ロンドンの実店舗に続く、日本初のショップをオープン。国内外で集めたレコードを取り扱い、SKACでは約8,000点以上ものレコードが並んでいます。

試聴用のターンテーブルも設けられています!

VDSでは、ジャズやロック、クラシックといった定番ジャンルでの分類はもちろん、「マテリアル(素材)」というユニークな切り口でもレコードが並べられているのが面白いポイント。

例えば、「Stone(石)」「Light(光)」「Fire(炎)」など。ちょっと不思議なテーマですが、眺めているだけで想像が膨らんで、つい手に取ってみたくなります。音の“ジャンル”ではなく“質感”で選ぶような楽しさがあるのも、VDSならではの魅力です。

VDS(Vinyl Delivery Service)

営業時間:11:00~19:00

定休日:月曜・火曜

公式Instagram:@vinyl_delivery_service

アートブック専門ディストリビューター「twelvebooks」

アートブック専門ディストリビューター「twelvebooks」は、海外の出版社から収集したアートブックの倉庫兼ブックストアとして展開しています。

毎月、世界中から数万冊のアートブックがここに届き、仕分け作業を経て、国内のリテーラーへと卸されます。ディストリビューターとしての機能を果たしながら、日本に届いたばかりのアートブックを最初に手に取れる場所でもあります!

巨大なネオンサインの前に本が積み上げられたエリアは“新書コーナー”。館内には椅子やソファチェアが随所に設置されており、気になった本をその場で自由に読むことができます!

一般の書店では手に取れないような貴重なタイトルも多く、眺めているだけでもインスピレーションが湧き上がってくるような空間です。

足場が組まれたSKACのメイン空間のひとつ「アーケード」内には、オレンジ色のコンテナが設置されています。ここには特別価格のアートブックが並んでおり、どんなタイトルと出合えるかは実際に足を運んでみてのお楽しみです!

twelvebooks

営業時間:11:00~19:00

定休日:月曜・火曜

公式Instagram:@twelvebooksdistribution

カフェ「TAWKS」+フリースペース「PARK」

また、大きい区画に隣接しているのは街の新たな憩いの場となる、フリースペース「PARK(パーク)」を併設したコーヒースタンド「TAWKS(トークス)」。ふらっと立ち寄れるオープンな空気感で、都会の慌ただしさを忘れて美味しい一杯とともに気分をリフレッシュできるカフェです。

TAWKS 主なメニュー

コーヒー

today's coffee - 550円

hand drip coffee - 750円

espresso - 500円

americano - 600円

flat white - 630円

latte - 650円

cappuccino - 650円

紅茶ほか

tea amber - 600円

tea forest - 600円

chai(H/I)- 700円

chocolate milk - 700円

orange soda - 700円

matcha latte - 700円

店員さんからおすすめメニューをいただきました!

メニューには、「today’s coffee」があり、毎日いろいろなコーヒーを味わえるのが魅力。焼き菓子もいくつか用意されており、しっとり香ばしい「バナナのパウンドケーキ」がイチオシとのことでした!

余った配送用パレットをベンチとして活用

PARKは、展示ごとに空間の表情が変わるギャラリースペースでもあります。多様で実験的な企画が次々と展開され、まさに“来るたびに新しい”を体現する場です!

TAWKS

営業時間:

【平日】8:30~18:00

【休日】11:00~18:00

定休日:月曜・火曜

公式Instagram:@tawks___

なぜ亀有に?SKACが“都心ではなく下町”を選んだ理由

かつては表参道で「SKWAT」のプロジェクトを手がけていたが、建物の活用や価値向上をテーマに活動を進めるなかで、誰もが立ち寄れて交流できる場を新たに立ち上げたいと模索していたそう。そのタイミングでJR常磐線高架下の再開発プロジェクトの存在を知り、JR東日本とタッグを組んで本施設が実現しました。

「青山の一等地から亀有へ。あえて“下町”に場所を移すことを決意しました。挑戦的ではありましたが、だからこそコントラストが生まれて面白いと感じたんです」

地元の方々とのコミュニケーションを大切にしながら、オープンまでに1年以上の月日をかけて丁寧につくり上げられたのが、この「SKAC」なのです。

「来るたびに新しい」進化し続けるカルチャー拠点

アクセスはJR常磐線「亀有」駅の北口から徒歩10分ほど。駅から線路沿いを進み、住宅街が広がる中、高架下に突如現れるのがSKACです。感度の高い若者はもちろん、地元の人々や親子連れ、海外からの観光客まで、多様な人たちが自然と集い、思い思いの時間を過ごしています。

ここは、カルチャーに「詳しい人」だけの場所ではなく、むしろ「まだ知らない人」にこそ開かれた、文化との出会いを促す“高架下の秘密基地”なのです。お時間のあるときに、ぜひ一度足を運んでみてください!

SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)

住所:東京都葛飾区西亀有3-26-4

営業時間:11:00~19:00

定休日:月曜・火曜

公式Instagram:@skwat.site

[All photo by Ray]

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