【ワケあり区】 東京の「足立区」、本当の住みやすさ＆満足度とは…　アンケート調査が“意外”な結果に？

「ワケあり区、足立区。」の意味とは

東京23区の中でも、“治安が悪い”などの負のイメージを持つ人が多い区「足立区」。都民以外でも区名を知っている知名度の高さはさることながら、実際の住み心地や満足度はどのくらいのものなのでしょうか。

2024年5月、足立区が公表した「ワケあり区、足立区。」というキャッチコピーが世間に驚きを与えました。「いわれなき誹謗中傷に悔しい思いをしてきた多くの足立区民の皆さまの思いをしっかりと受け止め、『ワケあり区、足立区。』のキャッチコピーのもと、足立区のポジティブな『ワケ』を広く発信し、プラスイメージへの転換を目指します」との宣言。実際、足立区を「治安が良いと思う」と答えた区民は2022年度に64.5％と過去最高を更新。同区は「区内での『治安が悪い』まちのイメージは払拭されたといえます」と自負しています。

このたびMEMOCOが行った「足立区の住みやすさ」についてのアンケート調査の結果を紹介します。調査は2025年1～5月、住民の男女107人を対象にウェブ上で実施したもの。

各項目をまずは個別に引用すると、交通の便の満足度は「どちらかというと満足」54％、「大変満足」33％、「どちらかというと不満」12％、「不満」1％。生活のしやすさについては「どちらかというと満足」54％、「大変満足」37％、「どちらかというと不満」7％、「不満」2％。

さらに、物価に関しては「どちらかというと満足」52％、「どちらかというと不満」22％、「大変満足」16％、「不満」10％。商業施設や娯楽の利便性は「どちらかというと満足」48％、「どちらかというと不満」24％、「大変満足」21％、「不満」7％。治安については「どちらかというと満足」50％、「どちらかというと不満」25％、「大変満足」17％、「不満」8％。

最後に、自然災害に対する安全性は「どちらかというと満足」44％、「どちらかというと不満」35％、「大変満足」15％、「不満」6％。これらを総合した住みやすさトータルの満足度は、「どちらかというと満足」55％、「大変満足」36％、「どちらかというと不満」6％、「不満」3％と、極めて高い結果となっています。

調査結果からは「交通の便が良く、物価が安く、商業施設もそろっている」という点が足立区の強みとして浮き彫りになりました。特に北千住周辺の住民の満足度は総じて高く、「都内にしては暮らしやすい」「家賃が安くて広い家に住める」といった声も多く見られたとのこと。

一方で、治安や災害リスクに関する懸念を持つ住民もおり、こうした点が今後の改善ポイントとなりそう。全体的には「住めば都」と感じている人が多く、住み慣れた地域への愛着も感じられたとのことです。

（LASISA編集部）