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「ずっと前からヴィヴィアン・ウエストウッドのファンでした」──デミ・ロヴァートの夢のウエディングドレスが出来るまで

  • 2025.5.26

かねてから婚約していたミュージシャンで俳優のデミ・ロヴァートとシンガーソングライターのジョーダン・“ジューツ”・ルーツが5月25日(現地時間)、カリフォルニアでめでたく結婚式を挙げた。

ふたりの出会いは2022年1月、アルバム『Holy Fvck』の制作を通じてだった。それから約2年間の交際を経て、ジョーダンは2023年12月にデミにプロポーズ。マテリアル・グッド(MATERIAL GOOD)のテレサ・パニコとともにデザインした、ペアシェイプのダイヤモンドリングを贈ったそうだ。

ネットで見つけたヴィヴィアン・ウエストウッドのドレスに魅せられて

結婚式でデミが纏ったのは、重みのあるパールホワイトのシルクサテン素材で仕立てられたヴィヴィアン・ウエストウッドVIVIENNE WESTWOOD)のコルセットドレス。「ずっと前からヴィヴィアン・ウエストウッドのデザインのファンだった」という彼女は、「(どんなスタイルがいいか)考るとき、ヴィヴィアンのデザインを繰り返し思い浮かべていました。特に、シルエットが体のラインを引き立ててくれるところや、コルセットの使い方です」と話す。彼女はこの一着に、アイボリーのチュールで仕立てられたカテドラルスタイルのヴェールを合わせ、夢のブライダルルックを完成させた。

このドレスを完成させるために、ヴィヴィアン・ウエストウッドのクチュールチームはロンドンから駆けつけ、ロサンゼルスで5回のフィッティングを行ったという。

すべてのプロセスは、デミがインターネットで見つけたウエストウッドのドレスの画像から始まった。その独創的なドレープとコルセットの使い方の両方に惹かれたという彼女は、画像を出発点にウエストウッドのチームと協力し、スカートのデザインを変更。さらにトップにも手を加えることで、自分だけのカスタムガウンを作り上げた。「私たちはその(画像の)インスピレーションをもとにできただけでなく、このドレスが私にとって本当に特別なものになるようなディテールを加えることができました」と彼女は言う。

出来上がったドレスは、デミが絶対に外せなかったコルセットのほか、肩にかけて流れるロマンティックなネックラインや、ドレープのディテールなどが目を引く。このデザインは18世紀の上流階級の女性たちからインスパイアされた部分もあり、スカートのAラインは古代ギリシャの彫刻を彷彿とさせる立体的なドレープが印象的だ。

ドレスの隅々に光る花嫁のこだわり

ウエストウッドのチームとのデザインプロセスはとても念入りだったとデミは振り返る。最初のセッションでは、トップとスカートのオプションのマッチングに終始したそうだ。そこからチームは、デザインだけでなく構造の各要素に磨きをかけながら、細やかなフィッティングを通じてそのヴィジョンを現実のものにしていった。どんなに小さなディテールであろうと、プロセス全体に関与したデミは、「ドレスのすべてが気に入っています」と付け加える。

披露宴では、同じくヴィヴィアン・ウエストウッドによるアイボリーのシルクサテンのコラムドレスへとチェンジ。こちらはドレープが入ったコルセットトップとネックラインから滴るようようにあしらわれたパールが特徴だ。「オードリー」と名付けられたこの一着は、クラシックなシルエットをアシンメトリーにアレンジしたモダンなもので、映画の黄金時代を彷彿とさせる。

「レセプションドレスのビーディングは、細部にまでこだわり抜かれています」とデミ。「パールのディテールとドレープは特別な要素で、ひとつひとつ手作業で施されているんです。世界にひとつしかないドレスですし、特別な気分になれます」

今、無事に挙式を終えたデミとジョーダンには、さらなるお祝いが待っている。

Text: Alexandra Macon Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.COM

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